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ちあきなおみ「紅い花」歌詞の意味は?失った恋や夢をノスタルジックに描いた珠玉のバラード

ちあきなおみの『紅い花』は、失った恋や夢をノスタルジックに描いた楽曲。過去に想いを馳せる歌詞は、熟年世代の共感を呼ぶでしょう。かつての恋や夢を「紅い花」に例え、失ったものの美しさやせつなさを表現。本記事では歌詞の意味を考察していきます。

ちあきなおみ「紅い花」事実上ラストシングル

▲ちあきなおみ『紅い花』

ちあきなおみの『紅い花』は、1991年にリリースされたシングルです。

失った恋や夢を描いた歌詞を感情豊かに表現。

若かりし頃を思い出しながらグラスを傾けるシーンは、熟年世代のノスタルジーを誘います。

ちあきは、1992年の夫の死を契機に活動休止状態にあります。

そのため、『紅い花』は、事実上ちあきのラストシングルといった扱いです。

『紅い花』は、ファンからとても人気の高い楽曲。

多くのアーティストにカバーされており、桂銀淑、五木ひろし、鈴木雅之、ダイアモンド☆ユカイ、半崎美子などジャンルを問わず歌い継がれているのです。

『吾亦紅(われもこう)』のヒットで知られる、すぎもとまさと(杉本真人)が作曲者で、セルフカバーもしています。

失われていく過去に想いを馳せた『紅い花』。

ここからは、歌詞の意味を紐解いていきます。

叶わなかった恋と夢に今も想いを馳せる

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昨日の夢を追いかけて
今夜もひとりざわめきに遊ぶ
昔の自分がなつかしくなり
酒をあおる
騒いで飲んでいるうちに
こんなにはやく時は過ぎるのか
琥珀のグラスに浮かんで消える
虹色の夢
≪紅い花 歌詞より抜粋≫
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歌の主人公は中年男性が浮かびます。

若かりし頃に失った夢は、まるで昨日のことのよう。

過去の自分に想いを馳せながら一人酒を飲んでいます。

子どもの頃の時間はゆっくりだったのに、大人になるとあっという間に時が過ぎていく。

過ぎていく時間の速さにとまどっている主人公。

喪失感を感じさせるシーンです。

琥珀のグラスという表現がとても素敵。

ウイスキーの色を琥珀と例えているのでしょう。

琥珀のグラスの中に、過去の夢や希望、そして自分自身を浮かべながら、叶わなかったものに想いを馳せています。

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紅い花
想いを込めてささげた恋唄
あの日あの頃は今どこに
いつか消えた夢ひとつ
≪紅い花 歌詞より抜粋≫
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「紅い花」とは、愛する人の象徴ではないでしょうか。

あんなにも愛した人、情熱を傾けた恋。

「今どこに」という言葉で、過去の恋への喪失感でいっぱいです。

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悩んだあとの苦笑い
くやんでみても時は戻らない
疲れた自分が愛しくなって
酒にうたう
いつしか外は雨の音
乾いた胸が思い出に濡れて
灯りがチラチラ歪んでうつる
あの日のように
≪紅い花 歌詞より抜粋≫
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後悔や失意が描かれています。

どんなに悔やんでも一度起こったことは取り戻すことができない。

失った夢への後悔を引きずる主人公。

そんな自分をなぐさめるように、グラスを傾けています。

気づくと外は雨。

後悔や喪失感を抱える主人公の心は、何事にも動かされず乾いたまま。

そんな心を濡らすような雨は、あの日の出来事をノスタルジックに蘇らせます。

灯りが歪んで映るのは涙のせい。

降り出した雨が、主人公の心をよりせつなくさせ、あの日流した涙を思い起こさせます。

どうしようもなく、過去への想いが経ちきれない主人公を描きます。

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紅い花
踏みにじられて流れた恋唄
あの日の あの頃は 今どこに
いつか消えた影ひとつ
≪紅い花 歌詞より抜粋≫
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「踏みにじられて」という言葉から、主人公の愛する人への想いは、激しく切り裂かれたことがわかります。

裏切りがあったのでしょうか。

主人公を置いて去っていく相手の姿が浮かびます。

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紅い花
暗闇の中むなしい恋唄
あの日あの頃は今どこに
今日も消える夢ひとつ
今日も消える夢ひとつ
≪紅い花 歌詞より抜粋≫
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それでもかつての恋を忘れられない主人公

もう叶うことのない恋は、主人公を暗闇の中に閉じ込めています。

失ったあの日、あの頃に今も想いを馳せている主人公。

これまでは、あの頃の恋を「いつか消えた」と歌われていますが、ラストでは「今日も消える」と歌われています。

失われたあの頃への想いは今も続き、今日もそれを想いながら、一人酒を飲む主人公。

人生のやるせなさと哀愁を帯びた心情は、聴く人の共感を呼びノスタルジーを誘います。

「紅い花」は愛する人や夢の象徴・琥珀とのコントラストで人生を描く



ちあきなおみの『紅い花』では、紅い花を愛する人や夢の象徴として描いているのではないでしょうか。

歌の主人公は中年以降の世代だと想像できます。

酒を飲みながら、過去の恋や夢に想いを馳せている。

若い頃の恋や情熱を色に例えるなら赤。

赤よりもより鮮明で情熱的な色である紅をタイトル、歌詞に使用したと思われます。

失われた若かりし頃の情熱を紅に例え、もう戻らないものの美しさやせつなさを表現しているのではないでしょうか。

年齢を重ねた主人公だからこそ、より際立つ過去の情熱を表す紅。

その対極にあるのが「琥珀のグラス」ではないでしょうか。

ウイスキーの色に例えられる琥珀には、熟成されたイメージがあります。

年齢を重ねた主人公が想いを馳せる若かりし頃。

紅と琥珀のコントラストで、人生を対比させているのではないでしょうか。

『紅い花』は、人生の機微を感じさせ、聴く人の共感を呼ぶ楽曲です。

誰もが持つ過去へのノスタルジーを誘います。

ちあきなおみ「紅い花」人生の機微を描く珠玉のバラード



ちあきなおみの『紅い花』は、1991年にリリースされた楽曲。

活動休止状態にある彼女の、事実上ラストシングルです。

失われた恋や夢をテーマに、若かりし頃に想いを馳せる主人公の姿をノスタルジックに描きます。

作曲を手がけたすぎもとまさと(杉本真人)のセルフカバーの他、五木ひろし、鈴木雅之など多くのアーティストがカバー。

人生の機微を描いた珠玉のバラード『紅い花』に、ぜひ耳を傾けてみてください。

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