今年初の有観客ライブ開催
5月29日(土)に配信された、GLAY4ヶ月連続配信ライブ第3弾「GLAY THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK LIFETIME MUSIC」が、5月21日(金)収録でLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にて行われた。今回のライブはJIRO(Ba.)の作曲楽曲のみで構成されており、ライブプロデュースもJIROが担当している。
そして何より、感染予防を徹底し、彼らにとっては今年初となる有観客で行われたのである。
GLAYが今年発表したテーマ「THE ENTERTAINMENT STRIKES(エンターテイメントの逆襲)」の名の下、半年ぶりとなるファンとの再会ライブが始まった。
1曲目は「MUSIC LIFE」。
デビュー20周年に向け、初めて亀田誠治と組んだ13枚目のアルバム『MUSIC LIFE』に収録された、GLAYの中でも重要なアルバムのタイトル曲の壮大なサウンドで幕が上がった。
TERUの「行くぜ渋谷」というファンがいるからこその掛け声が、半年ぶりの再会の重さを感じさせてくれる。
続いては「ビリビリクラッシュメン」が披露され、ヘビーなギターリフと共にメンバーから発せられる熱気で、会場のボルテージはどんどん上がっていく。
その勢いのまま強烈なスネアロールから始まる「absolute“ZERO”」。サビではいつも以上にTAKURO、HISASHI、JIROが強くコーラスをする姿が印象的であった。
曲が終わるとTERUは「皆さんお元気そうで何よりです。
元々ここは渋谷公会堂で、凄くデビュー当時を思い出しました。」とステージから見るLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)への思いを語り、「声は出せないですが手拍子などしながら心から楽しんで行って下さい。
僕らは音楽が生き甲斐で、ないと生きていけません!」と「THE ENTERTAINMENT STRIKES(エンターテイメントの逆襲)」に込められた想いとも取れるロックバンドGLAYとしての想いをぶつけた。
上がった熱量そのままに「Scoop」に突入、パンクロック全開で会場が一体となる。
曲が終わると会場が一度暗転、次に優しい灯りを放つ松明がステージに設置され、天井に吊るされたシャンデリアと共に厳かな空気が流れた。ストリングスも加わり披露したのは、2014年にリリースされたミドルバラードの「YOU」。
この曲は作詞もJIROが手がけており、「色々な事件や事故が起きている世の中で、一日一日を大事に生きよう、一日一日時間を大切にしていこう」という想いが込められた、時をこえて今の時代に痛烈に響く歌詞である。
続いて、またもJIRO作詞の「TIME」。
自分自身を歌詞に乗せたバラードであり、JIROにとって、GLAYにとってとても大切にされている楽曲である。曲の途中でJIROが涙ぐむシーンも見受けられ、半年ぶりの再会がどれほど喜ばしい事であったのかがわかる。
曲が終わるとTERUは「JIROの作詞、作曲ナンバーは改めて名曲が多いと気が付かせられる。」と語り、JIROも「東北EXPO以来だよステージでうるっと来ちゃったのは。自分でもいい曲だなって感じたよ。」と思わず本音を漏らした。
GLAYとファンの絆を感じさせられた後は、ラストに向けてアッパーに「Chelsea」、ライブでは定番の「SHUTTER SPEEDSのテーマ」、そして最新シングルから「DOPE」を披露。ギターロックバンドGLAYを存分に見せつけてくれた。
本編ラスト前にTERUは「ライブはやっぱいいね!必ず満席のLINE CUBE SHIBUYA、そして断念しドームもコロナが終わったら挑戦するから。
先に向かって共に頑張りましょう!」と語り、「必ず会える日が来る。その想いを込めて」と言葉と共に「lifetime」を演奏。
この曲はJIROがファンに向けて「また会いにくる。その時までお互い頑張ろう」という想いで作ったものであり、今回のライブタイトルにもなっている。
まさにその約束が半年ぶりに果たされた今回のライブに相応しいラストナンバーであった。
会場に来れたファン、そして配信で見ている全国のファンに向けても「次に会う約束」をライブで見せてくれ、本公演の幕は降りた。
、、と思えば会場限定でメンバーが再度登場、数曲のアンコールを演奏してくれた。アンコール最後では5ヶ月連続配信リリースの第二弾として予定されている「青春は残酷だ」を初披露。
5月21日(金)に第一弾として配信された「FRIED GREEN TOMATOES」に通ずる、どこか懐かしく、そして優しさを感じるGLAYらしいナンバーであった。
「エンターテイメントの逆襲」はまだまだ続く
いよいよ6月は4ヶ月連続配信ライブのラストであるTERUプロデュース公演が控え、7月31日(土)には『サントリー ザ・プレミアム・モルツ 』シリーズ各種購入者限定ONLINE LIVE「GLAY×THE PREMIUM MALT’S The Premium Live」も予定されている。まだまだ続く彼らの「エンターテイメントの逆襲」から目が離せない!
Photo by 岡田裕介