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みんなに『Thank youじゃん!』鈴木おさむがキスマイに託した言葉とは?

2014年末にKis-My-Ft2が12枚目のシングルとしてリリースした『Thank youじゃん!』。実は現在彼らの中で唯一、デビュー曲『Everybody Go』の初動売上記録を超えたシングルとなっている。作詞は彼らの冠番組の構成も務める放送作家、鈴木おさむ。キスマイ直属の先輩であるSMAPの楽曲でも何度か詞を提供している。しかしそれ以外のジャニーズにおいて、しかもシングルの作詞というのはこれが初めてのことだった。

シングルの作詞は初めて


2014年末にKis-My-Ft2が12枚目のシングルとしてリリースした『Thank youじゃん!』。実は現在彼らの中で唯一、デビュー曲『Everybody Go』の初動売上記録を超えたシングルとなっている。

作詞は彼らの冠番組の構成も務める放送作家、鈴木おさむ。キスマイ直属の先輩であるSMAPの楽曲でも何度か詞を提供している。しかしそれ以外のジャニーズにおいて、しかもシングルの作詞というのはこれが初めてのことだった。

バラエティの人気放送作家として活躍する鈴木おさむが手掛けただけあって、歌詞としては独特の表現や言葉遊びを盛り込んだ歌詞になっている。

Thank youじゃん!


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ランキングつけよう 今年の自分どうだったかな
ヘコんだことも沢山 あったけれど
≪Thank youじゃん! 歌詞より抜粋≫
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“ランキングつけよう”から始まるのは、もちろん冠番組「キスマイBUSAIKU!?」を指している。

それを受けると、“壁ドン”という歌詞にはなかなか使われにくい流行り言葉も素直に入ってくるのではないだろうか。曲が古くならないように流行り言葉などを入れないのが作詞として無難なセオリーではあるが、それをあえて破っているところが彼らしいと言えるだろう。

更なる彼の遊び心として、詞の中に他のジャニーズグループを意識した単語が使われている。

鈴木おさむならではの遊び


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セクシーにはなれなくて ウェスト細く出来なくて
それでも笑っていられた

AからZ行けなくて 結局ジャンプ出来なくて
みんながアシストしてくれた

Thank youじゃん!エイっ!と走りだすのに
頭、ポンとしてくれたじゃん
≪Thank youじゃん! 歌詞より抜粋≫
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お分かりだろうか。順に、Sexy Zone・ジャニーズWEST・A.B.C-Z・Hey!Say!JUMP・関ジャニ∞の名前の一部が入っている。こういった遊びは普通の作詞家なら出来ないしやらない。これも鈴木おさむクオリティのひとつだ。

しかもメロ部分に使われた四組は「~できない、でも~」という流れの文章になっており、同期や後輩である彼らの活躍を意識しつつも自分たちはファンの皆に支えられている、というメッセージにも取ることができ、キスマイとファンを意識した詞になっていることがわかる。

感謝という命題を表すのに、あえて“Thank youじゃん!”という独特の言い回しにしたのも「鈴木おさむらしさ」であり、同時に若手グループである「キスマイらしさ」として作り上げてくれた、ということが窺える。

「今年の年末に皆に感謝を伝えるような曲」というオーダーを受けた、と本人が語っているとおり、遊び心ばかりではなく、きちんとテーマが伝わる歌詞だ。

感謝の気持ちを伝えられるように


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Thank youじゃん!いつも 頑張れるのは
キミだけに モテたいからさ
あの鐘1人じゃ 鳴らせないから
キミに Thank youじゃん!

そうじゃん 気持ちいいんじゃん
LET'S Thank youじゃん!
もっと 素敵になれるじゃん
≪Thank youじゃん! 歌詞より抜粋≫
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鈴木おさむは作詞をするとき、提供する相手やそれを聴く人たちのことを考えることはもちろんだが、一番伝えたい人に自分の本音を伝える言葉を書かなければならないと思う、とも語っているのだ。それが「いつも 頑張れるのは キミだけに モテたいからさ」というフレーズ。

ここに、彼が一番伝えたい人=奥さんに伝えたい言葉であり、キスマイにもそういう気持ちでファンの目を見て歌ってほしい、との気持ちを託したという。

鈴木おさむの妻というと、森三中・大島美幸。彼女はこの2014年の春「妊活」に入ることを発表し、翌年の2月に妊娠したことを明かしている。年末発売の『Thank youじゃん!』を書いているとき、きっと鈴木おさむ夫妻は一番大変な時期だったはずだ。

しかし、だからこそこの詞にこんなメッセージを込めたのではないだろうか。

この曲はしきりに“キミに”と歌っている。「スマイル1人じゃ 作れないから」「あの鐘(ベル)1人じゃ 鳴らせないから」。支えてくれるキミあっての自分だ、という感謝を、語りかけるような「Thank youじゃん!」という言葉を連呼することで伝えている。

この最後のサビの前には「お互いに 誉めようじゃん」というフレーズが入っており、そして「LET'S Thank youじゃん!もっと 素直になれるじゃん」へ繋がる。

感謝の言葉を普段は言いにくい人も…、というニュアンスをこんなふうにライトなテイストにして描けるのは鈴木おさむという人ならではだと感じられる歌詞だ。

現在では無事に子供も生まれ、先に仕事復帰した妻・大島美幸に続くように、昨年夏から一年の育児休暇を取っていた鈴木おさむも放送作家業にもうすぐ復帰するだろう。更に進化したキスマイ×鈴木おさむの形をテレビで見られることを期待したい。

TEXT 祈焔( twitter )

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