「ブルース」が音楽ジャンルのひとつということをご存知の方は多いと思いますが、「ブルース・ロック」というジャンルを聞いたことはありますか?
この記事ではブルース・ロックを徹底解説。
ブルース・ロックが生んだ天才ギタリスト、さらにおすすめ名盤を洋楽と邦楽に分けてご紹介します!
洋楽の「ブルース・ロック」はどんな音楽?
ブルース・ロックとはどんな音楽のことをいうのでしょうか?
サウンドの特徴から歴史まで徹底解説します!
ギターが主役の音楽
「ブルース・ロック」とは、アメリカ南部で生まれた黒人発祥の音楽「ブルース」に「ロック」のテイストを加えたジャンルを指します。
ブルース・ロックのはじまりはイギリス
アメリカ南部で生まれたブルースをロックスタイルで表現したのがブルース・ロックなら、そのはじまりもアメリカ?と思うかもしれません。
実はブルース・ロックのはじまりは意外にもイギリスなのです。
アメリカ南部で生まれたブルースがイギリスに伝わり、それをイギリスのバンドがロックスタイルで演奏し始めたことがきっかけで生まれました。
そのため、ブリティッシュ・ブルース・ロックと呼ばれることもあります。
1960年代後半のイギリスでは、フリートウッド・マックや、チキン・シャック、サヴォイ・ブラウンなどのバンドの活躍もありブルースロックが一気に盛り上がりを見せました。
天才的!ブルース・ロックギタリスト3選

ブルース・ロックを語る上で欠かせないのが、世界に影響を与えた天才ギタリストたちの存在です。
Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリック)
数いるレジェンド級ギタリストの中でも、頂点ともいうべき存在が、ジミヘンの愛称で知られるミュージシャン「Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリック)」。
27歳の若さでこの世を去ったものの、ロックシーンに強烈なインパクトを残しました。
彼のインプロヴィジェーション(即興演奏)能力は群を抜いていて、まるでジャズのように直感的にサウンドを操り、アドリブによって成立している曲も数多くあります。
またライブごとにフィーリングでギターを引くことが多く、二度と同じ演奏は聴けないといわれていました。
また、テクニック面もレジェンド級で、彼の演奏によってエレキギターの可能性は大きく広がったのです。
ちなみに、チョーキングが特徴の豪快なプレイが魅力的なギタリスト「アルバート・キング」の影響を受けているといわれています。
Eric Clapton(エリック・クラプトン)
”ギターの神様”と呼ばれる「Eric Clapton(エリック・クラプトン)」。
1960年代からさまざまなバンドでギタリストとして活動。
ブルース・ロックの人気の火付け役といわれる「ジョン・メイオール」が率いたバンド「ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ」にも参加しました。
その演奏は、ロンドン市内に”エリック・クラプトンは神だ”という落書きが書かれるほどでした。
エリック・クラプトンは、ローリング・ストーン誌が選ぶ「最も偉大な100人のギタリスト」で第2位に選ばれています。
Aaron Keylock(アーロン・キーロック)
ここまでレジェンド級のギタリストをご紹介してきましたが、英国のブルース・ロック・シーンを震撼させた今話題の若きギタリストもご紹介しましょう。
それが18歳の頃から、数々の大物アーティストたちとツアーを行った「Aaron Keylock(アーロン・キーロック)」です。
幼い頃からギターを与えられ、その才能を発揮していたアーロン。
おすすめのブルース・ロック名盤
Brothers In Arms|Dire Straits(ダイアー・ストレイツ)
ロックバンド「Dire Straits(ダイアー・ストレイツ)」が活躍した1970年代末から90年代初頭といえば、パンクやエレクトロ・ポップが流行していた時代でした。
彼らはそんな時代に流行とは一線を画して、1960年代に生まれたブルース・ロックのスタイルで圧倒的な人気を誇っていました。
中でも、リードギター&ボーカルを担当するマーク・ノップラーは、「ローリング・ストーン誌の選ぶ最も偉大なギタリスト100人」に選出されるほどの腕前を持ち、人気を集めました。
そんな彼らの名盤が1985年5月にリリースされた「Brothers In Arms」です。
このアルバムは、彼らのアルバムの中でもブルース・ロックのテイストが強い作品です。
Cocaine|Eric Clapton(エリック・クラプトン)
誰もが認める”ギターの神様”「Eric Clapton(エリック・クラプトン)」。
ギターテクニックはもちろんのこと、歌表現まで含めてブルースの追及をしたことが、彼の音楽に強い探究心とポピュラリティを上乗せしたといわれています。
エリック・クラプトンのギターテクニックを形容する言葉「スローハンド」がタイトルになったアルバムに収録されている『Cocaine』は、J.J.ケイルをカバーした楽曲です。
ギタリストとして名が知られているエリック・クラプトンですが、存在感のあるギターとともに、彼のエモーショナルなシンガーとしての魅力が感じられるこの楽曲は必聴です!
近年でも、ライヴアルバムが最新デジタルリマスター&未発表トラック収録で新たにリリースされるなど、時代を超えて愛されていることがわかります。
Purple Haze(紫のけむり)|Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリック)
ギタリストとして優れているだけでなく、作曲家、編曲家、レコーディングエンジニアとしての才能も豊かで、歌手としても表現力に溢れる「Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリック)」。
学園祭や文化祭のステージで彼の楽曲に挑戦した人もいるのではないでしょうか?
