ファンが歓喜した『アフターストーリー』
──この曲はもう、長いファンの方はとても嬉しかったんじゃないでしょうか!
TOC:そうですね!
──『春夏秋冬』の続編となっていますが、どこまで『春夏秋冬』に歌詞やメロディを寄せていこうかといったところは迷いなく?
TOC:『春夏秋冬』が映画化されて、その主題歌になるということだったので、思いっきり寄せようと思って作りましたね。リリースから8年経った『春夏秋冬』の主人公2人が描かれています。8年経つと結婚してたり出産してたりして、当時と全然生活が変わっていると思うんですけど、それでも変わらない想いを大事にしていこう、っていうところを伝えたいです。
──なるほど。
TOC:子供が生まれたりして2人の時間がなくなっていくと“夫婦の愛”ってものがさらに根本に必要になるじゃないですか。そこが大事っていうのをこの曲でもう一つ伝えたいところですね。
──『春夏秋冬』に「いつかもし子供が生まれたなら 教えようこの場所だけは伝えなきゃな」っていう歌詞があるじゃないですか。『アフターストーリー』でそれが叶っているようだったのですごく幸せな気分になれます。
TOC:よかったです!悲劇で終わると思いました??(笑)
──自分自身が『春夏秋冬』を聞いていた頃の相手とは今一緒にいないので(笑)、なんだかほっこりしました!
TOC:なるほど(笑)。ただ、『アフターストーリー』を初めて聴いた人も“いいな、この曲”って思ってくれるように、続編ではあるけどしっかり新譜として作りたかったのでそこにもこだわりましたね。
──確かに、意外と『春夏秋冬』の2人が一緒にいない未来を描かれているようにも捉えられるし、『春夏秋冬』を知らずに聞いてもいろんなストーリーが想像できる歌詞ですよね。
TOC:そうなんです!この1曲でも成立して欲しかったんで、『春夏秋冬』とコードを一緒にしたりアレンジを似せたりっていうことはしなかったんです。歌詞はもちろん引用しましたけど、展開もぜんぜん違うものにして新しいHilcrhymeを楽しんでもらえるようにしました。
サンリオピューロランド タイアップ曲『Magic Time』
──サンリオピューロランドからタイアップソングのお話が来た時はどんなお気持ちでした?TOC:3年前にサンリオピューロランドでファンクラブイベントをやったり、今年3月に僕らの地元でやった結成10周年のイベントにハローキティーがゲストで来てくれたりして、そこからの関係があったので今回の話は“ようやく楽曲で絡めるね!”っていう感覚でした。今まではライブやグッズでのコラボだったんで、待望の楽曲でのコラボでした。
──なるほど!曲でコラボをしたいという思いもあったんですね!
TOC:そうですね。これまでは、僕たちの持ち歌に合わせてハローキティが踊ってくれたりキキララの2人が登場してくれたりしたんですけど、この曲は書き下ろしだから、サンリオピューロランドをイメージして作りましたね。自分たちのライブに来た人たちに非現実的な時間を提供する “ライブ”と、サンリオピューロランドに来た人たちに非現実的な時間を提供する“テーマパーク”の共通する部分を意識して作れてよかったと思います。
──お二人はサンリオで好きなキャラクターはいますか?
TOC:ハローキティ!一緒にステージに立つと、尋常じゃない破壊力ですよ(笑)!対何億人を相手にしてる人気キャラクターが、今僕だけのために笑ってくれてる!とか思っちゃうとやっぱ尋常じゃないです。大好きです。
「さくらの親子丼」主題歌、新譜『涙の種、幸せの花』
──この曲は『大丈夫』をイメージしました?TOC:確かにコードも一緒だし、歌詞も引用してます!
──『涙の種、幸せの花』こそ続編的な感じもしますが。
TOC:こっちの方が続編要素は強いと思う。でも中身は全然違うように作ってます。
──どこかで意識したところはあったんですか?
TOC:この曲は、ドラマ『さくらの親子丼』の主題歌のお話をいただいて書き下ろすために台本を読んだ時に、僕たちの持ち曲で言うと『大丈夫』が一番近い世界観だなっていうことは思いました。
──『さくらの親子丼』はどう言ったお話なんでしょうか?
TOC:人間愛を深くテーマにした、居場所のない子たちの話なんですけど、その子達に無料で親子丼を食べさせるのが、真矢ミキさんが演じるさくらさんという主人公の女性なんです。どんなに悪い方に行きそうになってもお腹いっぱいになれば人は穏やかになるものだ、っていうさくらさんの信念のようなものと、『大丈夫』の世界観に通づるものがあるよねっていう話をして、トラック作る時は『大丈夫』と同じコード・同じ構成で作る、という方向に進めていきましたね。
──歌詞と音はどちらを先に作り始められたんですか?
