──いい曲だと思ったから片手間でできた曲だったなんで知りたくなかったです…
モリナオフミ:片手間じゃないよ!片手間じゃないから!
田村優太:パッと思いついたんですよ!歌詞から!
モリナオフミ:降りてきたパターンです!表現の仕方の問題!俺のミスだ!
タケウチカズヒロ:片手間ではない(笑)!
モリナオフミ:本気で向き合ってますよ!時間はかからなかったけど!やっぱりこんな気持ち味わったことないんで、予想で書いてたんですよ。だから歌詞を直していくのに時間はかかりましたね。今の完成系は第7稿くらいなんですよ。僕のメンタルは鉄みたいになってるんで、ナイーブな部分がわからなくて。実際娘がいるお父さんの話を聞いてみたりしたら“意外と弱ぇな、親父。”って。自分の弱さと、娘にかける言葉との葛藤みたいなのを書かなきゃいけないなと思って、そういう風に書き直していきました。
──最初に降りてきた歌詞っていうのはどんなだったんですか?
モリナオフミ:「たまには帰っておいで」っていうワードから作ったんですよ。結婚して娘を嫁にやった時、俺なんて声かけるかなって思ったら、やっぱちょっと寂しさもあるだろうから最初に出てきた言葉がこれでした。最後だけ「いつでも帰っておいで」って言っちゃってるのが寂しさMAXになっちゃってる感じが書けたかなって。
──都築さん、まだあまりお話しされてないのでしゃべっていただきたいんですが、この曲を初めて聴いた時の感想を伺ってもよろしいですか?
都築聡二:あぁ〜、そうっすね〜。速い曲よりゆっくりの曲の方が意外にドラムって難しかったりするんですよ。んで、僕あんま上手い方じゃないんで、こういう手の曲をいっぱい聴いて練習しました!
モリナオフミ:それを自分の中で消化して、オリジナリティーを加えて、アプローチするっていうことをきっと言いたいんです。
──要注目ですね。
モリナオフミ:めっちゃいい曲ですよ〜。レコーディング中は俺にこの気持ちがないんで何も思わなかったんですけど、でも代弁してるみたいに歌ってくれって言われて、そういう風に歌って仕上がったやつを聞いたら本当に泣きそうになって。駅まで歩く間この曲ばっか聴いてるもん!今までにない曲だもんね。また一つ成長できた楽曲なんじゃないでしょうか!
モリの“歌詞”や“言葉”に対する想いが表れた『テトテ』
──これは…
モリナオフミ:(食い気味で)東京工学院っていう学校の学生たちの卒業制作ライブのために書き下ろした曲で。裏方の制作をやる生徒たちをステージに立たせたかったっていう想いだけで。これを餌に。エンターテイメントって正解がないから、実際にお前らもステージに立って客と向き合って、客が笑顔やったらそれが正解ちゃうんかっていうのを伝えたくて書いた曲ですね。
田村優太:これは、工学院のみんなと一緒にやる前に曲自体は僕作ってて。タイトルまで決めてたんですよ。
タケウチカズヒロ:だいぶ温めたね。
田村優太:そう、結構寝かせたっていうか、あんまみんなに引っかからんかったのかなと思ってた。
モリナオフミ:俺『テトテ』やろうって言ってた!歌詞の書き方も独特で。学生たちに卒業するにあたって仲間たちに寄せ書きをしてくれって言って、その寄せ書きの言葉を使いながら作詞をしたんですよ。最近いろんなアプローチをしながら作詞をするのが楽しくて、景色とか物を見ながら書くとか、本を読みながら書くとか。それで学生たちの生の気持ちを字で起こしてもらって。『テトテ』っていうタイトルだけは残したいなっていう気持ちがあったのでこんな感じにしました。
田村優太:最初はタイトル英語だったんですよ。『TTT』って。
モリナオフミ:カタカナと漢字との対比を見て欲しいですね。歌詞の中で、精神面の“手”の意味はカタカナで、物理的な方は漢字で書いてるんですよ。
──おぉ〜!『やってらんねぇ』もそうですけど、意外と頭フル回転で書かれている感じなんですね!
モリナオフミ:そうですね、あとで“意外と”ってとこだけ消しといてもらっていいですか(笑)?
──すいません!考えて書かれているより勢いで書かれているのかと思っていたもので!
