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僕がロックの初期衝動をくらった曲。

HAWAIIAN6のデビューフルアルバム『SOULS』。その1曲目が『Light And Shadow』だった。

ストレートに伝わる、彼らの格好良さ


新しい命を喜び母親のもとに集まる人たちを、荒々しい油絵のようなタッチで描いたジャケットのアルバムは、悲哀と希望が交錯していた。目標を見失いつつも、新しい何かを夢中に模索しつつあった、当時高校1年生の僕の気持ちを代弁するかのような気になった。

そう思い手に取り、試聴をしてみたアルバムが、HAWAIIAN6のデビューフルアルバム『SOULS』。その1曲目が『Light And Shadow』だった。

「ドゥンドゥン ドゥ!!!」というドラムで始まる楽曲。

「いったいなんなんだ!?この暗く陰鬱な音。だけど、スッとふところに入ってくる気持ちよさと、カッコよさは。」と思った。

歌詞もどこか哲学的だけど、複雑ではなく、キャッチーでストレートに伝わってくる。

Light And Shadow



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Light and shadow always are, but don’t give up your dream.
Can you see the new world?

光と影はいつもあるが、あなたの夢はあきらめるな。
あなたは新しい世界を見ることができますか?
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「劇場型メロディックパンクロック」と呼べば良いだろうか。特に、今作のアルバムに集まる楽曲はそうだ。荒々しさと繊細さが、入り混じる勢いあるメロディーがとても多い。その序章となる楽曲である。

大きな光を与えてくれたロックバンド


この曲を聴いた瞬間、ロックに強く興味をもった初期衝動は今でも忘れられない。ゾクゾクとワクワクが入り乱れる感覚。

当時のモヤモヤする気持ちに、大きな光を与えてくれたような。すぐに買って、何度も何度も聴いた。音楽好きの友達に宣伝、アルバムを貸した。大盛況だった。新しい音楽、バンドを自分の力で見つけた優越感。音楽を人に紹介する面白さに快感を覚えた。

それと同時に、僕はこの楽曲を聴いたのをきっかけに、ギターとベースを始め、弾けるようになった。それと、たくさんの音楽を聴く。ライブにも見に行くようになった。13年たった今も、僕にとって音楽やロックは欠かせないものとなっている。弾いて気持ちを無心にできたり。

「俺ってちょっとカッコイイかも。」みたいに、ミュージシャンになりきることだってできる。聴いて気持ちを高めたり。ライブを見て感動する。五感。いや、第六感も含めて、音楽は色々な楽しみ方ができる。

今後も音楽演奏や鑑賞というのは、僕にとって一生の宝となるだろう。多くのロックバンドの楽曲を聴いてきたが、『Light And Shadow』は今でも僕の中の名曲の1曲に入る。

僕のロック史において、HAWAIIAN6ドラム、HATANOが言う”始まりの歌”となった。

TEXT:Hiraku


【"HAWAIIAN6"って?】
HAWAIIAN6はYUTA(Vo,G)、HATANO(Dr)、GURE(Ba)の3ピースロックバンド。

伝説のパンクバンドHi-STANDARD、ソロバンドでも活躍する横山健(G、Vo)が立ち上げたレーベル「PIZZA OF DEATH RECORDS」に所属していたが、現在はHATANOが立ち上げたレーベル「IKKI NOT DEAD」で独立して活動を行う。


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