海外の人にも歌を届けたい…その想いが動かした海外留学
2014年に半年間のロンドン留学という武者修行を行った《WEAVER》。
高校生の時に同級生で組まれたWEAVER。デビュー5年、結成10年の彼らが留学を決意したのは、どのような思いがあったからなのだろうか。
彼らは2012年に年間でおよそ50本のライブを行っており、この年から海外でのライブも行うようになった。2013年にはアルバムを発売し、ライブツアーを行う中で、今までの環境の中では次のステップへと成長できないと考え、バンドとして殻を破るために大きなことをしたいという思いが日に日に募っていった。
その大きな殻を感じたのが、夢であった海外でのライブだった。
「海外の人にも僕らの歌を届けたい」「思いを伝えられるMCをしたい」という思いを持ちが芽生え、そのためにロンドンで本場の音楽に触れること、語学を勉強することを決意。語学の勉強のために、ロンドンでは朝から電車に乗って学校に毎日通いながら、楽曲制作を続けていた。
海外でも認められた彼らの音楽性
彼らの音楽に対する思いは熱く、ロンドンから帰ってきた直後の2014年11月にはシンガポールでの音楽フェスに出演。翌日、同国の新聞に「日本のWEAVERは心に沁みた。」と報じられ、その1か月後には同じくシンガポールで海外での初ファンイベントが行われた。英語で現地のファンとのトークセッションやリクエストに応え楽曲を披露するなど、留学で得た音楽と英語力でシンガポールの国民を酔わせた。
その後、足取りを止めることはなく、2015年4・5月の2ヶ月の間にも22ヵ所の全国ライブを行っている。
留学後初のシングルはアニメ主題歌!
ロンドン留学後初のシングルとして、5月に発売される『くちづけDiamond』は、アニメ「山田くんと7人の魔女」の主題歌。自身初のアニメタイアップとなっている。この曲について、作曲を手がけたボーカルの杉山は「アニメの持っている高揚感、煌びやかさやPOPさを意識した」と答えている。
くちづけDiamond
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口づけダイアモンドを あなたの指に渡そう
形のない約束
いつだって 思い出して
写真に残らない 想い出を焼き付けて
二人の約束が
口ぐせで 終わらぬように
憶えてて
≪くちづけDiamond 歌詞より抜粋≫
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アニメの主題歌ではあるが、楽曲の詩の世界は大人の恋愛だ。
形にすることができない愛情だから、いつも口でお互いに愛を確認するしかない。それでも何とか約束の跡をのこしたくて、口づけダイアモンドをおくる…。他人に見せることのできない男女の関係。
一見、シンプルで耳に残る曲のように聞こえるが、そこにこのようなメッセージを込める。満足さと自信を感じるこの作品は幅広い世代を魅了するだろう。