それぞれの「原点」——理想と現実を越えて描く夢の第一歩
──まずは、皆さんがアイドルを目指した理由から教えてください!
七彩ねいろ(以下、七彩):私の最初のきっかけは、小学生の頃に大好きだったアニメ『きらりん☆レボリューション』なんです。そこからアイドルという存在に影響を受けて好きになって、成長するにつれて地下アイドルというかライブアイドルを観に行くようになり、決定的にハマったのが「iLiFE!」さんでした。そこから「自分もやってみたい」と思って今に至るという感じですね。
──実際にアイドルをやってみてどうですか?
七彩:めちゃくちゃ楽しいです!でも、やっぱりやってみて色々と気づくことというか、「アイドルって大変なところもいっぱいあるんやな」っていうのを実感していて。ただ、それが逆にやりがいにも繋がっています。当時好きだったアイドルの方々をより尊敬するようになったし、それが今の活動のモチベーションになっていますね。
──夜乃さんはいかがですか?
夜乃そあら(以下、夜乃):私はめっちゃ思いつきなんですけど(笑)。普通に学生生活を送って一度就職もしたんですけど、その仕事にやりがいを感じなくて。「この仕事はいつでもできるけど、今しかできないアイドルをやりたいな」って思って、一番最初にこのグループのオーディションを受けました。
──元々アイドルは好きだった?
夜乃:最初はK-POPが好きだったんですけど、「日本を離れるのは嫌やな」と思って(笑)。受けてもいないのに(笑)。
七彩:分かる分かる(笑)。
夜乃:そう思っちゃって(笑)。それから「iLiFE!」さんとかが流行ってきて自分もオタクをして、そこからアイドルの世界に飛び込んだ感じですね。
──さくまる。さんは、元々ソロでご当地アイドルをされていたんですよね。
さくまる。:はい!私は幼稚園の頃からPerfumeさんが好きでずっと聴いていて、高校生くらいの時に「sora tob sakana」さんや「26時のマスカレイド」さんにハマって。でも、自分の根本にあったのは「住んでいる地域を活性化させたい」という思いだったんです。学校でもそういう勉強をしていて、将来の夢も「ご当地アイドルをプロデュースしたい」というのがあって。その手段として、まずは自分でやってみようと地元の浜松・遠州でソロ活動を始めて、そこから「いつ夜」に入りました。
──地元を活性化させたかったってキラーワードですね。
さくまる。:あはは(笑)。お堅い言葉を使うと、そういうことですね! 地元愛です!
「いつ夜」の真価——予測不能な音楽と圧倒的なビジュアルギャップ
──グループのコンセプトや魅力についても伺いたいのですが、どんなグループでしょうか?
七彩:公式なコンセプトとしては、“いつかの夜のメロディーや雑音、感情を大切にしてあなたの人生にそっと手を添える音楽を。”。 歌詞的には恋愛の曲が多いんですけど、人生の色々な場面にある感情をピックアップしていて、恋愛だけじゃなくて色んな面で共感できるのが魅力です。
作曲を手掛けてくださっている谷のばらさんという方がすごく面白い曲を作ってくださるんです。言葉遊びや掛け言葉が多くて、新曲が出るたびに「どんな曲が来るんやろ」ってワクワクするんですけど、いつも私たちの予想の何歩も先を行かれていて。「毎回自分たちって何だろう?」と考えながらパフォーマンスを模索しています。それが楽しくない?!
夜乃:人によって捉え方や解釈が違うのも面白いよね。
さくまる。:王道のキラキラ感もありつつ、他ではあまり聴いたことがない新しい音楽を常に届けられるのが「いつ夜」かなと思う。
──グループ名に「夜」が入っていますが、メンバーの雰囲気はどうですか?
夜乃:名前の通り、みんな見事に「夜型」ですね(笑)。めちゃくちゃ遅寝遅起きで、私は、夜中まで起きて考え事をしたり家事をしたり……そういう真夜中のリアルな雰囲気もグループの味になっているかもしれません(笑)。これって、魅力ではないか(笑)。
七彩:いろんな角度からファンになっていただく方が多いんです。楽曲からはもちろん、メンバーが可愛いので(笑)、個人アカウントから入っていただく方もいらっしゃるんですけど、SNS上ではイラスト表現を中心に活動しているので、初めてライブに来られた方から「本人たちが本当に可愛くてびっくりした!」って言われることが多いんです(笑)。ビジュアルとパフォーマンスのギャップも武器なので、ライブを見ていただければイチコロだと思います!
