新生活が始まると新しい出会いが広がっていきます。友人、同僚、上司、自分を知ってもらう為に自分の名前を伝える。相手の事が知りたいから名前を聞く。何気ない生活の中で幾度となく誰かの名前を耳にしている私達。そんな当たり前の単語が少し愛おしく感じる歌があります。
公開日:2017年7月18日
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さざ波雲みて驚いた学者が
こんなに穏やかな日々はもう
続かないと言うけど
悲しいひとりきりなりたいよな
似た者同士あなたをそこから
早くはやくはやく名前を呼んで
よんで仲良くしてたいよ
どうして目覚めて涙がでちゃうぐらい
好きになってしまったの あなたを
name うわごとのような響き
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大好きなあの人の事を思い出しながら眠りに落ちる。夢で逢えたのか逢えなかったのか、この歌詞では分からないけれど、私は逢えたんじゃないかなって思います。そうあって欲しい。目が覚めた時に涙も一緒に落ちてきて、一瞬夢か現実か分からない時がある。どうしようもなく恋しくて、でも行き場のない想いはもっとどうしようもなくて、うわごとの様にただ名前を呼ぶだけ。私もそんな場面を経験した事があるから。
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パパから言われた内緒話それはね
あたしの身体にすごく大事な
部屋があると言うこと
抱えきれない熱はでも冷ませないよ
6箇所以上のステキな場所を
見つけたのならば夜も朝になる
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恋人だけではなくて、ここではパパ、家族になっていますが、当たり前に側にいる誰かから呼ばれる、また呼ぶ名前は、とても愛おしいもの。正直自分の名前が嫌いっていう人多くて実際私もそうだったから。でもある時自分の中にストンと入ったんだ。それがいつかとかは分からないけれど。「6箇所以上のステキな場所」、それは自分自身の中から見つけるのか、自分ではない誰かのステキなのか、文字通りステキな場所という事で、夜景が綺麗な場所なのか、私自身もまだ分からないままだけど、またこの歌を聞く度に何か気付くかな。
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高くたかくたかく あなたの声が届いて
宇宙(そら)まで一緒だと感じていたいよ
特別なように 呼んで
よばれて生まれたときのように
name 空耳じゃない出会いに
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恋人、家族、友人、ペット、誰かの名前を思い切り呼びたいなって気持ちになる。親友なんて本当にいないけど、それでも長く付き合っていってる人とは、「名前」を呼び合う事が多いかもしれないなって、この歌を聴いて思ったんです。もしこの歌を聴いたならば、もう奥さんの事を「おいっ!」って呼んだら駄目ですよ〜。大好きな人から呼ばれる自分の名前は特別です。自分でいる事の証であり、自分が好きになる魔法の言葉だと思います。決して解けないようにとsalyuの力強く魂のこもった歌声で、しっかりと結んでくれています。