結集する6人の熱量と、現状に対するそれぞれのリアル
──前作の冬EP『SNOVE』から6人体制となり、この夏まで駆け抜けてきました。まず手応えをTOYくんに聞こうと思います。
TOY:前作の時よりもさらに結束力が強くなりましたね。この間のワンマンライブでも、本番直前に「MCの着替えの順番を変えよう」って話になって。本当は全員で着替えてはける予定だったのを、急遽3人ずつ順番に着替えようって変更したんですよ。そういう急な変更にもみんなが臨機応変に対応してくれて。チームとしての対応力も上がってるし、ENJIN自体がすごくパワーアップしてるのを感じます。
──MU3Eの皆さんの反応はどうですか?
TOY:MU3Eの皆さんも前回以上に盛り上がって乗ってくれる人が増えていて。一緒に成長できてるなっていう感覚がすごくありますね。
──SOLくんは手応えについて、いかがでしょう?
SOL:パフォーマンス力がどんどん上がっていってるし高まっている感覚はありますね。あと、ファンの皆さんも「SNSを使ってENJINのことをどんどん広めていこう!」っていう意志が強くなっていっているのを感じていて。ENJINとしてもMU3Eとしても、みんなが強くなっている感じがします。それもあって『SNOVE』では過去最高の売り上げや枚数を記録できたので、この勢いのまま『BRAZE』でもどんどん上を目指したいですね。
──SOLくんは前回の取材で「オリコン1位を取りたい」って言っていたけど、そこに向けて着実に行けている感じはある?
SOL:着実に行っていますね。どんどんステップアップして1位への階段を上っている感覚はあります。必ず今後ENJINの楽曲がオリコンで1位を獲得します!
──RYONOくんはどう?

RYONO:……まだまだっすね。
──それはどういうところが?
RYONO:数字もそうだし、リリースイベントに来てくれている人数も正直、僕はまだまだだなっていうのが率直な感想です。
──広げていくためには、どうしていこうと考えていますか?
RYONO:最近のリリイベで「友達の紹介で来ました」って子が結構いて。そうやって紹介で来てENJINを観て好きになってくれる子もいるので、その紹介してくれる人数を増やす草の根の活動も大事だと思ってます。
──いまRYONOくんが言ったことって、メンバー共通の認識なのかな。
TOY:そうですね。僕たちはリリースとリリースの間にどうしても期間が空いちゃうことがあるんですよ。今回も約8〜9ヶ月くらい空いて……どうしても1回1回リセットされる期間ができるんですよね、ファンの皆さんにとっても僕たちにとっても。
だから今回はそれを無くそうってことで色々試みているので、この『BRAZE』以降も期待して待っていてほしいなと思っています。
冬から夏へ。全員が成長を実感するボーカル&構成力
──前作『SNOVE』は冬をテーマにしたコンセプチュアルな作品群でしたが、今回は“夏”。爽やかでカラフルな作品群な印象もあったけど、改めて『BRAZE』がどういうEPに仕上がったか教えてもらえますか?
A.rik:前回、作詞・作曲・編曲をしてくれたLee(seikoon Lee)さんが、引き続き今回の「Right Now, この夏」も作ってくれたんですよ。だから前作との繋がりもありつつ、他に新しいテイストの曲が3曲入っていて。
前作『SNOVE』は全体の統一感みたいな魅力がありましたけど、今回は夜に聴いたり朝に聴いたり、色んな場所や気分によって選べる多彩な夏が詰まっていると思います。
HYUGA:夏って爽やかとかアップテンポのイメージが多いと思うんですけど、今回のラインナップは意外と切なかったりもして。「Right Now, この夏」に関しては、少し切なかったり……、シーンによって聴いてほしい場面が異なるなと思っていて。
例えば、「Evolution」なら夜に聴いてほしいし、「SUPER DIVE」なら昼間の超天気がいい日に聴いてほしかったり。
A.rik:「SUPER DIVE」はドライブにもぴったりだよね!
HYUGA:そうだね! 「SWEET SLOW MOTION」やったら、パーティーじゃないけど、ちょっと弾ける夏の騒ぎたい時とかに聴いてほしかったり……。色んなテーマの4曲になったんじゃないかなと思うので、前作の『SNOVE』がMU3Eの皆さんの冬の思い出を彩ったように、今作では皆さんの夏の思い出に寄り添うというか、そんな作品になればいいなと思います。
──なるほど。
HYUGA:夏って花火やお祭り、海や川とか、自分からアクティブに行かないと思い出が作れないことが多いじゃないですか。だからこそ、前作以上に曲と一緒にたくさんの思い出を作ってほしくて。
来年も10年後も聴いて、「2026年のあの夏に聴いてたな」って思い出してもらえるようなEPになったと思います。
──KYOくんはいかがですか?

