異国を感じさせる癒しのサウンド
待望の3rdフルアルバム『Slow&Easy』を5月6日にリリースした平井大。今作も心地の良いウクレレサウンドとゆったり時間が流れるような彼の世界観。
目をつぶればまるで異国にトリップしたかの様な感覚にとらわれ、癒しの時間を与えてくれる。そんな素晴らしいアルバムに仕上がっている。自身の楽曲の他にカバー曲も収録するなどとても充実した内容となっており、この夏必聴!の作品である。
ブランニューアルバムを引っ提げての6月から7月にかけて開催される全国ツアー「平井 大 Oneman Tour 2015 Slow&Easy」は初日の東京公演やツアーファイナルにあたる神奈川公演等は既にSOLD OUTとなっている。
「ジャワイアン」の世界を生み出す、数少ないアーティストの1人
さて突然ですが「ジャワイアン」という言葉をご存知ですか?
つまり、ジャマイカの伝統音楽「レゲエ」とハワイの伝統音楽「ハワイアンミュージック」の融合であり、ハワイのポップミュージックであるアイランドミュージックとも称される事のあるジャンルである。
レゲエにもハワイアンにもそれぞれ色々なジャンルがありますが、ジャワイアンはレゲエのメッセージ性とリズム(裏打ち)、ハワイアンの優しさ・神聖さや独特な南国ムード漂う音楽をうまくミックスさせていてキャッチーな音楽であるのが特徴。なんといってもジャワイアンは耳心地が良いのである。
平井大は日本のアーティストの中でジャワイアンの世界に引き込み夢中にさせてくれる数少ないアーティストの一人である。そんな彼の存在感を確かなものとするきっかけとなった1stマキシシングルのリード曲であるあの曲に立ち返ってみたいと思う。
祈り花
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愛しいあなたに 届け祈り花
苦しみも痛みも全部 愛に変えて
優しさに溢れた あなたに今
会いたくて 触れたくて 響け心の叫び
≪祈り花 歌詞より抜粋≫
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家族に想いを捧げる曲・愛がテーマの曲になっており、何とも心に刺さるリリックと少しシリアスなトラックに響くウクレレのサウンドが絶妙である。
いつもそばで応援してくれたもう会えない祖母に会いたい…心の叫びだろうか。苦しみも悲しみも愛に変えられる強さ、先人の知恵の様な奥行の深ささえ感じます。
「OHANA」を大切にする想い
ハワイ語で「OHANA」は「家族」のことを意味します。皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?ここでいう家族とは一般的な家庭という意味合いよりももっと深いつながりを示します。経済的にも精神的にも互いを助け合い尊んできた、そうした家族の深い絆を意味するとても大切な言葉なのである。
『祈り花』にはそんな「OHANA」を大切にする気持ちがたくさん盛り込まれた曲である。
梅雨の季節、しんみり家族愛に浸ってみてはいかがでしょうか。雨がシトシトふる季節は灼熱の夏を迎える為の準備期間。音楽も衣替えをして夏のご準備を!
●祈り花 / 平井大 official MV
TEXT:時田ミキ