「血界戦線」って知ってる?
2015年4月より放送を開始した「血界戦線」。異界と人界が交差した為、一晩で変わり果てたニューヨーク改め《ヘルサレムズ・ロット》を舞台に物語は進行する。
ここでは日夜、この街の均衡を守る為に秘密裏に活動する秘密結社ライブラと、血界の眷属(ブラッドブリード)を筆頭とする異界の住人により戦いが起こっていた。
そんな街に主人公、レオナルド・ウォッチは視力を失った妹を救う術を求めてやって来たわけだが、ライブラの新人に間違えられたことをきっかけに、様々な事件に挑むことになっていく。原作者コンセプトは《技名を叫んでから殴る漫画》である。
アニメ本編とは違う雰囲気のED曲
この新感覚バトルアクションとも言えるアニメのEDを勤めたのがUNISON SQUARE GARDENである。彼らのシングル10枚目となる『シュガーソング&ビターステップ』は、本編とは異なったポップな仕上がり。楽曲と共に流れる映像も登場キャラクターがダンスを踊っており、まるで舞台役者のようである。本編のアクションが全て彼らによるお芝居だったように、楽しげに踊る姿はとてもコミカル。EDでありながら、楽しげな雰囲気を演出している。
どう生きるかは、自分次第
シュガーソングとビターステップ
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超天変地異みたいな狂騒にも慣れて こんな日常を平和と見間違う
rambling coaster 揺さぶられながら 見失えないものは何だ?
ママレード&シュガーソング、ピーナッツ&ビターステップ
甘くて苦くて目が回りそうです
南南西を目指してパーティを続けよう 世界中を驚かせてしまう夜になる
I feel 上々 連鎖になってリフレクト
≪シュガーソングとビターステップ 歌詞より抜粋≫
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「血界戦線」の世界は、言うなれば在りえない世界である。しかし、そこで生きている住人にとっては当たり前のことであり、日常なのだ。
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超天変地異みたいな狂騒にも慣れて こんな日常を平和と見間違う
≪シュガーソングとビターステップ 歌詞より抜粋≫
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慣れてしまえば例え地震が起きようが、火山が噴火しようがそれさえも平和な日常だと見間違えてしまうのかもしれない。更に言うと、この楽曲に出てくる人達は何が起ころうとも、楽しげに過ごしていそうな気がするのだ。
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宵街を行く人だかりは 嬉しそうだったり 寂しそうだったり
祭囃子のその後で 昂ったままの人 泣き出してしまう人
≪シュガーソングとビターステップ 歌詞より抜粋≫
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統一感がなく、ごちゃごちゃした感じがよく表れているが、こんな人達が1箇所に集まったら大騒ぎだろう。まさに、世界中を驚かせるに相応しい夜になりそうである。
傍で見てたら可笑しい世界でも、そこでどうやって生きるかは自分次第なのだ。
新しいユニゾンが見られた一曲
書き下ろすにあたり、アニメ監督の中で完全にテンポが決まっていたというこの楽曲。しかし自由度は高く、そうして作られた今作は今までのシングルとは違う爽やかな曲調となっている。
色々詰め込まれた言葉遊びとも取れる内容には、UNISON SQUARE GARDENの色がよく出ている。
甘くて苦い、聴いているだけで舌がおかしくなってきそうなパーティソング。この楽曲には次のようなメッセージが込められている。
《閉塞感のある日々を如何に楽しく生きるか》
世界中を驚かせてしまうくらいの気持ち。それこそが、楽しく生きる為の秘訣なのかもしれない。
TEXT:空屋まひろ
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