憂鬱な日々を変えた”君”との出会い
新体制となって新たな魅力を見せ続けているtimelesz。
『消えない花火』は佐藤勝利主演のアニメ映画『君と花火と約束と』の主題歌で、夏にぴったりのポップバラードです。
この楽曲では主人公である「僕」と、その相手である「君」の物語が描かれています。
君との出会いをきっかけに変わっていく主人公の姿と、花火に重ねられた儚くも温かな想いが印象的な一曲。
冒頭はこのように始まります。
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憂鬱な日々に 舞い落ちてきた君は
刹那に変えてく この世界ごと
≪消えない花火 歌詞より抜粋≫
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主人公にとって「君」との出会いが、それまでの価値観や景色を一変させるほど大きな出来事だったことが伝わる一節。
そして「刹那に」とあるので、少しずつではなく君と出会った瞬間に世界の見え方が変わったことを表現しているのでしょう。
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どうしようもない僕にも
出来ることがあるかも なんて
思わせてくれた いつのまにか
≪消えない花火 歌詞より抜粋≫
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主人公は「どうしようもない僕」と自分のことを表現しており、自信を持てずに過ごしていたことがうかがえます。
そんな主人公の前に現れた「君」は、「出来ることがあるかも」と思えるきっかけを与えてくれた存在だったのでしょうか。
歌詞には「君」が主人公を直接励ます場面は描かれていませんが、それでも主人公の心境は少しずつ変化していきます。
主人公が変わった理由は励ましの言葉ではなく、「君」という存在そのものだったことも、この楽曲の魅力の一つです。
花火が表す消えない想い

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打ち上げ花火(あぁ)
咲いて(散って)
消えてゆく
≪消えない花火 歌詞より抜粋≫
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サビの歌詞には花火が「咲いて」「散って」「消えてゆく」と描かれているように、花火は夜空に打ち上れば一瞬で消えてしまいます。
曲名にあえて「消えない」という言葉が使われているのは、君を想う気持ちや一緒に過ごした時間は心に残り続けるというメッセージが込められているのではないでしょうか。
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二度とない季節を 焼きつけたい
繋いだ手と手(ねぇ)
≪消えない花火 歌詞より抜粋≫
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「二度とない季節」という言葉には、夏だけでなく一度きりしかない今この瞬間も重ねられているように感じられます。
同じ時間は二度と戻ることはなく、そのとき一緒に過ごせる人や景色も同じではありません。
だからこそ主人公は、そのかけがえのない時間を心に焼き付けたいと思ったのでしょう。
支えられる側から支える側へ

続きの歌詞を見ていくと、主人公の心境が少しずつ変化していきます。
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泣き出しそうな顔に言うよ
もう 泣いていいよと
≪消えない花火 歌詞より抜粋≫
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これまでの主人公は君に支えられる立場だったように感じられます。
しかし、「もう泣いていいよ」と今度は君を支えようとしていることが伝わってきます。
二人の想いや約束だけでなく、主人公の成長していく姿も描かれているのでしょう。
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解けた紐を(さぁ)
ギュッと(ギュッと)
結び直す
≪消えない花火 歌詞より抜粋≫
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ここの歌詞も印象的で、紐は二人をつなぐ絆や約束、縁などを表しているとも考えられます。
一度解けてしまったとしても、もう一度結び直せば前へ進めるという前向きなメッセージにも受け取れるのです。
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暗闇 照らす 大輪の花
その笑顔を 守り抜くと決めたんだ
≪消えない花火 歌詞より抜粋≫
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「暗闇を照らす大輪の花」はもちろん花火を表していると考えられますが、主人公に希望を与えた「君」の存在とも重なっているように感じられます。
君との出会いによって前を向けるようになった主人公だからこそ、「その笑顔を守り抜く」という決意にたどり着いたのでしょう。
救われる側だった主人公が、今度は大切な人を支え守る側へと成長していく流れも、この楽曲の魅力の一つではないでしょうか。
「消えない花火」が描く”消えない”の意味

『消えない花火』は、夏の恋を描いたラブソングであると同時に、出会いによって一人の人間が成長していく姿を描いた楽曲とも読み取れます。
花火は夜空から一瞬で消えてしまいますが、大切な人との思い出や約束は心に残り続けます。
だからこそ「消えない花火」という曲名には、目には見えなくなっても消えることのない想いが込められているのでしょう。
君に支えられていた主人公が今度は君を支える存在へと変化していく流れも、この楽曲の大きな魅力です。
夏の思い出を振り返りたいときはもちろん、大切な人との出会いを思い返したいときや、一歩前へ踏み出す勇気がほしいときにも、ぜひ聴いてみてはいかがでしょうか。
