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【歌詞コラム】SUNNY CAR WASH「キルミー」で思い出す情けない夜

平均年齢19歳でありながらインディーズ界隈で確固たる地位を築き始めているバンド、SUNNY CAR WASH。ギター、ベース、ドラムというシンプルな編成でかき鳴らされる楽曲は、聴く人の胸に真正面からぶち当たる。

公開日:2017年12月25日 更新日:2018年3月29日


この記事の目次
  1. ・SUNNY CAR WASHの「キルミー」
  2. ・人の醜さを臆することなくド直球で表現するカッコよさ


感情が爆発したようなその音楽性を、初期のandymoriに喩える人も多い。

しかしSUNNY CAR WASHは単なるandymoriの二番煎じではない。まずandymoriと決定的に異なるのは声質だ。

andymoriのボーカル、小山田壮平の伸びやかな歌声とは違って、SUNNY CAR WASHの岩崎優也は耳に刺さるような高い声を持つ。

攻撃的でありながら時折か細さも感じさせる彼の歌声が、SUNNY CAR WASHの音楽を唯一無二のものにしている。

もう一つandymoriとの相違点を挙げるとすれば歌詞だろう。andymoriの楽曲では、普遍的な愛や生について語られることが多い。

小山田壮平は人間の「美しさ」に疑いを感じつつも、それを肯定するように歌詞を書く。

一方SUNNY CAR WASHの岩崎優也は、人間の「醜さ」を露骨に表現していく。

andymoriの系譜に連なるバンドでありながら、andymoriが避けてきた領域にも積極的に介入していくのがSUNNY CAR WASHというバンドなのだ。

彼らは来る11月8日に1stミニアルバム「週末を待ちくたびれて」をリリースする。

それに収録されている「キルミー」という楽曲を例にとって、SUNNY CAR WASHの歌詞世界を考察していく。

SUNNY CAR WASHの「キルミー」

隠し事なんてしないで
そんな仲じゃないだろ
バカな生き方をしている相変わらずなオマエが大好きなんだ
頭の良すぎるアイツらはほっておこう
オレたちの圧勝な訳で
こんな事を歌うバンドを見て冷めた顔で頷いたりしてるんだろうね


バカでいること。つまり、子供でいること。好きな人と好きなことをして遊ぶ。そんな小学生のような生き方を我々は忘れていないだろうか。

「頭の良すぎるアイツら」という括りの中に自分も入ってしまっているような気がしてならない。

歳をとって賢くなると人間は損得で動くようになりがちだ。

安定した生活がなかなか望めないバンドマンという職業は、賢い大人から見れば愚かな生き方なのかもしれない。

しかし、ひたすら好きなことに捧げる生活こそが、最も純粋な生活なのではないだろうか。

それを「冷めた顔」で見ている人が、実は一番醜いということを忘れてはいけない。

人の醜さを臆することなくド直球で表現するカッコよさ

ねえキルミーベイベー
殺してくれ
溢れるほどの愛で溺れさせてくれ
もう何もいらない
トイレのタイルにぶちまけるんだ


どんなに好きでやっていることでも、辛くてたまらなくなる時がある。「殺してくれ」と言いたくなるほど情けない夜がある。

落ち込んで酒を飲み、悪酔いしてトイレに吐いた日の情けなさ。情けない夜には決まって無償の愛が欲しくなる。

親、彼女、友達、誰からでも構わない。とにかく安心したい夜がある。

SUNNY CAR WASHはそういった醜さを臆することなく表現していく。どんなにかっこつけていても、人間の醜い部分は決してなくならない。

SUNNY CAR WASHが提示してくれる醜さを、受け入れられる大人になりたい。

TEXT:安部孝晴

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