結成から現在——巡り合わせた「運命」と「絆」
──これまでの活動を振り返ってみて、グループとして「一皮むけたな」「絆が深まったな」と感じるターニングポイントはありますか?
夜乃:私たちは前世(過去のアイドル経験)がないメンバーばかりで、デビュー当初はファンの方もほぼゼロからのスタートだったんです。配信活動を通して地道に集まっていただいた方々と一緒にスタートして。
七彩:デビューライブも100人集まってないくらいだったよね。同日にもう1組デビューしてるので、集まったのは私たちだけのファンだけということでもなかったし……。だからこそ、いまが順調といったらアレですけど、ラッキーやなと思います。この世界って運ってすごく大事じゃないですか。それこそ、さくまる。が加入してくれたこともターニングポイントだったし、楽曲に関しては、谷のばらさんが作ってくださることもそう。そういう面で「運があるグループ」というか……みんな頑張っているんですけど。だから楽しい!
──ターニングポイントはやはり、さくまるさんが入った時?
夜乃:そうですね!
七彩:1周年を迎える直前でメンバーが減ってしまって、残りの3人で「支え合おう」と奮闘していた時期があったんです。伸び悩んだわけでもないし、ファンの方も「支えよう」と思ってくださっていた。でも、気持ち的にやり切れへん部分はありました。1人休んだらライブはできない状況が続いていた中で、元々ソロとして活動していて認知度もあったさくまる。が入ってくれたことで、一気にグループの勢いが加速した感覚があって。この夏に向けてグンと伸びたきっかけになりました。
さくまる。:加入してからはあっという間でしたね。メンバーとはほぼ毎日会ってるし、怒涛すぎるし、密度の濃い日々だったので、正直2年くらいやってる気持ちでやっていますね(笑)。全然最初からいました、私!
七彩:今年の3月からの加入なんですけど、まだ半年?!って感じやんな。
さくまる。:そうなんですよ! でも、一緒なタイミングでデビューしたつもりでいます(笑)。
──なるほど(笑)。
さくまる。:元々、「いつ夜」は好きで、ソロで被った時はライブを観させてもらっていたので、好きなグループに加入できて、なんだか変な気持ち(笑)。
七彩:え?! 嬉しくはないん?
さくまる。:嬉しい! 嬉しいけど、不思議な気持ち!
心に深く刺さる言葉——メンバーそれぞれの「推し曲」
──(笑)。ここからは、これまでリリースされた楽曲の中で、皆さんの「個人推し曲」と最も心に刺さる歌詞・フレーズを教えていただこうかなと思いますが、皆さんいかがでしょう?
さくまる。:まるは、「ブルーなきもち(になる予定)」という曲があるんですけど、元々「いつ夜」を好きになったきっかけの曲で、特に間奏の音が凄く好きなんです。振りもみんなでクラップできる、めっちゃいいサウンド! 歌詞はタイトル通りではなくポジティブな歌詞が多くて。〈ほらねなんておしゃれなわたしなんでしょう?〉って思ってることだし(笑)。〈わたしに似合うお気に入りで毎日過ごしたい〉というフレーズは、自分らしく生きるをモットーに生きてる私には刺さりますね! 好きです!
七彩:私は、初期の曲の「あとづけタイトル」という曲から。デビューの4曲のうちの1曲で。デビュー当時、学生で学業との両立とか「これからどうなるんだろう」って不安が大きかった時期に、サビの〈まだ分からないし夢とかは いっぱいいっぱいいっぱいさ 変わっていってもいいわけ〉〈大体 大体 大胆に 決めていこう 人生〉という歌詞があるんですけど、それを聴いて、「変わっていってもいいんだ、大胆に挑戦しよう」ってすごくパワーをもらいました。ずっと好きな曲です。
夜乃:私は、「Circle」。好きなフレーズは〈さぁ、くるくるくるって ノンストップ 期待して それはそれで気が滅入っちゃう?〉というところ。毎日同じことを繰り返しながら前進したいけど進めない葛藤が描かれていて、音源をもらった時に「めっちゃ自分やん!」って思いました。自分に重なる部分が多いからこそ、思いきり気持ちを乗せて歌える大切な曲です。
──いいですね!
