島谷ひとみ大ヒット曲「亜麻色の髪の乙女」きっかけはシャンプーCM
『亜麻色の髪の乙女』は、島谷ひとみが2002年にリリースしたシングル曲です。島谷が出演した花王シャンプー「エッセンシャル」のCMソングとして、大きな話題となりました。
当初、CD化の予定はなかったものの、反響の大きさから急遽、音源化が実現。
CMではロングヘアの島谷の髪の美しさと、優しい歌声がマッチしており、彼女の最大のヒット曲となりました。
それまでも『パピヨン』『シャンティ』など、ヒット曲を出していた島谷。
『亜麻色の髪の乙女』の大ヒットで、その存在がより広く知られることとなりました。
実は、島谷の『亜麻色の髪の乙女』はカバー曲です。
原曲は、ヴィレッジ・シンガーズが1968年にリリースした同名タイトル。
本記事では『亜麻色の髪の乙女』の歌詞の意味を考察し、原曲についてもご紹介します。
「亜麻色の髪の乙女」恋する幸せをシンプルに描く

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亜麻色の長い髪を
風がやさしくつつむ
乙女は胸に白い
花束を
羽のように 丘をくだり
やさしい彼のもとへ
明るい歌声は
恋をしてるから
≪亜麻色の髪の乙女 歌詞より抜粋≫
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「亜麻色」とは、植物の亜麻(リネン)を紡いだ糸のような、黄色がかったやわらかいブラウン色のことです。
ブロンドよりも落ち着いた、淡い明るさの髪を想像するとわかりやすいかもしれません。
美しく輝く髪が、優しい風になびいている情景が浮かびます。
彼に会えるうれしさが抑えきれないのでしょう。
軽やかな足どりから、恋する女性のときめきが伝わってきます。
抱えた白い花束は、乙女の純粋さを表しているよう。
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バラ色のほほえみ
青い空
幸せな二人は
よりそう
≪亜麻色の髪の乙女 歌詞より抜粋≫
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このパートの短いフレーズは、直前の「恋をしてるから」と直結し、寄り添う幸せな2人の情景を描きます。
ただ寄り添い、ほほえむだけで、幸福なのでしょう。
さらに「バラ色」「青い」そして前パートでの「白い」と、色を使って感情を伝えている点が魅力的です。
どの色もポジティブなイメージを喚起させ、2人の恋の高揚感が伝わってきます。
白い花束を持った乙女が、青い空の元、彼とバラ色のほほえみを浮かべる。
恋する喜びをシンプルに描いています。
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(亜麻色の) 長い髪を
風がやさしくつつむ
乙女は羽のように
丘をくだる
彼のもとへ
彼のもとへ
≪亜麻色の髪の乙女 歌詞より抜粋≫
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『亜麻色の髪の乙女』の歌詞はとてもシンプルです。
サビの部分が何度も繰り返され、乙女の一途な恋心が描かれています。
ラストのサビでは「彼のもとへ 彼のもとへ」と2回繰り返されます。
乙女が彼に「会いに行く」という能動的な行動が、情景をイメージしやすく、聴く人の心を揺さぶるのではないでしょうか。
美しい亜麻色の髪を揺らしながら、愛する彼の元へと丘を駆けて行く乙女。
ふわっとしたワンピースを着た女性を想像しませんか?
まるで昔の外国映画のワンシーンのようです。
シンプルな歌詞の中に、幸せな光景が詰まっているからこそ、聴く人も幸せな気持ちに包まれるのでしょう。
「亜麻色の髪の乙女」原曲はヴィレッジ・シンガーズ

『亜麻色の髪の乙女』は、島谷ひとみの2002年リリースのシングル曲ですが、実はカバー曲です。
原曲は、ヴィレッジ・シンガーズが1968年にリリースした同タイトル。
ヴィレッジ・シンガーズは、1966年(昭和41年)〜1971年(昭和46年)にかけて活動したグループ・サウンズ(GS)です。
GSとは、ビートルズなどの洋楽に影響を受けて活動を始めたと言われるバンドの総称で、日本のバンドの原点ともいえる存在です。
日本では数多くのグループが活動しており、空前のGSブームに発展。
堺正章と井上順のザ・スパイダース、沢田研二在籍のザ・タイガース、萩原健一在籍のザ・テンプターズ、ジャッキー吉川とブルー・コメッツなど、数多くの人気グループがありました。
そんな時代に、ヴィレッジ・シンガーズがリリースしたのが『亜麻色の髪の乙女』です。
大ヒットし、彼らを代表する1曲となりました。
ヴィレッジ・シンガーズが原曲だと思われる『亜麻色の髪の乙女』ですが、実は幻の原曲があります。
それは、歌手・青山ミチの『風吹く丘で』です。
1966年にリリースされるはずだった本曲は、青山の覚醒剤逮捕でお蔵入りに。
後に、『亜麻色の髪の乙女』とタイトルが変更され、1968年にヴィレッジ・シンガーズがヒットさせたのです。
『亜麻色の髪の乙女』は、2002年に島谷ひとみがカバーし、リバイバルヒット。
ポップで洗練されたサウンドが印象的です。
原曲のヴィレッジ・シンガーズVer.は、当時の素朴なバンドサウンドが魅力で、男性ボーカルという点も、逆に新鮮に感じます。
当時を知る人にとっては、ヴィレッジ・シンガーズの印象の方が強いかもしれませんね。
ぜひ、聴き比べてみてください。
島谷ひとみ「亜麻色の髪の乙女」リバイバルヒットでJ-POPのスタンダードナンバーへ
島谷ひとみの『亜麻色の髪の乙女』は、2002年の大ヒット曲です。恋する女性のときめきや、恋人同士の幸せな光景を描いています。
シンプルに情景を切り取った歌詞だからこそ、聴く人がその光景を目に浮かべ、想いを重ねることができるのではないでしょうか。
『亜麻色の髪の乙女』には原曲があり、1968年にヴィレッジ・シンガーズが同タイトルでヒットさせました。
島谷ひとみがリバイバルヒットさせたことで、今ではJ-POPのスタンダードナンバーとなっています。
時代を越えて歌い継がれる、聴く人を多幸感に包む優しさあふれる楽曲です。