モリナオフミ:全然大丈夫です!性格上ツッコミたくなっちゃうんですよ(笑)!でも本当に意外と考えて書いてますね。言葉って人間が作ったただのツールですけど武器にもなるし人を守るものにもなるし、誰かの人生を支えるものにもなりうるんでスゲェ神経使います。
──ありがとうございます!!
最後に
──では、収録曲の中から特にお気に入りのフレーズを紹介していただくピックアップフレーズを伺っていきたいと思います!
モリナオフミ:「乾杯BABY! 紙コップでYEAH!」
田村優太:せめて自分の(書いた歌詞)にしなよ…
モリナオフミ:特にないですかね!
全員:(笑)
都築聡二:『アイアイアイラブユー』のサビの「アイアイアイラブユーだけでも伝えさせてくれないか」ですね、僕は。
──どうしてそこを選ばれたんですか?
都築聡二:単刀直入でズバッときます!
モリナオフミ:ここ、アイラブユーって言えばいいのに、伝えさせてくれないかなって質問することで情けなさを出してる。
都築聡二:なるほど。
モリナオフミ:そこを聡二が感じ取ってくれたんだよね?そういうことです(笑)!
タケウチカズヒロ:僕は『帰っておいで』の3行目ですかね!「君の夢は何? 素敵なお嫁さんになることです」ってとこ。さっきモリくんも言ってたんですけど、曲が出来上がるまで何も感じてなかったんですけど、出来上がったものを1人で車で聴いてたらこのフレーズで情景が浮かんじゃってジワッときたんですよね。
田村優太:『やってらんねぇ』の「生きることは ジェンガじゃんかそんなもんだ仕方がねぇ」は生きることをジェンガに例えたってすごいなと思って。
全員:あぁ〜!
田村優太:リスクを犯さないと高いところにいけないってことでしょ?
モリナオフミ:そういうこと!よく気づいた!でも、「チャンカランカチャンカランカ」って言ってたら出てきた!
田村優太:あ、そうなの?いいなって思いました。
──ではモリさんも。
モリナオフミ:僕は『なんてファンタスティック』ですかね。「大丈夫 明日はきっと たぶん晴れるでしょう」ってメイビーをメイビーに重ねるっていうので。明日は何が起こるかわかりません!多分大丈夫じゃん!?ってくらいで生きたほうが楽なんじゃないかっていうのを“きっと”と“たぶん”を重ねることで誰かの気持ちが楽になるんじゃないかと思うので僕はここが好きですね。こうやって生きてますし。
──ではUtaTenを見てくれている皆さんに一言お願いします!
タケウチカズヒロ:10代20代の皆さんこんばんは!皆さんの世代からしたら聞き馴染みのない曲が多いと思うんですよ。カバーもそうですし、モリくんが書くメロディーとかもそうですし。バンドで言うと関ジャニ∞みたいな雰囲気だと思うんですよ、だからジャニーズ好きでバンドに興味がある10代20代は是非1回聴いて欲しいですね!
──都築さんも言っておきますか。
都築聡二:あ〜の〜、一周回って新鮮に感じたりする人もいると思うんですよ。なので僕たちの曲を聴くことにチャレンジして欲しいです。はい。
──田村さんいかがですか?
田村優太:カバー曲とかすごく良い曲入っていて、僕がアレンジを担当したものは現代風なエッセンスを入れられたらなっていう感じでやっているんで、最近の曲みたいにできていますし、原曲の良いところだけを残した曲もあるので若い人にも聴きやすい音源になってるんじゃないかなと思います。
──はい!ではモリさん締めてください!
モリナオフミ:全ての曲の歌詞が10代20代の女子に当てはめられることに今気づきました!社会人になった人には『やってらんねぇ』があったり、『アイアイアイラブユー』みたいな淡い恋の曲もあるし、『帰っておいで』は嫁に行く娘の気持ちになって聴けるし、『テトテ』は卒業の曲だし。ということで意外と若い人にも寄り添えるような詞になってるんじゃないかと思うんで、歌詞を見ながら聴いてくれたら嬉しいなって思いますし、
──思いますし?
20代前半の女性は僕と1回コンパして欲しいなっていう風に思っています。また『アイアイアイラブユー』みたいな曲を書くために!!
タケウチカズヒロ:太字で書いておいてあげてください!
モリナオフミ:太字の赤字でお願いします!
──応募フォームも作りますか!ありがとうございました!
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