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Septemberは失恋の月。そして女の強さを知る月!?

「September」と言われて、どんな曲を思い浮かべますか? 夏の暑さも去り、落ち着いた装いをした人が増える9月。Earth Wind & Fireの「September」や一風堂の「すみれSeptember LOVE」など、終わらない夏の情熱を感じさせるノリの良い曲もありますが、”黄昏”や”哀愁”といった夏の恋を懐かしみ次の季節へと進む心境を歌った歌が多いんです。

公開日:2016年9月5日 更新日:2016年9月12日




「September」と言われて、どんな曲を思い浮かべますか?

夏の暑さも去り、落ち着いた装いをした人が増える9月。Earth Wind & Fireの「September」や一風堂の「すみれSeptember LOVE」など、終わらない夏の情熱を感じさせるノリの良い曲もありますが、”黄昏”や”哀愁”といった夏の恋を懐かしみ次の季節へと進む心境を歌った歌が多いんです。




前者は、夏が終わった海辺で別れた相手を想って、ひとりでただ立ち尽くしているシーンが見えるようです。後者は、夏に撮ったツーショットの写真を見ながら涙ぐんでいる女の子が目に浮かびます。涼しくなった秋風が相手への想いをいっそう大きくさせているのでしょうか。歌詞を読んでいるだけで、どちらも秋の別れの物悲しさを感じてしまいますね。
このように9月の歌は、実は別れの曲が多いんです。

こういった中で、夏に始まった恋が秋に終わる様子を描いている物語感が満載の曲があります。竹内まりやの「September」です。



"辛子色のシャツ 追いながら 飛び乗った電車のドア
いけないと知りながら 振り向けば隠れた
街は色づいたクレヨン画 涙まで染めて走る
年上の人に会う 約束と知ってて

September そしてあなたは 
September 秋に変わった
夏の陽射しが 弱まるように 心に翳がさした

(中略)

借りていたDictionary 明日返すわ
“LOVE”という言葉だけ 切り抜いた後 それが Good-bye

(中略)

トリコロールの 海辺の服も 二度と着る事はない
Say Good-bye in September"


好きなあの人をつい追いかけて電車に乗ってしまった。この後、彼が違う女性と会うことを知っておきながら。傷つくのを分かっているのに、どんな人と会うのかが気になる…。

きっと夏の間に、自分で買わないようなネクタイをしていたり、ケータイにロックをかけたりと、おかしな点を感じ取っていたんでしょう。
知らなければこのまま続けていけた関係なのに、彼女は確かめざるを得なかったんですね。

その後に続く「そしてあなたは秋に変わった」というフレーズ。夏から秋へ季節が変わって暑さが落ち着く様と、彼の彼女への思いが冷めていくことを重ね合わせています。「秋」と「飽き」という言葉遊びも織り交ぜながら、彼の心の移ろいを見事に表現してます。女性は怖いです。

しかし、彼女もいつまでもメソメソしていません。じわりじわりと今度は彼女から彼への決別の行動が始まります。まず彼に借りていた辞書から「LOVE」という言葉を切り抜いて返します。絶対気づかないやり方ですし、数年後に彼がそれを発見して理解できるかもわかりません。そんなはっきりしていない状況で、彼との思い出が詰まっているトリコロールの浮かれたシャツも着ないと自分自身で誓います。そして徐々に彼との距離を自分から離していきます。彼がなにもいってくれないなら、私も何も言わずに次の恋に進んでやるという決意です。彼氏が気づいた時にはもう終わっている…。女性は強いですね。


松本隆の醸し出すシティー感が漂うオシャレな歌詞を、竹内まりやの落ち着いた歌声で彩ったこの曲ですが、9月の過ごしやすさに反して、しっかり女性の強さを唄いきっています。軽快な演奏の非常に聴きやすの裏には、こんなメッセージがあるのです。まさに「September」の代表曲!!

夏の恋に疲れたあなたも、また素敵な恋ができる季節が来ます。ハロウィンにクリスマス、バレンタイン。これからはイベントが沢山あります。いつまでも煮え切らない彼氏に引きずられていてはもったいない!! 「September」な曲を聴いて「恋多き攻めの秋」にしましょう。

TEXT:田中利知

1955年島根県生まれ。1978年デビュー。シンガー・ソングライター、作詞・作曲家。 1984年発表の「プラスティック・ラブ」が近年、海外で人気となり、動画再生回数が3000万回を突破。 デビュー40周年記念アルバム『Turntable』(2019年)、2018年に劇場公開された映画の映像化作品『souvenir t···

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