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【ライブレポート】DaizyStripper「忘れられない1日をありがとう」笑顔が咲き誇った『4GET ME NOTパレード』終幕


一番の笑顔を爆発的に交換したい



1月24日にリリースしたメジャーセカンドシングル『4GET ME NOT』を引っ提げ、全15公演を廻ったパレードも、本日でようやく終幕を迎える。その夢のひと時をしっかりと目に焼きつけようと、この日の会場には多くのトレゾア(ファンの名称)が駆けつけていた。

開演時刻が過ぎ、照明が暗転。すると今ツアーお馴染みの案内人から「下北沢GARDENにお集まりのトレゾアの皆様『4GET ME NOTパレード』へようこそ!もう引き返す事は出来ませんぞ。心の安全バーを外して思う存分お楽しみください。Have a nice parade!」と場内アナウンスがかかる。そして、『ラビットファンタジーパレード』のインストをバックに、『4GET ME NOTパレード』が開幕された。



風弥~Kazami~(Dr&P)、なお(Gt)、まゆ(Gt)、Rei(Ba)がカラフルな照明をバックにステージに登場。トレゾアからの盛大な拍手と歓声を浴びながらポジションへつき、クラップを鳴らしだした。そしてようやく登場したのが夕霧(Vo)。「おい最終日、東京気合入れていくぞ!」と声を張り上げ、風弥~Kazami~のドラムをバックに、スタートしたのは、『WHO KILLED THE FIGHTER?』。ツアー各所で必ずと言っていい程トップナンバーで魅せる同曲を、激しく狂おしく叩きつけ奏でる彼ら。トレゾア達に、髪が乱れる程のヘドバンや折り畳みをさせるなどして、一気にデイジーの世界へと誘っていた。序盤から攻撃的なキラーチューンを炸裂した彼らだが、その勢いは止まることはせず、哀愁漂う中にも暴れ狂う感情を曝け出す『MISSING』『マネキン』を披露。夕霧は『マネキン』の歌唱中、「愛しているよ、もっとこいよ!嫌な事全部置いていっちまえ!!」とSっけたっぷりの愛の言葉を投げかけていた。



「東京元気ですか?『4GET ME NOTパレード』、『忘れられないパレード』今日が終着地点です。ようこそ!各地で沢山の笑顔の交換をしてきましたが、今日3月11日下北沢GARDEN最終日、今までで一番の笑顔を爆発的に交換したいなって思います。本当にすげー楽しかったツアーなので、みんなにはご褒美として沢山の愛とムチをあげたいと思います!!」と夕霧は満面の笑みで挨拶をした。



「先生から質問です!今日は何曜日ですか?What day is it today?」と夕霧が声を張り上げると、トレゾアから「日曜日!」、「Sunday!」と回答の声が飛び交う。そしてその声と共スタートしたのは、「Sunday」が含まれているナンバー『Sunday Driver』。勢いよく、まゆのギターから始まる同曲だが、風弥のPC(シーケンスデータ)が止まるというまさかのハプニング。だが、それを夕霧が「まゆ、ミスるなよ~すぐ行っちゃうんだから~(笑)」とまゆをいじり倒すというユーモア溢れる展開に。それに対しまゆは「(シーケンスデータが止まって)ドキッとしたよ…(笑)その分いっぱいやるから!」と笑顔でコメント。トレゾアから笑い声が飛び交う中、夕霧は「お前ら帰さねーからなっ!だって今日は、日曜日だもんね!いっぱいしようねっ」と可愛らしく煽り、改めて『Sunday Driver』を披露。会場では、軽快に飛び跳ねたり、クラップをしたり、くるくる回ったりするフリなどをして思い切りはしゃぎ込む光景が広がっていた。

 赤と紫の光が彼らをギラギラと照らす中、欲望渦巻く甘いハードチューン『アマカラ』へ。なおとまゆの息の合ったテクニカルなギターパートが印象的で、この瞬間沢山のハートや咲きをするといったフリが広がった。そして会場から「オイオイオイ」という強烈な声が響き渡り、モッシュの空間を作り出す『蛙野郎』へと向かい暴走ナンバーをたて続けた。



忘れてはいけない3月11日に捧げる『ひとつだけ~We Are The One~』



先程の目まぐるしい赤色の光の空間から一変、心を穏やかな気持ちにさせるブルーな光が場内を包み、夕霧がエレキギターをかき鳴らす。そして、そっと声を発し始まったのはミドルナンバーの『aquarium』。タイトル通り、水槽の中に潜り込んでしまったかのように想像させる美しいブルーな光景と繊細なメロディーに、トレゾアも静かに耳を傾けた。

その静けさ漂う場が続く中、夕霧はこう呟く。「今日、3月11日は決して忘れてはいけない日だと思います。集まってくれたみんなにこの曲を送ります」。ツアーファイナルが行われたこの3月11日は、2011年に発生した東日本大震災から約7年目を迎えた日。夕霧は福島県いわき市出身ということもあり、自身も震災の被害にあった1人だ。人一倍辛い想いや、抱えているものが大きいはずなのに、彼は言葉を隠そうとはせず、ありのままの気持ちをトレゾアに捧げていた。その姿にはとても胸を打たれるものがあり、尚且つ勇気づけられる人々も多くいた事だろう。そして、東日本大震災のチャリティーとしてビジュアル系アーティストによって結成されたチャリティープロジェクトソング『ひとつだけ~We Are The One~』を披露。5人それぞれが復興への願いを込めて歌い捧げると、会場からは鳴りやまない程の拍手が飛び交い、目に涙を浮かべるトレゾアも見られた。

