ドイツのユーロダンスグループでナタリー・ホーラー、DJ マニアン、ヤン・ペイフェルの3人によって成りたっているカスケーダ。彼らは世界中でエレクトロ・ポップを促進させ、アメリカではユーロダンスを普及させた先導者ともいわれているビッググループです。
日本でも「Everytime We Touch」(邦題では「いつでもタッチ!」)が大ヒットしました。
そんなカスケーダのデビューは「Miracle」と「Bad Boy」の両A面シングルだったのですが、「Bad Boy」は、ポジティブな曲に、複雑な歌詞を乗せているという点で、特に印象的な曲になっていると思います。
Cascadaの「Bad Boy」の歌詞はコチラ
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Won't you be my bad boy, be my man
私の悪い男にならない?私の男に
Be my week-end lover
週末の恋人になるのよ
But don't be my friend
でも友達ならいらない
You can be my bad boy
あなたなら私の悪い男になれる
But understand
でもわかって
That I don't need you again
あなたに戻って欲しい訳じゃない
No I don't need you again
あなたは二度と必要ないのよ
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ユーロビートに乗って軽快に流れる歌声とは裏腹に、ちょっと複雑な、大人っ ぽい歌詞が印象的なこの曲。曲名の「Bad Boy」はさしずめ「都合の良い男」と いったところなんでしょうが、ある意味Bad Girlな1曲とも言えますね(笑)
だけど、ただ彼を「都合の良い男」にしたい訳じゃなくて、過去に相手に傷付け られたから、その男を利用したいという気持ちが見え隠れしています。そんな背景が見えてしまえば、少し切ない気持ちになってしまいますね。
こういった歌詞はあまり邦楽には見られない、洋楽ならではのものだと思います。邦楽では「私の都合の良い男になりなさい!」なんて歌詞は、なかなかお目にかかれないんじゃないかな。
さて、パラパラが大流行した頃は日本でもユーロビートが毎日聴こえてくるような環境でしたが、現在はどうでしょうか。「ユーロビートなんてもう古い!」とお考えの方もいるのでは?
しかしカスケーダは「Bad Boy」をはじめ、歌詞も楽しめる曲も沢山発表しています。もうすぐパーティーシーズンの到来です。カスケーダのユーロビートで盛り上がってみてはいかがでしょうか。
TEXT:rie-tong