夜乃:「いつ夜」の曲って、恋愛の曲が多いですけど、人生観に重なるものも多いんです。この3曲に限らず、深くみんなに歌詞まで読み取って欲しいなと思います。
七彩:ワンフレーズだけ切り取ってしまったらよく分からない歌詞も多いんですけど、ちゃんと1曲1曲に物語が付随してるんですよね。日常を少しずつ切り取った歌詞があったりするので、本当にいい歌詞が多いと思います!!
──それってコンセプト通りだし、「いつ夜」の根幹にあるものですよね。
七彩:そうですね。日常に寄り添う……(笑)。
──メンバーが全然覚えてないんだよな、コンセプト(笑)。
七彩:あはは(笑)。初期の頃は、MCでも語っていたはずなんですけどね〜(笑)。
さくまる。:まるは、知らないよ、そのコンセプト(笑)。
心斎橋BIGCATから、まだ見ぬ巨大なステージへ
──(笑)。ご愛嬌ですね。では、今後、個人としてやってみたいことや挑戦したい夢についても聞いていこうかなと! 言霊的にここで“夢”を残しておきましょう!
七彩:はい! 私はソロでラジオ番組を持ちたいです! 今も名古屋で「いつ夜」のラジオがあってみんなでやるのも、もちろん楽しいんですけど、『オールナイトニッポン』などの深夜ラジオが大好きなので、一人でお便りを読んだりトークをする番組をやれたら最高ですね。
さくまる。:まるは、バンドが大好きなので! 大好きなバンドのMV出演や、PRモデルをやりたいです!地元の魅力を伝える地域活性化のPRモデルなど、アイドルという枠を超えて活動してみたいです。
夜乃:めっちゃあります!! ファッションモデルやアパレルブランドの立ち上げ、コスメやカラコンのプロデュースをやりたいです! あとは「いつ夜」の衣装やグッズ、ビジュアルなどのクリエイティブ面にも携わって、自分たちの手で世界観を作り上げていきたいです。
七彩:私もプロデュースには興味あります!! やってみたい!!
──全て叶えましょう! このインタビューを読んだ、関係者の方!!
全員:よろしくお願いします!!
──(笑)。最後にグループとして目指す未来の目標を教えてください!
夜乃:このアイドル業界って決して短い年数ですぐに上に上がれるわけじゃないと思っていて。他のグループを見ても、やっぱり4、5年とかかけて上がっていくじゃないですか。そこを見据えた時に、私たちは大阪拠点なので、まずは地元・大阪からしっかり会場を埋めていきたくて。最終的には「大阪城ホール」に立ちたいですね、私は。
七彩:4、5年とか言われたら、私はそんな先のことは全然考えてなかったな(笑)。私のモットーは「目の前のことに全力で」なんですよ。今はもう2周年のことで頭がいっぱいなんですけど(笑)。でも、活動を長く続けていくとしても、どこまで行っても走り続ける必要があると思うので、とにかく全力でアイドルを楽しみたいです。
目標って難しいけど……でも、ツアーでまだ名古屋・東京・静岡しか行けてないんですよね。もっと九州とか四国とか、北海道も行ってみたい。出会いの場がもっと欲しいので、東名阪だけじゃなくて5大都市……いや、9大都市ツアー! 行ったことのない場所にどんどん行ってみたいです。
夜乃:そんなん言ったら凱旋ライブしたい、私! 地元が福井で、サンドームがあるんですけど、ドームなのに客席との距離がめっちゃ近いんですよ。一番後ろの席でもアリーナレベルの距離感で。そこでライブをやりたいです!
七彩:出来そうやんな!
夜乃:ドームツアーは絶対にしたいな!!夢はデカくないとあかんやろ!!
さくまる。:加入する時、「いろんなところに連れていってあげる」って言われたから(笑)。プロデューサーから、フェスを総なめにしたいというお話も聞きましたよ?
七彩:それは絶対したいね! サマソニ、ロッキン、アイドルフェスだけじゃなくて、大型のロックフェスにもどんどん出たいっていうのが希望です。アイドルの枠を超えて有名になりたいね!!
──でも、まずは、【ITSUYORU, 2nd ANNIVERSARY 1MAN LIVE『It's a Night World』】がどうなっているのか?!
七彩:BIGCATでワンマンなので!
夜乃:ソールドアウトは絶対したいね!
──じゃあ、この記事を読んでくれた人たちが、インタビューを見る頃には、ソールドアウトしているかもしれませんね!
七彩:はい(笑)。そうなります! ここからまだまだ加速していく私たちの姿に乞うご期待です!!

TEXT 笹谷淳介
PHOTO 竹内賢一