奇抜なファッションや、ド派手なステージアクション、エフェクトを用いた激しいサウンドとは裏腹に、その音楽の根底にあるのは、人間臭いブルースです。
1stアルバム「Are You Experienced?」に収録されている『Purple Haze(紫のけむり)』は、斬新なリフが印象的な楽曲です。
サイケデリックなサウンドと歌の世界観、衝撃的なギター・ソロでロックの歴史を塗り替えたともいわれる1曲です。
Light My Fire(ハートに火をつけて)|The Doors(ドアーズ)
1965年から1972年まで活動した、アメリカ西海岸出身のブルース・ロックバンドの代表格「The Doors(ドアーズ)」。
彼らのファーストアルバム「The Doors(邦題:ハートに火をつけて)」に収録されているLight My Fire(ハートに火をつけて)は、ギタリストのロビー・クリーガーが中心となって制作した楽曲です。
この曲はファンの要望によりリカット・シングルとして発売され、ナンバーワンヒットを飛ばしました。
Move Over(ジャニスの祈り)|Janis Joplin(ジャニス・ジョプリン)
1960年代後半を代表する伝説的ロックシンガー「Janis Joplin(ジャニス・ジョプリン)」。
27歳という若さで亡くなった彼女の活動期間はわずか4年。
しかし、その短い期間の中でも、魂を振り絞るような歌とパフォーマンスで、60年代のミュージックシーンに強烈なインパクトを残しました。
かつて孤独な思春期を送っていたというジャニス。そんな彼女の音楽活動のスタートは、アルバイトをしながらクラブで歌うことでした。
彼女の音楽の根底にあるのは「ブルース」です。
『Move Over』は、彼女が死の直前まで取り組んでいたアルバム『PEARL』のオープニングを飾る曲で、ジャニスの迫力あるヴォーカルが炸裂する名曲です。
もっとブルース・ロックを知りたくなったら、1969年にマイク・ブルームフィールドとアル・クーパーの連名で発表されたライブ・アルバム「フィルモアの奇蹟」もチェックしてみてください!
日本のおすすめブルース・ロックバンド
いきなり洋楽はハードルが高いというあなたに、日本のブルース・ロックバンドをご紹介します!
恋しくて|BEGIN
沖縄を代表するバンド「BEGIN」といえば、沖縄の民謡楽器を使った、ほのぼのするような楽曲のイメージが強いかもしれません。
けれども、デビュー当時の彼らの楽曲にはブルース・ロックを感じる楽曲が多いのです。
デビュー曲『恋しくて』は、ブルース・ロックを前面に押し出した、胸を締め付けるようなラブソング。
高校生の爽やかな恋愛を描いた映画「恋しくて」でも同曲がストーリーを盛り上げます。
また、BEGINはfacebookでファンと積極的に交流をとっていることでも知られています。
スタジオ生ライブをYouTubeで公開したりもしているのでぜひチェックしてみてくださいね。
ヒコーキ雲|フラワーカンパニーズ
1989年に結成された、日本のブルース・ロックバンドといえば「フラワーカンパニーズ」です。
爽やかな青春ロックのような雰囲気を感じる曲のタイトルやサウンド。
フラワーカンパニーズの魅力は、奇をてらわずに、ありふれた日本語の組み合わせで光らせた歌詞です。
ブルースの特徴ともいえる、日常や生活環境を投影した歌詞。ボーカル鈴木圭介さんのストレートにリスナーの胸に刺さる歌声。
この2つの要素が絡み合って生まれる爽やかなサウンドに、心を奪われること間違いなしです。
未来|Drop's
新世代ブルース・ロック・バンド「Drop's」。
2019年時点で全員20代の若いバンドながら、そのソウルフルな歌声とサウンドで注目を集めているガールズバンドです。
2013年にタワーレコード限定の実質的なメジャーデビュー作『太陽』をリリース。
その後発売したメジャーデビューアルバムである1stフルアルバム「DAWN SIGNALS」が「第6回CD SHOP大賞2014"北海道ブロック賞”」を受賞しました。
2015年に発売された『未来』は、新しい季節の始まりを告げるような爽やかなポップさと力強いブルース・ロックが融合した楽曲です。
常に新しい試みを繰り返し進化を続けるこのグループ、要チェックです!
問題ない|MONSTER大陸
2012年結成の4人組ブルース・ロック・バンド「MONSTER大陸」。
FUJI ROCKやサマソニなど数々の大型フェスに出演し、全国ライヴツアーを行った経験も持つ彼ら。
ブルースを基盤にロック、オルタナティブなど多彩なジャンルを取り入れたサウンドと、高度な演奏技術が魅力です。
2017年に発表した『問題ない』は、ドラムに女性メンバーを加え新体制となった彼らの新たなスタートにふさわしい”MONSTER大陸らしさ”全開の楽曲です。
世界の終わり|THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
邦楽ロックを語る際に必ず通らなければならないバンド。
それが「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェル ガン エレファント)」です。
ブルース・ロックやガレージ・ロックという音楽ジャンルで括られることが多いですが、彼らはジャンル問わず、「マキシマム・ザ・ホルモン」「ストレイテナー」「ACIDMAN」などあらゆる日本のロック・バンドに影響を与えた偉大なバンドなのです。
そんな彼らを代表する楽曲が『世界の終わり』です。
日本のブルース・ロックの原点がこの曲に詰まっています。
『世界の終わり』が気に入った人はオリコンTOP10に初めてランクインした3rdアルバム「Chicken Zombies」も聴いてみてください。
また、最後のツアー「LAST HEAVEN TOUR」のライブ音源を収録した2003年発売のライブDVD「BURNING MOTORS GO LAST HEAVEN」はラストコンサートの熱を体感できる唯一作。
どのようなライブだったのかをぜひその目で確認してください!








