一発撮りのストンプダンス
──MVでは前作のボディーパーカッションとも繋がるようなストンプダンスを披露されていますね。なかなか前例がない中で見せ方を編み出していくっていうのは難しかったんじゃないかと思いました。
ami:私たちも、身体で音を鳴らすっていうのは前回もやってきたし、それだけでもみんなの音を揃えるのが難しかったんですけど、今回自分の身体じゃない物(デッキブラシ)を使っているから、動き辛かったです!自分の身体のように言うことも聞いてくれないし、重みもあるのでみんなで揃えるのが難しかったですね。
MOMOKA:ブラシに自分の心を移入するじゃないけど、心込めてやらないと、やりたい動きができないんですよ。めっちゃ力入れてるから手にマメができるくらいでした!そのくらいあのダンスにも気持ちを込めています。
──練習も相当大変だったと思います。
ami:ブラシを一瞬離してキャッチする時の音すら揃えたかったからすごい難しかったです。
──撮影はどのくらいかかったんですか?
Nono:撮影自体は一発でした。夕日の時間もあって。
MOMOKA:やる気と気持ちの勢いで!
Nono:リズムも音もない中でやるし、目を合わせたりもしないから本当に自分たちの感覚だけで合わせるしかなくて。
ami:練習ではずっと鏡があったけど、本番はみんなが見えない状態だったので、本当に感覚だけで、熱血運動部っていう感じでした!
Nono:練習ではカウントも取ってたもんね。
MOMOKA:みんなが一つ一つの音に集中してました。スタッフさんもみんな緊張感あって空気が変わった気がしました!そのダンスだけの動画を見たみんながどんな反応をしてくれるのか楽しみです!
ami:「アァーーー!!!」とか言ってるしね(笑)!
Nono:そっかぁ!叫んでるんだ(照)!
──やり切ってる感じがすごく良かったです。
Nono:一回だったからね!
MOMOKA:魂がこもってる!
Nono:終わった時の達成感がやばかったです!
MOMOKA:もう終わり!?って感じでした。
──ライブではどんな感じで見せていくのかなっていうのも気になりました。
ami:そうですね、それは私たち自身も今作戦会議中なんですけど、私たちにとっても初めてのことだからこそイベントとかでもチャレンジしていきたいです!
MOMOKA:あとは天井次第ですね(笑)!
──MVのサビのダンスの構成とカメラワークの絶妙な感じが素晴らしかったです!
MOMOKA:私もあれは初めてでした!360度ダンス!正面がないのは自由に踊れる感じがあって気持ちが良かったです。カメラマンさんは走りながら撮ってくださったんで大変だったと思います。
Nono:撮影の日、雨が降ったり止んだりだったんで屋上の床も滑りやすくて。
MOMOKA:カメラマンさん一回転んじゃってましたね(笑)。機械じゃなくて人の手で撮ってるから。だからこそみんなが一回一回のカットに気持ちを込めてました!
──雨だったんですね。
MOMOKA:最初の傘をさしているシーンもガチな雨だったんです!
──皆さん10代だけど、制服を着ているJ☆Dee’Zを見ることってなかなかないから新鮮でした。
MOMOKA:制服着てるだけで印象って全然違うなって思いました!360度で撮ってもらったんで青春感も疾走感も出たと思います!
Nono:撮影が新潟だったから高いビルもなくて空が広く見えたから、そういう部分でもいいシーンだったと思います。
ami:私たちプライベートでは制服姿とか全然見てないんですよ、学校でどんな生活をしているかも知らないけど、こうやって撮影で同じ制服を着て学校にいるとJ☆Dee’Zの等身大な感じが出た気がします!
Nono:特に不思議な気持ちになったのが、廊下を走るシーンなんですけど、同じクラスの友達と購買に走って向かうみたいな感じで楽しかったです!
MOMOKA:私は帰り道の緑のトンネルのシーン!
ami:確かに!あとはローファーで踊ることもないから不安だったんですけど、綺麗な音も鳴るし、新鮮でした!
『伝えたいこと、ちゃんと伝えなくちゃ』
──この曲はみなさんのハーモニーから始まるし、全体を通してハモりが多いですが、やってみていかがでしたか?
Nono:AメロBメロは揃えるのが難しかったんですけど、ハモりをしながら音を伸ばす部分も多かったので、みんなが同じ気持ちで同じ方向を向いていないとズレが出てきちゃうので特に練習した曲です。
ami:歌詞で歌っているようにもどかしい恋をしている人が、聴いてくれる方の中にもいると思うし、いつもの私たちの全力で伝えるスタイルよりは優しく背中を押せる曲になるように、ここは優しめなハモりにしてみようか。とかいうことを工夫しました。
MOMOKA:初めて自主的にハモりのパートを決めていったんです。今まではお任せしていたんですけど、今回は自然にみんなでハモりのパートのことを考えながら決めていけたので、ハモりが自分たちのパフォーマンスの一部になってきたなっていうことを感じました。
Nono:歌詞の語尾とか、歌詞に出てくるワードも私たちの世代に合わせて変えていったりすることにも参加させてもらったので、すごく気持ちも入りやすかったですね。
──歌詞を変えていったのは具体的にどの部分だか教えていただけますか?
Nono:「ごめん、こんな私を許して」っていうフレーズはもともと全然違う歌詞でした!
MOMOKA:作詞作曲のAkira Sunsetさんと、意見を出し合いながら決めていきました。
──この曲の見所はどこだと思いますか?
ami: さっき優しく背中を押せるようなって言ったんですけど、それでもダンスは激しめにやっていて、そのバランスの取り方も大変だったので注目してもらえると嬉しいです。優しく包み込む感じで歌うけど、優しく包み込むことに全力!って感じです!
歌詞については最後の「やっと言えるキミのことが「大好き」」っていう最後の1行だと思います。レコーディング当日になってもなかなか決まらなくて。
MOMOKA:最初なかったんだよね!
ami:そうなんです!1曲で映画1本できるくらい、完結させたいなって思って、“中学から高校にかけて恋に悩んでたけど最後にちゃんと伝えられた”っていうストーリーに仕上げるイメージで作りました。
──皆さんもそれぞれ1本の映画を頭の中で作りながらレコーディングに臨まれたような?
MOMOKA:本当に、歌詞見た時は少女漫画かよ!って思いました。同世代では共感するって言ってくれる人が多いし、友達の恋愛の話聞いていても確かにそうなんだなって思うこともあるから、同じように共感してまた聴きたいなって思ってくれる子が増えたら嬉しいなって思います。