思わずニヤニヤしちゃう秘密の仕掛け
▲『SUN』/ 星野源
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君の声を聞かせて
雲をよけ世界照らすような
君の声を聞かせて
遠い所も 雨の中も
すべて同じ陽が
祈り届くなら
安らかな場所にいてよ
僕たちはいつか終わるから
≪SUN 歌詞より抜粋≫
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5月27日にリリースされたばかりの星野源の楽曲『SUN』。ファンなら思わずニヤッとしてしまう『SUN』の仕掛けがされています。
フジテレビ系水10ドラマ「心がポキッとね」の主題歌としても話題となっているこの曲には、ファンならちょっとニヤっとしてしまう仕掛けが…。
少しだけ紹介すると、星野源が親交の深いバナナマンのラジオ番組でバナナマン日村勇紀に毎年贈っているバースデーソングのフレーズが織り込まれていたり、MVでは「そこっ!?」と思うようなところに日村の姿があったかと思えば、ダンサー集団全員が日村を彷彿とさせるカツラを被っていたり…(笑)
この曲でも彼ならではの遊び心が溢れる仕掛けが満載なんです!!
あの歌詞にも隠された秘密あり!
▲『Crazy Crazy』/ 星野源
更に、昨年リリースのあの歌の歌詞にも隠された秘密があります。
そんな星野源の遊び心が垣間見える一曲…それが今回紹介する、『Crazy Crazy』です。
こちらのMVとはいうと、古き良き昭和を感じさせるようなモノクロの映像に揃いのスーツ、ジャズバンドのような形態での演奏、そしてさらには『Crazy Crazy』というタイトル。
勘のいい大人の世代の方ならお分かりかと思いますが、「ハナ肇とクレージー・キャッツ」へのオマージュが込められていたのです!!
ハナ肇とクレージー・キャッツとは…?
1960年代に活躍した伝説的なコミックバンド。メンバーはハナ肇・植木等・谷啓・犬塚弘・安田伸・石橋エータロー・桜井センリ。「シャボン玉ホリデー」など数多くのバラエティ番組への出演を通して、音楽とコメディを融合させたエンターテインメントをお茶の間に浸透させたグループ。
星野源が外に出られなくなってしまうほどの不安神経症に悩まされていた高校時代に、クレージー・キャッツの『だまって俺について来い』という歌の中の「そのうちなんとかなるだろう」という歌詞に励まされたことがあり、それ以来彼にとっての心の支え、そして憧れであったというクレージー・キャッツ。
歌詞に込めたリスペクトの想い
MVからだけでも星野源の彼らへのリスペクトが感じられることはもちろんだが、そんな彼の想いは歌詞からも読み取ることができる。
しかしそこは遊び心を大切にする星野源のこと、ストレートには書かれていません。
彼自身が「本当は歌詞に全員の名前を入れたかったんですが、3人+1人しか入れられませんでした。」と語っているように、よく聴いてみると歌詞の中にクレージー・キャッツのメンバーの名前があるんです!!
早速その歌詞の一部分を紐解いてみよう。
Crazy Crazy
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お早う始めよう
一秒前は死んだ
無常の世界で
やりたいことは何だ
≪Crazy Crazy 歌詞より抜粋≫
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銀幕の彼方
君が教えてくれた
等しいものは 遥か上さ
谷を渡れ 欲望を越えろ
≪Crazy Crazy 歌詞より抜粋≫
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この中に既に3人+1人の名前が隠されていたのですが分かりますか?
正解は…
「お早う 始めよう」→ハナ肇
「等しいものは 遥か上さ」→植木等
「谷を渡れ 欲望を越えろ」→谷啓
彼の遊び心は止まらない!
いかがでしたでしょうか?ここまでは結構簡単だったのでは?肝心のあと1人は…せっかくなので皆さんご自身で探してみてください!
このように楽曲の歌詞からMVに至るまで、エンターテイナーとしてのサービス精神から独自の遊び心を発揮している星野源。
今回紹介した楽曲以外にも彼の書く歌詞にどんな遊び心や仕掛けが隠されているのか、ぜひあなたも見つけてみてくださいね!
TEXT:Y.Fuku