KYO:僕のイメージ的にも、夏って割とみんなで「ウェーイ!」って感じなんですけど、それと同時に意外と僕の夏イメージって儚さとか切なさもあると思っていて。
「Right Now, この夏」も曲自体は明るいんですけど、要所に切なさや夏の終わりを感じるところがあって、本当に「夏」というものを具現化してくれた作品に仕上がったなと思っています。
──今作もKYOくんが全曲の振り付けを担当したんだよね。
KYO:はい! 今回は「構成」をメインで作ってみようと思って。例えば、「Right Now, この夏」だったら、〈夕暮れの色が 変わるたび〉という歌詞に合わせてフォーメーションが変わる振りを作ったり、サビでは、砂浜を走りながら青空に手を向けるような振りを落とし込んだり、歌詞とのリンクをすごく意識しました。
──今回音源を聴かせてもらって、全体のレベルがすごく上がったなと感じたんだけど。自分たちでも『SNOVE』以降の成長を実感しますか?
A.rik:それは、めちゃくちゃ感じていますね! 特に『SWEET SLOW MOTION』は、それぞれに合った歌い分けが完璧で。
TOYが「最初に聴いてくれる人を逃がさない歌い方を意識した」と言ってたんですけど、僕も実際に曲を聴いて「これなら絶対に逃さない」と思ったし、TOY→HYUGA→A.rikと繋がっていく箇所があるんですけど、僕へと繋がるボーカルのパスがすごくスムーズというか、ちゃんと回ってきているなという感覚が『SWEET SLOW MOTION』で感じることができましたし、それぞれの声の良さやキャラがピタッとはまってるんです。
なので、MVも含めて楽しみにしていてほしいなと思います。きっと目でも耳でも楽しんでもらえると思います!
TOY:今回はRYONOが「Right Now, この夏」のサビを1人で歌っていたりするのも大きくて。そういう意味では本当にみんなが成長して、誰がサビを歌ってもENJINとして輝けるようになってきてる。SOLがハモリをほとんどやってくれたことで全体バランスもすごく良くなったし、それぞれができることが増えたなと感じますね。
──サビを担当してみて、RYONOくんはどうだった?
RYONO:今回は「Right Now, この夏」だけじゃなく他の曲でもサビを歌わせてもらうことが多くて、最初は「本当に僕でいいのかな」って不安だったんですよ。
サビなんて歌ったことないし「急に僕でいいんですか!?」みたいな。でも歌わせてもらう以上は頑張りたいと思ってレコーディングに臨みました。
──SOLくんはこれまで歌で引っ張ってきた感じもあるけど、コーラスに回ってみんなの声に乗せていく作業はどうだった?
SOL:すごく大変でした。「Right Now, この夏」が一番ハモリが多くて、レコーディング順も一番最後にしてもらったんです。
全員の声や歌い方を聞きながらハモリも変えてみて。「あ、ここはこういう歌い方にしたんだ」っていうのを受け取りながら歌ったので、みんながちゃんと考えて録ったんだなというのが伝わってきましたね。