行進したくなる陽気なサウンドをバックに、まゆに似たウサギのベネチアンマスクをかけた人物がステージに登場。まゆのアナウンスをバックにそのウサギ男は、今回のツアーグッズをゆるーく紹介。面白おかしいウサギ男の演出に、笑い声も多く聴こえた。



 場内は再び暗転。案内人から「おや…雨が降ってきましたな…。少し雨宿りでもしましょうか」というアナウンスが。すると雨音と共に、美しいピアノの音色が優しく鳴り響き、風弥~Kazami~、なお、まゆ、Reiが繊細に音を奏でていく。場内が薄い水色の光に包まれると、赤い和傘を持った夕霧がステージに姿を現し、梅雨の時期にふさわしい名バラード『雨音のワルツ』を歌い紡いだ。

 雨が止んだと思いきや、今度は雷が落ちるような光がバチバチと彼らを包む。すると、その雷の閃光と共にReiの弾むスラップが鳴り出す。そして、咲き乱れるヘビーチューン『ヒステリカ』『GIRL HUNT』、へと続き、ハードナンバーを存分に発揮した。

これからもしっかりDaizyStripperについて来いよ!



 そして、「出逢ってくれてありがとう大好きでごめんね」という力強い愛のメッセージが含まれている『キューソネコカミ』、5人にしか奏でることの出来ないデイジーにとって約束を掲げた大切な1曲『ARREST』を披露し、物語は終幕へと近づく。

 ラストを飾ったのは、今ツアーの表題曲である『4GET ME NOT』。彼らはツアー各地で忘れられない曲たちを披露してきたが、同曲はその中でも集大成のような存在。新境地を開いたドラマティックなサウンドを、この最終日でも演奏し「俺らの事を決して忘れないで」と訴えかけているようにも感じさせた。最後に夕霧は「忘れられない1日をありがとうございました」と挨拶し、ステージを後にした。





アンコールでは、今ツアー恒例でもある(~貴方の「忘れられない」1曲~)へ。これは、ファンが忘れられない1曲をその場でリクエストし、特別に楽曲を生演奏するというスペシャルな企画だ。この日当選したのは、広島県出身のトレゾアで、なんと2回目の当選という奇跡が巻き起こった。そんな貴重な光景に、多くのトレゾアから拍手が飛び交う中、リクエストされたのは、14枚目のシングル曲『HELLO, again』。涙腺を崩壊させるバラードを優しく歌い奏で、トレゾアに忘れられない1曲を刻み付けた。

夕霧は3月11日の震災の話に触れつつ「俺らは、震災のときにある曲のMV撮影をしていました。凄く現場も揺れていて、俺は心配して実家にも電話した。でも全然繋がんなくて、本当に心配だった。嫌な事ってすげーあると思うけど、こうやって生きている事がすごく幸せだって事を改めて思いましょう。下向いてたってしょうがないよ、前を向いて生きていきましょうという願いを込めて、そのMV撮影をした曲を届けたいと思います」と未来へ馳せるように言葉を届けた。そしてMCで語った『KISS YOU』や、『decade』『STAY GOLD』を披露し、煌めき溢れるシーンを作り広げ、夕霧は「お前ら最高だ!これからもしっかりDaizyStripperについて来いよ!」と言葉を届けた。



ライブは終わりを迎えたが、ここで『未体験な新曲』『アコースティック楽曲』が収録されたミニアルバムを夏に発売と、7月28日より全国9カ所18公演のアルバムツアーの開催が発表された。これにはトレゾアも嬉しそうな表情をしており、黄色い歓声に包まれていた。

 だが、この日のステージはこれで終わるはずもなく、特別にWアンコールを実施。「パレードらしい色んな演出だったり、思考を沢山やってみました。俺たちは音楽隊ということで、パレードには音楽隊は付き物です。締めにこの曲を持ってきましたっ!」そう告げると『Bremen』を披露。「また逢いましょう」と再会を約束するフレーズを語りかけるように歌い捧げ、『4GET ME NOTパレード』は幕を下ろした。

同パレードは終わりを迎えたが、DaizyStripperが作るパレードは永遠に終わることはないだろう。彼らがもたらしてくれる音楽は、愛と希望がふんだんに詰まった幸福の魔法にちがいない

TEXT:橋本美波
PHOTO:Beyond-MAX提供

セットリスト

1WHO KILLED THE FIGHTER?
2MISSING
3マネキン
4Sunday Driver
5アマカラ
6蛙野郎
7aquarium
8ひとつだけ~We Are The One~
9雨音のワルツ
10ヒステリカ
11GIRL HUNT
12キューソネコカミ
13ARREST
144GET ME NOT

アンコール
1 HELLO, again (~貴方の「忘れられない」1曲~)
2KISS YOU
3decade
4STAY GOLD

Wアンコール
1Bremen

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