「青春」って…
青春とは、夢や希望に満ちる若い時代を、人生の春に例えた言葉である。嵐の17thシングル『アオゾラペダル』は、そんな青春をテーマにした楽曲だ。
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この楽曲は、映画「ハチミツとクローバー」のエンディングテーマでも起用され、嵐のメンバーの1人、櫻井翔が初主演を果たした映画としても知られている。
“恋をした。それだけのことなのに世界は眩しい”。
この映画のキャッチコピーを表すかのように曲調は明るく、春の暖かさを感じながら走りだせるような出だしとなっている。
しかし、上手くいかない青春の側面をこの楽曲は持ち合わせているのだ。
成功と失敗は表裏一体
上手くいかない事、思い通りにならない事なんて世の中には溢れている。成長するにつれて、そういった失敗は少なくなってくるのだろうが誰も避けては通れない。
そんな記憶を抱えて皆、歩いて行く。でも、誰しもが最初からそうやって区切りを付けていけていたわけではない。
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思い切りふんづけた ペダルはまるで
空を飛べそうなくらい 勢いをつけてまわった
うしろに乗せた君の まわした腕が
ぼくのこといつもより 強く抱きしめた気がした
あの日の風の色は 思い出せるけれど
あの時のユメと日々は ずっとくすんだまま
≪アオゾラペダル 歌詞より抜粋≫
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『アオゾラペダル』を聴いていると、そんな気持ちを上手に整理できなかった頃の自分を思い出す。未来は希望に溢れていると信じて疑わなかった頃、見える世界は今よりもずっときれいな色ばかり。
悲しいことよりも楽しいことの方がずっと多く、真っ白がつまらかったから歳を重ねていく中で、いろんな色を自分のキャンバスに塗った。失敗も嫌な思い出も全部、塗り重ねた。
それを「青春」と名付けてしまい込んで、「あの時は若かった」と割り切り、当時のきれいな色を懐かしんでいる自分がここにいる。
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未来は眩しいハズ
きっと、未来を眩しい色で描こうとして、前だけを向いて、その時々の一番の色を塗ってきたんだろう。この歌はそれに気付かせてくれた。
青春の思い出も大人になってからの失敗も、いちど全部広げてみよう。これからまだ何度でもやり直すことができる。いくつになっても。
さあ、新しい色で明日を描いてみるとしよう!
TEXT:空屋まひろ