初共演となるUVERworldとの楽曲
──今回初共演となるUVERworldさんとの楽曲『Forever Young』について伺いたいんですけど、この曲の製作過程について聞かせてください。
AK-69:俺がトラックを選んで、それをUVERがアレンジしてくれたんですけど、俺の音源なんで、俺が選んだトラックが主導になるじゃないですか。そしたらTAKUYA∞が「どうせUVER初出動だから、サビはむちゃくちゃヤらせてもらっていいですか!?」ってことだったんで「全然いいよ!」って。
実はあのサビは元のトラックについていたサビじゃないんですよ。サビの部分だけコードも変わってUVERworldが100%作ったサビになっているんです。
そのトラックはいつか使いたいと思って前から取っていたやつだったんで、はじめはすごい違和感を感じたんですよね。でも聴いてるうちに“これ新しいな!”って。俺の楽曲にない新しい風吹き込んでんなって思うようになってきて。
一応元のトラックのサビにも歌を乗せてもらったんですけど、悪い意味で予想どおりになっちゃって、やっぱ作ってくれたサビ最高だわ!ってなりました。
──アレンジやサビに関してAKさんの方からリクエストしたこととかはありました?
Ak-69:タイトルから先に決めたんで、サビでForever Youngっていうワードを連呼できる作りにしたいねっていう話は提案させてもらったんですけど、あとは作ってきてくれたものがヤバかったからほとんどスムーズに進みましたね。
最後の掛け合いの部分とかは一番ディスカッションした部分ではありました。
──TAKUYA∞さんが作詞した部分で、AKさんが好きなフレーズってどこですか?
AK-69:最後でも言ってる、「今日という日は お前に残された人生の一番若い日」っていうところだね。
あと「さぁ至ってやろうぜ!」ってところも。その前の歌詞の「若気の至りのような夢を追いかけて来た」からの「至ってやろうぜ!」なんだけど、「至ってやろうぜ!」っていう歌詞スゲェなって(笑)。あいつワールドだなって。
それに「大切なことは魂の状態」っていうところもいい言葉だなって。全てマインドだっていうことは俺も常に言ってきたことだから共感するし、いい表現だと思います。
──そう言った共通の想いがあったからこそ今回のコラボがより良いものになって実現したんですね。
AK-69:そうですね、俺とTAKUYA∞を繋げてくれた後輩がいて、そいつがずっと「AKとUVERworldはジャンルは全然違うんだけどMCとか歌のメッセージで通ずるところが凄い沢山ある」って言い続けていたらしく、その意味が一緒にやってみてわかりました。
清木場俊介とのコラボ曲
──続いて清木場俊介さんとのコラボ曲『Rainy days』について伺いたいんですが、この曲はどう言った曲になっているんでしょうか。
AK-69:大切な人とか強く想っていたモノや事柄にしろ、意思に反して壊れてしまった時とか失ってしまった時って本当にいつもの景色に色がなく見えるとか、時が止まってしまったように思うこととかって誰にでもあると思うんですけど、そういう気持ちを歌った曲ですね。
──何か制作中のエピソードで印象に残ったことは?
AK-69:清木場くんも自分の音楽を貫いてるアーティストの1人で、やっぱり自分の音楽に対するこだわりって強いんですよね。
そんな人がこのトラックを選んで、サビを清木場くんが考えてきたメロディか俺が考えたメロディか決める時に「AKさんのメロディ歌わせてください」って言ってくれて、俺のメロディに清木場くんが言葉を乗せたことですかね。自分が言葉乗せて歌った時の仕上がりと全然違ってすごい新鮮でした。
清木場くんが歌うと清木場ワールドに一気に変わるんで、アーティスト力の高い人なんだなってことを改めて思いましたね。
──この曲からも清木場さんが書いた歌詞で好きなフレーズを伺ってもいいですか?
AK-69:「雨が涙さえ かき消すけど」ってすごいいいフレーズだなって思います。「かき消す」ですからね。なんぼのほど涙出とったんかって(笑)。ここに想いの強さが出ていると思います。
──今後もまたUVERworldさんや同じく初コラボの清木場俊介さんとのコラボはありそうですか?
AK-69:そうですね、またやりたいなって思います。次は呼んでくれんかな。って思ってますけどね(笑)。
AK-69がコラボしたいと思うアーティスト
──ではまだコラボしたことのないアーティストさんで、AKさんがコラボしたいと思うアーティストさんは?AK-69:いやぁ、いっぱいいるんですけどね。今回の制作で思ったことなんですけども、清木場くんもUVERも自然かつ運命的に出会って出来たコラボで、だからこそこんなにいいものが作れたんだって。
会ったことない人で、音楽的にファンで、コラボしたい人って宇多田ヒカルさんだったり、もちろんいるんですけど、前提として心が通った人と音楽をやりたいって思います。
でも一つ、絶対に心が通うがことなくて、でも一緒にやりたいって思う夢の人は尾崎豊さんですね。あの人の音源を使うっていうことはものすごいハードルの高いことで不可能に近いんですけど、やっぱり一緒にやりたいですね。
初のドラマ挿入歌『Baby』
──それでは続いてAKさん史上初のドラマ挿入歌『Baby』について伺いたいんですが、この曲は元々どういう想いで作られた曲なんですか?
