昨年10月に両A面シングル『恋と嘘 〜ぎゅっと君の手を〜/HELLO』、11月には配信シングル『自分らしく生きていたい それだけなんだけど』をリリースした阪本奨悟が2018年1月14日、Shibuya duo MUSIC EXCHANGEにて阪本奨悟 ワンマンLIVE 2018「KNOT 〜ぎゅっと僕らの結び目を〜」を開催。
ライブで知ることができた阪坂本の“男臭い”一面
定刻ちょうどにライブがスタートすると、会場のファンは温かい拍手で阪本を迎え、今回東京での1回きりである「KNOT 〜ぎゅっと僕らの結び目を〜」を存分に楽しむべく、座席の用意されたライブだったのにも関わらず終始立って声援を送り続けた。メジャーデビュー後初となるワンマンライブの幕開けは、メジャーデビュー前にリリースされたシングル「Fly」。同楽曲は俳優として期待されていた阪本が音楽の道へと進み始め、2年間自己プロデュースで音楽活動をしていく中での苦悩や、それでも諦めずに自分を信じ続けた経験が生んだ楽曲である。一見、物腰の柔らかそうな阪本だが意外にも男臭い一面も持っていたことが生歌を聴いてみるとわかるように、“アツい”メッセージを持ってステージに立っていることが伝わるパフォーマンスで会場を沸かせた。
続けてメジャーデビューシングルより「しょっぱい涙」を歌うと、最初のMCへと移る。
ここで新年の挨拶をした後は、今回東京での1公演のみとなっている今回のライブ「KNOT 〜ぎゅっと僕らの結び目を〜」の開催について、「1小節1小節、大切に歌いたい」と意気込みを語った。
ルーパーを使って会場と大合唱
アップテンポな「I Never Worry 〜虹の向こうへ〜」では自らクラップを煽り会場を一体にした後は「オセロ」をムーディーなバンドバージョンで披露。そして今回のライブタイトルにもかけられている最新シングル「恋と嘘 〜ぎゅっと君の手を〜」を優しさの中にもまっすぐなものを感じられる歌声でファンへと届けた。
続く「ねこのうた」ではバンドメンバーが一旦ステージを後にし、アコースティックギター1本で、ルーパーと呼ばれる、フレーズを重ねてリアルタイムで録音や再生をしながら演奏することのできる機材を使いながらのパフォーマンスとなった。
長めにアレンジされた曲のラストを会場のファンと一緒に大合唱するシーンはライブタイトルに込められた想いが体現された瞬間のようにも思えた。
タイトルもまだない新曲を披露
自身の楽曲の中で一番制作に苦労したと語る「ながれ 〜Acoustic ver.〜」をしっとりと歌い上げ、「歩こう明日へと」という最後のフレーズが会場とファンの心に響き渡ったところで、その余韻を引きずりながらバンドメンバーと一緒に「鼻声」を披露。2曲にわたって“聴かせる”曲振りのMCを挟んで披露したのは明るいテンポでロックなテイストも感じられた「自分らしく生きていたい それだけなんだけど」。ここで再び会場が温まったところでなんと今回のライブに向けて制作したという新曲の発表のアナウンスが。
タオルを回すようなライブ向けの楽曲に仕上げたとのことで、多くのファンが片手にグッズタオルを握りしめ笑顔で声援を送ったこの新曲はタイトルが未定。歌詞もこれから変わる可能性もあるということでこの場にいたファンは貴重なライブを目にすることができた。
ハッピーなエンディング
その後両A面シングルとしてリリースされたカバー曲「HELLO」を挟み本編最後の楽曲「Please me!!」ではアウトロの「ラララ」をファンと共に大合唱。ファンと阪本の関係を歌ったようにも思える歌詞で会場がひとつになった瞬間であった。本編を終え拍手で見送られた阪本はステージを後にし、その拍手はいつしかアンコールのクラップへと変わっていった。
グッズTシャツに着替えた阪本が再びバンドメンバーと共にステージに現れるとファンからは“かわいい〜!”と声援が飛んだ。
ルーパーを使ったバージョンの「Fly」でその声援に応えてラストはミディアムバラードの「アスファルトに咲く花」で再び大合唱となり、ファンと阪本の距離がうかがえた形で周辺へ。阪本は「皆さん大好きです!」「皆さんのおかげで、いいスタートが切れました!」とコメントしこの日一番の笑顔を見せた。
Text:愛香
Photo:石井亜希
セットリスト
1.Fry2.しょっぱい涙
3.I Never Worry 〜虹の向こうへ〜
4.オセロ
5.恋と嘘 〜ぎゅっと君の手を〜
6.ねこのうた
7.ながれ 〜Acoustic ver.〜
8.鼻声
9.自分らしく生きていたい それだけなんだけど
10.新曲
11.HELLO
12.Please me!!
EN1.Fly ※ルーパー ver.※
EN2.アスファルトに咲く花