ワンマンライブ開催
1-SHINEが7月17日渋谷clubasiaにてワンマンライブ「The Beginning』を開催した。1-SHINEにとっておよそ1年半ぶりとなる有観客でのライブで、今回の公演に至るまで一筋縄ではいかない苦労の道のりがあった。
2020年2月15日にワンマンライブを開催した1-SHINE。
その公演直後に新型コロナウイルスの感染が拡大し、同年7月に予定していたワンマンライブも中止となった。
出演が決まっていた対バンライブもことごとく中止になり、ホームとしていたライブハウスも閉店へと追い込まれるなど、バンドとして向かい風が強く吹き「自分たち1-SHINEが今後どうあるべきか」と問いただされる場面が多くあった。
そんな逆境の中、コロナ禍で身動きが取り辛く動き出せない現状を打破するために「6月30日までにTikTokフォロワー1万人いかなければ解散」という挑戦を今年4月1日に発表。
バンドを守るためにあえて“解散”という言葉を使い、逃げられない環境を作り背水の陣で挑んだ。
更にその目標に向けて、自分たちのバンド人生の軌跡を残すためにフルアルバムの制作プロジェクトをクラウドファンディングで実施。
「The End or The Beginning(終わりか始まりか)」と銘打った2つのプロジェクトは見事に成功。
TikTokは6月3日に1か月の猶予を残し1万人を達成、クラウドファンディングも目標より141%の支援金額を集め達成。
解散の危機を乗り越えて今回のワンマンライブ「The Beginning」を実施することになった。
そんな1-SHINEにとってもファンにとっても待ち望んでいたワンマンライブ。
込みあげる感情と高ぶる期待が渦巻く中、SEが流れ出しメンバーがステージに登場する。
1曲目“I‘m Sorry”からライブはスタート。最初から攻撃的なサウンドの楽曲を持ってきてフロアを盛り上げる。
そこには1年半というブランクを感じさせない進化した姿の1-SHINEがあった。
2曲目にはニューアルバムにも収録されている新曲“Stay or Dive”を披露。その後もアップテンポな曲を続けて演奏し、観客のボルテージは序盤から最高潮に達した。
ライブの中盤には、TikTokで投稿した「Dynamite/BTS」「うっせぇわ/Ado」のカバーも披露するなど、新しく1-SHINEを知ったファンに向けても楽しんでもらえるようなパフォーマンスも用意していた。
ライブも終盤に差し掛かり、ここでフィーチャリングゲストが登場。
ダンス&ボーカルユニットMADKIDのラップ担当LINとトラックメイカーHylenの2人組ユニットLIN&Hylenがステージに登場し、1-SHINEとの共同作品“Take U Back”を披露した。
その後、4人組ガールズグループBananaLemonのメインボーカルNadiaを呼び込み“Alive”を演奏。
2組のアーティストを招いた特別なステージにフロアのテンションもピークに達する。
そして最後の曲を残し、ボーカルのYumaが話し始める。
「最後にライブをしてから今日までの1年半はバンド人生で最も厳しい期間だったかもしれません。
1-SHINEにとってはまさに今日という日が始まりです。これから先もきっと躓くことや悩むことばかりかもしれません。
それでもメンバー5人と、応援してくれるみんなと一緒に大きな舞台に向かって走っていきます。よろしくお願いします。」
とコロナ禍で抱き続けてきた苦悩や葛藤、そしてそれを乗り越えての感謝の気持ちを観客に伝え、「If I Die Tonight」を演奏しワンマンライブの幕を下ろした。
10月9日ワンマンライブ開催
終演後、スクリーンに映像が流され、10月9日に渋谷クラブクアトロにてワンマンライブを開催することが発表された。この内容はメンバーも知らされておらず、驚きと次の舞台へ進めることの喜びが入り混じっている様子だった。
コロナ禍の逆風にも屈せず活動を続ける1-SHINEの動向に今後も注目してほしい。
●1-SHINE One Man Live「The Beginning」セットリスト
01.I‘m Sorry
02.Stay Or Dive
03.Lost In Dance
04.A Thousand Tears
05.PARADISE
06.One Last Girl
07.Dynamite(Cover)
08.うっせぇわ(Cover)
09.TOKYO
10.Take U Back feat. LIN&Hylen
11.2020
12.Alive feat. Nadia
13.Crush on You
14.Run Run Run
15.If I Die Tonight