KATSU:オケですね!ギターで泣かせる感じの曲がいいんじゃないかと思って、そこをフックに『大丈夫』との共通点も見せていくことにしました。
ギターを主役に置きつつストリングスを入れるっていう案もあったんですけど、オルガンの方ががハマったんでオルガンも入れました。武藤さんっていうデビュー当時からお世話になっているギタリストに命を吹き込んでもらいました。
──最初に電話のツーツー音も入ってきますよね。
KATSU: CD作品として残すときにこのドラマの下町のイメージとか現代的なところを入れたかったんですよね。
TOC:僕、都会的だと思った。
KATSU:下町って都会じゃない?
TOC:なるほどね!
KATSU:田舎は田舎だからね(笑)。都会だから下町とか中心街とか分けられているだと思うけど、僕のイメージだと浅草とか見たいな下町のイメージ。
TOC:僕、あえて言わなかったんだけど、なんでこの音入ってるんだろうって思ったんだよね!
KATSU:ギターの始まりの前にきっかけを入れようっていうレコード会社からの提案があったりして、それ面白いなって思ったんで「ジャーン」って音も入れてます。
──そこはしっかり注目して欲しいですね。歌詞にも触れますが、この曲はやっぱり『大丈夫』と同じように、安心感をもたらしてくれる曲になりましたよね。
TOC:だとしたら成功です!その安心感が出せるかどうかが僕たちにとっては肝だったので。
──逆に、『大丈夫』と差別化したところは?
TOC:テーマですね。今回は私があなたの居場所になる、っていうテーマで書きました。『大丈夫』は近いけど意味合いが違うんです。本当にそれこそ“あなたは大丈夫!”って寄り添うような曲なんですけど、『涙の種、幸せの花』は“こっちにおいで”って包み込むような。
KATSU:迷っている人に対して“大丈夫”って言っている『大丈夫』と、居場所になるよ寄っていう『涙の種、幸せの花』ですね。
──『大丈夫』と『涙の種、幸せの花』の両方で感じる安心感に触れてみて、『大丈夫』を聴いていた頃より歳もとってしっかりしてきたはずなのに、求めているものって変わらないんだなって感じました。
TOC:そうですね、歳は関係ないのかもしれないです。おじいちゃんでも小学生でも、孤独を感じる人は感じると思うから、『涙の種、幸せの花』は万人に共感してもらえるように作った曲です。
──では、この曲の中からお二人がピックアップしたいフレーズを教えてください!
TOC:「繋がり求めたらキリがなく だからこの出会いには意味がある」っていうフレーズは気に入ってます。
──この歌詞の意味がわかるほどの経験がまだ私にはなくて…
TOC:僕も20代中盤の時ってまだわからなかったと思います。今だからわかる。仕事やプライベートで、まだまだ新しい出会いっていっぱいあって、その中でも付き合いが長く続いていく出会いと、その場だけで終わる出会いもあって。どれだけの数の出会いや繋がりを求めてもキリがないけど、今繋がったままでいられる出会いって意味があるよねって。運命っていう言葉に代えて良いんじゃないかって。
──なるほど。ロマンチック…。
TOC:僕も今言ってて恥ずかしかったけど(笑)。やっぱ歌詞書いてる時ってそういうモードだから、恥じらいなく今も解説してみました(笑)!
──ありがとうございます。KATSUさんはピックアップフレーズ、いかがですか?
KATSU:僕もその部分好きだな。
TOC:あ、本当?嬉しいねそれは。
KATSU:何ていうか、フローもここだけバシッとしてるし。
TOC:ここだけちょっと変えたからね。
KATSU:あと3番の「全て受け入れる僕が君の居場所となろう」っていうところもですね。サビと似たフレーズだけど、ここだけ歌詞もコード進行もちょっと違う雰囲気が好きです。
TOC:やっぱDメロと呼ばれるところって、サビクラスのインパクトがないとダメだと思ってるんですよね。だからここの「君は一人じゃない そんな当たり前のことを話そう」からのところってもともとサビ候補だったんだよね。
──ラストサビまでの音の持っていき方もめちゃくちゃいいですよね!
TOC:いやぁ〜嬉しいなぁ〜!階段みたいになってるんですけど、2段目の音が本当に超気持ち良いんですよ!1人でプリプロを作ってる時に何回もここは歌いましたね〜(笑)。
最後に…
──最後になりますが、UtaTenのインタビューを見てくれた皆さんに一言お願いします!TOC:歌詞サイトでよくHilcrhymeの名前を見かけることがあってすごく嬉しいんですよ!歌詞を書いているからこそなお。だからこれからもみんなの目がいくような歌詞を書いていきたいと思っているので、サイトをチェックしてください!
KATSU:今回のシングル『涙の種、幸せの花』は「さくらの親子丼」っていうドラマからのインスピレーションでオケを作って、そこに歌詞とメロディーを乗せた曲だから、ドラマと一緒に楽しんでもらいたいです。より歌詞も染みるんじゃないかと思います。
Photo 片山拓
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