2025年5月25日、京都府亀岡市のJR亀岡駅前で開催された「亀岡つながるフェスタ」に、名古屋発の人気ヒップホップグループ・nobodyknows+が出演した。
駅前というアクセスの良さも手伝い、親子連れや友人同士、幅広い世代が自然と集まり、思い思いに音楽を楽しむ姿が印象的だった。
この日はここ数日の中でも特に冷え込んだ一日となったが、心配された雨も降らず、むしろライブの熱気で会場の空気はぐんぐんと温まっていった。
ステージ前には多くの人が詰めかけ、手を挙げ踊る人、楽しげに揺れる子供連れ、笑顔でリズムを取る仲間同士。それぞれが自由に、のびのびとライブを楽しむ様子は、地域のイベントならではの雰囲気も感じさせながら誰もが「音楽を楽しむ」という一つの目的でつながり、会場全体が一つの大きなグルーヴに包まれていった。
まさにその姿は「Hero's Come Back!!」

ライブは、アニメ『NARUTO-ナルト-疾風伝』のオープニングテーマとしても知られる「Hero's Come Back!!」で幕を開け、駅前の空気を一気に掌握。
畳みかけるようなラップと重厚なビートで、観客のテンションは瞬く間に引き上げられた。
続く「Let's Dance」では、タイトル通りのダンサブルなビートに合わせて、観客が思い思いに身体を揺らし、リズムに身を任せて踊る姿が印象的だった。
軽快なトラックとシンガロングできるコーラスが、心地よい高揚感を会場に広げていく。
さらに「Winds of Wins」では、軽やかさの中にも芯の強さを感じさせるアッパーチューンが響き渡り、ステージと観客が一体となるグルーヴが生まれていた。
そして「ワサワサ」では、コミカルかつクセになるトラックに合わせて、会場が左右に大きく揺れ、まさに“ワサワサ”とした空気感に包まれる。
親子連れも、大人も、子どもも、手を挙げ、笑いながら音楽に揺れる光景は、まさにこのイベントの持つ温かさと自由さを象徴していた。
MCではお茶目に撮影タイムを設けたnobodyknows+。観客をさらに引き込むトークを繰り広げ、客席からは笑い声や歓声が飛び交った。
誰もが「つながる」を感じた特別な時間

ライブ後半、ついにオーディエンス待望の「ココロオドル」が披露されると、最高点に到達していた会場のボルテージは、まるでリミッターが解除されたかのようにさらに跳ね上がった。
イントロが鳴り響いた瞬間に沸き起こる歓声、全身でリズムを刻む人々、肩車の子どもが小さな手を振り上げる姿。誰もが待っていたあの瞬間が、確かにここにあった。
"つながる きょう"がテーマとされていたイベントのラストを飾るにふさわしいnobodyknows+のステージでは、音楽と人のつながりを創り出し、亀岡の自然や文化とも共鳴しながら特別な時間を生み出した笑顔があふれる瞬間が広がっていた。
TEXT&PHOTO 愛香
イベント概要

『亀岡つながるフェスタ』
■日程 2025年5月25日(日) 11:00〜19:00
■場所 かめきたサンガ広場・ガレリアかめおか