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10周年に向けて中村舞子が本格始動!大人になった今だから書けた『片恋日記』ってどんな曲?【インタビュー】 (1/2)

来年でデビュー10周年を迎える中村舞子にインタビュー!来年の10周年に向けた目標や展望、5月24日(水)に発売された配信シングル「やだ」、7月26日(水)に発売された配信シングル「片恋日記」についても詳細をお伺いしました!

10周年に向け、レーベルを移籍して本格始動

——来年でデビュー10周年ということですが、この9年間でご自身の変化などはありましたか?


中村舞子:(以下、舞子)気持ちとしてはデビュー当時から特に変わらずですが、最近になって、今までやらなかったことをやろうって思い始めていて。たとえば、アコースティックスタイルのワンマンライブをやり始めました。


——アコースティックでやるスタイルは9年前のデビュー当時はイメージされてましたか?

舞子:デビュー当時のジャンル的に、最初アコースティックはやはりお客さんにも馴染みのないもののような気がしていました。でもそれを敢えて挑戦してみようと思って。心配していたよりもしっくり来て、今では毎年開催するようになりました。でもまだまだもっとよくできないか模索中です。笑


——来年の10周年に向けた目標や展望があれば聞かせてください。

舞子:もっと新しいことを始めたり、新しい出会いをさらに増やしていきたいなって思います。自分の音楽を届けるべき人に届けられたらなって。レーベルを移籍したのも新しい出会いの一環ですね。


——ライブも精力的に行われるのでしょうか。

舞子:そうですね、今やっているアコースティックスタイルのワンマンライブも続けつつ、他にもバンドスタイルでのライブや、ツアーもやってみたいです。


——中村舞子さんといえば「フィーチャリングの女王」とも呼ばれてましたが、今後フィーチャリングとしての参加や、逆にフィーチャリングされるアーティストさんを迎えてのリリースというのは考えてますか?

舞子:そういったことも出会いがあって、互いの気持ちの確認が取れれば、是非やってみたいです。


——当時多くの高校生が中村さんの曲を聴いていて、彼らは現在20代後半くらいになっていると思うのですが、その層の方々に対して思うことはありますか?

舞子:みなさんが高校生の頃と今とは違うように、私もきっとたくさん変化していると思うので、そういう意味で一緒に成長していけるような音楽をやっていけたらなって思います。変わることと変わらないことは、きっと同じくらい大切なので、それを私がしっかりと音楽で体現していきたいです。


——この9年間で歌い方も少しずつ変わられてますよね。

舞子:意識的にいろんな歌い方を学んでいるというか、自分の中に今取り込んでいる中で、改めて自分の個性としてどんなものが残っていくのかなっていうことをトライしています。そういう意味でシンガーとしてまた新たなステップに踏み出しているので、それが新鮮な気持ちがあって、また良い音楽人生に一歩近付けたなって思っています!



父親が意外な感想を残した新曲『やだ』



——作詞作曲を一緒にされている青木多果さんとは、ずっと一緒に活動されているんですか?

舞子:はい、実は音楽を初めてから一番付き合いが長い方で17歳の時に初めてレコーディングした『Because…feat.中村舞子』よりも前からの知り合いです。このフィーチャリングに選ばれるきっかけになった、デモテープを録音したのが青木さんのスタジオでした。

——前作の「やだ」からはレコード会社を移籍されたということですが。

舞子:レコード会社が変わって、また新たに仲間が増えたので、自分自身の「変わらない部分」と「変わる部分」とのさじ加減みたいなものの中で、「どこまで新しい自分になれるか」っていうところにある意味挑戦しながら、レコーディングや作詞を進めていきました。

——なるほど。では楽曲についても聞いていきたいのですが、「やだ」のソウルっぽいテイストや曲の方向性はどのように決められたんですか?

舞子:もともと、この曲は、強烈な感情を歌に残したいっていうところから始まりました。そういう強烈な印象を残せる詞のバックにはこういうシンプルなサウンドが一つの答えだな、と。


——ジャズやソウルのようなジャンルはルーツとして持たれているんですか?

舞子:はい、昔からとても好きなジャンルです。


——「強烈な感情を歌に残したい」っていうところから始まって、「やだ」というフレーズにたどり着くまではどういった経緯が?


舞子:仮の歌詞をメロディーに乗せる上で、「やだ」って繰り返す曲って面白いよね、印象に残るんじゃないかな、っていう風に始まりました。そこから、じゃあ赤裸々な歌詞にしていこうよっていうことで言葉を付けていき、最終的には自分に問いかけるような歌に仕上がっていきました。



——レコーディングで印象に残っていることや、特に意識したことは?

舞子:印象に残っているのは、ヴォーカルのOKテイクを完成させてはボツにして、また数日かけて録音し、それを3回繰り返したことでしょうか。どこまで新しい自分として挑戦するかっていう部分をすごく考えていたので、自分の思い描くイメージに届かないこともあって、3回目でようやく“これだね!”っていうところにたどり着けました。


——中村さんの中で特に気に入っているフレーズがあればご紹介頂きたいです

舞子:“こんなわたしは やだ”ですね。そう言っちゃうっていうところ。赤裸々にというか、普段向き合いたくない気持ちをあえて歌ってる、っていうような。
歌詞の中にたくさん“やだ”というフレーズが出てくるんですけど、“やだ”っていう言葉の色がどんどん変わっていくので、すごく色彩豊かな曲になったかなって自分の中で思っています。


——なるほど。中村さん自身も普段向き合いたくない気持ちと向き合ったような。

舞子:聴く人によって違うと思うんですけど、この曲の“君”は私にとって歌うことだなって、書き終わってから腑に落ちたんですよ。この10年間の中で自分のことを“やだ”って思ったこともあるし、思いかけず自分が見ようと思っていなかった気持ちにまで触れられたっていう感じです。なのでこの曲への思い入れっていうのはひとしおなんです。


——すごく耳に残りますしね。

舞子:強い言葉をずっと繰り返しているので、うちの父はこの曲苦手って言うんですよ(笑)。「もう、やだやだずっと言ってるからお父さんやだよ〜(泣)」って(笑)。


——お父さんかわいいです(笑)

舞子:父がそんな反応をする曲って初めてだったんですよ。今まではどの曲もいいねって言ってくれていたんですけど、今回は真逆の反応だったので、逆に面白い!と思って、なんかうれしかったです。笑


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フィリピン ラグナ州出身の25歳、作詞家。 父親は日本人、母親がフィリピンとスペインのミックス。 高校1 年生の時に応募したヴォーカルオーディションで4300 人の中からLGYankees のfeat. シンガーに選ばれ、2008年9月「Because… feat. 中村舞子」でデビュー。シングル曲ではないノンタイアップ···

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