6人が語る、心に刺さる好きなフレーズ
──ここで恒例の質問ですが、みんなに『BRAZE』収録曲の中から好きな歌詞を教えてもらおうと思います!TOY:僕はHYUGAが歌ってる「Right Now, この夏」の〈夕暮れの色が 変わるたび少し大人に 近づいて〉という歌詞がすごく好きで。人って今が一番若いじゃないですか。こうやって喋ってる1秒1秒も一番若い。その一瞬を大切にしてほしいっていうメッセージだと思うんです。
その大事な時間を僕たちENJINと過ごしてくれたら絶対に後悔させないし幸せにするので、一緒に過ごしてほしいなと思います。
A.rik:僕は、「Right Now, この夏」の〈青い記憶を 残したまま〉。これはちょっと違う視点になってしまうかもしれないんですけど……。
前作『SNOVE』の時、僕の髪色が青だったんですよ。この曲が冬曲のアンサーソングになっているのもあって、自分のパートと「青い記憶」、そして冬の思い出が自分の中で鮮やかに繋がって、すごく印象に残ってます。
──なるほど(笑)。確かに青髪だったね! 他のみんなはどうですか?
SOL:僕は、「SUPER DIVE」の最後のDメロで、RYONOから僕に繋がる〈君に出会って初めて知った 崩れてく世界も一緒ならBeautuful どんな時も輝けるよ 君を目指して〉っていうフレーズ。
活動してると周りとの競争で「俺ってまだまだだな」って落ち込む時もあるんですけど、そんな時もMU3Eがいるから輝ける。世界が崩れそうな時でも、MU3Eに向かって輝くために頑張るんだと思える大好きな歌詞ですね!
HYUGA:僕も「SUPER DIVE」から、サビで自分が歌っているところなんですけど、〈初めてだ Oh myこんな気持ち〉っていう歌詞。
この曲って恋に落ちて気持ちが抑えられへんくて「どうしてくれるねん」みたいな曲なんですけど、「初めての気持ちにさせられる」ってすごく特別じゃないですか。それがMU3EにとってのENJINだったら嬉しいですし、キュンとするかわいい歌詞だなと思ってます。
──HYUGAくん、キュンとする歌詞が好きだよね?

HYUGA:あはは(笑)。そうなんですよ! めっちゃ好きです!
──残りはKYOくんとRYONOくん! どうですか?
KYO:僕は、「SWEET SLOW MOTION」というタイトルそのものですね。恋に落ちる時って本当にスローモーションに見える情景が浮かんできますし、パフォーマンスでも実際にスローモーションに見えるダンス表現を取り入れているので、そこも含めてすごく好きです。
RYONO:僕は、「Right Now, この夏」の〈君の横顔 それだけで 今日が少し 眩しくなる〉ですね。
リリイベ中、TOY君とKYO以外のメンバーが端に立って二人を見ている瞬間があるんですけど、いつもその歌詞を聴くたびに「いい歌詞だなあ」って思うんです。
だって、君の横顔があるだけで、今日が少し眩しくなるんですよ!! SOLが言ったように、ファンの皆さんの存在が僕らの頑張る糧だし、その横顔を見させてくれれば俺らはもっと頑張れる。
リリイベ中にMU3Eの顔を見ながら、いつもその思いを噛み締めています。
2026年のこの夏を、最高の思い出に
──リリースイベントでのMU3Eの皆さんの反応はいかがですか?KYO:昔からENJINを好きでいてくれる人からは「これぞENJINらしさ全開!」ってすごく好評ですね。
HYUGA:もう夏が始まって、1ヶ月以上リリイベをやってますけど、きっとすでに思い出に残る曲になってるはず。
KYO:確かにそうかも! 「Right Now, この夏」に関しては、いつかこの曲を聴いて、僕たちとの思い出を思い出してほしいなと思える曲っていうか、MU3Eの皆さんが2026年の夏を思い出す曲になればいいよなと、こうやって話していて、改めて思いました。
──最後になりますが、これからに向けての展望とMU3EへメッセージをTOYくんお願いします。
TOY:やっぱりデビュー当時からの目標である「武道館ライブ」に向けて、来年の1月に全国ツアーを開催します。そのツアーを成功させるために、この夏、そして冬と、リリース期間の空白を埋めてみんなと離れない時間を作っていきたいです。将来大きくなって武道館に立った時に「2026年のこの夏から始まったよね」と思えるような夏にしたい。フェスとかもありますし、みんなにとって「2026年が一番の思い出だった」と思ってもらえるように1現場1現場を大切にしていくので、ぜひ会いに来てください!

TEXT 笹谷淳介
PHOTO Ryo Watanabe
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— 歌詞・音楽情報メディアUtaTen(うたてん) (@utaten) September 2, 2026
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