AK-69:これは本当に単純にそういう気分だったというか。「なんで私のことが好きなの?」ってよく言われるんですけど、それに対して言葉では深く伝えられないんですよね。
「言わなアカンと思って言ってるでしょ」って思われちゃっても嫌だし、「たくさんある星の中でもお前が…」みたいなことはなかなか言えないけど(笑)、音楽に乗せたら恥ずかしいと思うことも言えちゃうからそうしたっていう感じですね。
──出来上がった曲に対して番組プロデューサーさんからお声がかかったというような?
AK-69:実は『上ヲ向イテ』も候補として上がっていたんですけど、『Baby』の方を選んでくれたという感じですね。
──アルバム全体を通してレコーディングが印象に残っている曲はありますか?
AK-69:全体を通して良い意味でスムーズにできたってことが印象に残ってますね、導かれるようにできたというか。
いつもアルバム作る時は“ベストを更新しなきゃ”ってプレッシャーがあるんで怖いんですけど、今回は新章ってことで自分の環境を“挑戦者”に戻せて、またやってやっからなっていう気持ちになれたからこそ歌えるテーマみたいなものがいっぱいありました。
やっぱり清木場くんとUVERとできて、セッションした時の新鮮さとか刺激を受けたことももちろん印象的です。
──考えて作りこむというよりは気持ちだけで制作を進められたようなアルバムになっているんですね。
AK-69:お膳立てされたコラボじゃなくて、出会えたからこそできたコラボっていうところに価値を感じますね。
最後に
──最後に、このインタビューを見てくれた方に一言お願いします。AK-69:どっかの時点でAK-69の音楽とかイメージに触れてくれた人もいるかと思うんですけど、これは今の自分が詰まっているし、またみなさんが感じてきたイメージとまた違った新しいAK-69になっているんで、是非今までのイメージや概念にとらわれずにチャンスがあったらどういう形でも聴いてほしいなって思います。
でも昔から共通して言える事は、俺にしかできないバラードとかハードなストリートの音楽だって事ですね。運命というか宿命で産み落とされたようなこのアルバムを是非聴いてほしいです。
TEXT 愛香
AK-69 『DAWN』商品内容
※アルバム・タイトル『DAWN』(読み方「ドーン」)。11月23日発売
★CD(通常盤、初回盤共通)
01. Dawn
02. Flying Lady feat. CITY-ACE , HIDE春
03. Forever Young feat. UVERworld
04. Streets feat. 2WIN(T-PABLOW & YZERR)
05. Flying B ~DAWN ver.~
06. Hangover
07. Rainy days feat. 清木場俊介
08. With You 〜10年、20年経っても〜
09. Baby
10. 上ヲ向イテ
11. もう1ミリ feat.般若
12. We Don’t Stop feat. Fat Joe
13. KINGPIN
★DVD(初回盤)
1. KINGPIN (MUSIC VIDEO)
2. With You〜10年、20年経っても〜 (MUSIC VIDEO)
3. Flying B (MUSIC VIDEO)
4. We Don’t Stop feat. Fat Joe (MUSIC VIDEO)
5. 2016.2.27「NON FICTION〜一夜限りのプレミアム・ライブ〜」
@豊洲PIT LIVE映像
・Opening〜The Cartel From Streets
・Prologue -The Man They Call Rain Man-
・The Throne
・雨音
・Click da trigger
・CROWZ feat. Lil’J
・You don't care
・Ding Ding Dong ~心の鐘~
・IRON HORSE -No Mark-
・THE RED MAGIC
・ICU
・START IT AGAIN
・Lookin’ In My Eyez 〜 ロッカールーム -Go Hard or Go Home-
・Flying B
・And I love You So
・IT’S OK
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11/23発売ニューアルバム「DAWN」、各CDショップのオリジナル特典決定!
①TSUTAYA:A2ポスター(TSUTAYAオリジナル絵柄)
②GEO:A2ポスター(GEOオリジナル絵柄)
③タワーレコード:A3クリアポスター (タワーレコード オリジナル絵柄)
④ローソンHMV:A4クリアファイル
⑤WonderGOO:ミニ・ステッカーシート
⑥ファンクラブ限定:未発表音源CD(1曲入り)
※特典は先着となり数に限りがあります。
※一部取扱いのない店舗もございます。詳しくは各CDショップにてご確認ください。
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