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The Floor、泣きながら踊れるような音楽を 1stアルバムに込めた想い【インタビュー】 (3/4)



メンバーお気に入りのフレーズ

──歌詞サイトなので、皆さんのお気に入りの楽曲をひとつ挙げていただいて、お好きなフレーズを教えてください。

ミヤシタヨウジ:俺は『Flower』です。たぶん皆言うと思ったんで先に言いますけど。(一同笑)サビの、「100年経ってまた会えたら100年前の話をしよう」が好きです。



永田涼司:ロマンチックだよね。

ミヤシタヨウジ:すごいロマンチックでいいですね。

コウタロウ:なんかそれ好き~。自分で書いたけどそれ好き。(笑)

──いいですね、ここのフレーズ。やっぱりミヤシタさんは、メンバーの皆さんと100年経ったらまた会いたいですか?

ミヤシタヨウジ:(吹き出して)ちょっともう遠慮しときます。(笑)

永田涼司:おい。説得力。

──「100年経ってまた会えたら100年前の話をしよう」って、かなりロマンチックですよね。

永田涼司:そう、かなり。

コウタロウ:そうなんですよ。

ミヤシタヨウジ:しかも、メロディとの相性もよくて。それも相まって、歌詞の本題の意味を超えてくる瞬間みたいな。

──イメージ的に「100年経ったら」って言ってる相手は、どういう存在をイメージして書いたんですか?

コウタロウ:これ、友達の歌ですからね。友達と再会する歌です。

──好きな人とか恋人に言われたいですよね。

ミヤシタヨウジ:色んな捉え方とかできて、歌詞はいいと思っているんで。そう思ってくれたなら幸いです。

コウタロウ:歌詞書いてる時に、ちょっとくさいかなって思いながら書いてたんですけど。

ミヤシタヨウジ:そのくささが……

コウタロウ:そう、メロディにのっかれば大丈夫かなと思って。思い切りましたね、この歌詞は。


永田涼司:二つあるんだよなあ。どっちもケツなんですけど、『18』と『ファンファーレ』の一番最後の1行ですね。『18』の「君にしか歌えない歌を遠く届くように」の1行と、『ファンファーレ』の「鳴り響くファンファーレ」って何回も曲中で出てくるんですけど。メロディにのったっていうか、曲として聴いた時に一番最後に聴く「鳴り響くファンファーレ」っていうのは、一番のサビのケツで聴く「鳴り響くファンファーレ」とは、ちょっと聴こえ方が違うっていうか。

本当に言葉の通りなんですけど、「鳴り響くファンファーレ」感が一番最後はすごい強い気がしていて。そこも本来の言葉の意味をさらに越えて、行間というか想像できるような余地がすごい多いなと思っていて。やっぱり想像できる余地が多い言葉だったり表現の方が、僕はすごい好きで。

「君にしか歌えない歌を遠く届くように」もそうなんですけど、「表現の隙間」みたいなものが出ている表現だと思ってて、このふたつの歌詞は。なのですごい気に入っているというか、まあ僕が書いた訳じゃないんですけど、いいなーと思います。

──ササキさんはここの最後のフレーズってどういう心境で書かれたんですか?

ササキハヤト:『18』と『ファンファーレ』は過去の自分に向けての歌ですけど、そんな心情を抱えている誰かのための歌でもあるんです。

18歳の俺にしか歌えないし、それは同じ意味で俺で、誰かで。その誰かにしか歌えない歌を、ずっと俺は、人は歌い続けていくんだろうなって思って。そういう意味を込めてここは書いて、俺は鳴り響くファンファーレを鳴らし続けたいと。そういう意味ですね。

──ササキさんが好きな歌詞のフレーズはどこですか?

ササキハヤト:一部分て難しいけど、『ドラマ』の歌詞は気に入ってるんですよね。「明日と追いかけっこ 響く怒号と跳ねるボール」は僕好きです。バスケ部だったんですけど、監督に怒られながらボールを追っかけ回していたあの日々っていうのが、『ドラマ』の原型ができて曲を聴いた時に、その風景がバッと浮かんで。ここの部分がパッと出たときに、気持ちよかったんですよね。

この感じ、あ、いいな!みたいな。こういう歌詞、あ、いいな!みたいな感じで書けたんで。ちょっと趣旨違うかもしれないですけど、僕はここに思い入れがあるかもしれないです。



──コウタロウさんはいかがですか?

コウタロウ:自分で書いた歌詞なんですけど、『Wake Up!』の、「トンネルくぐり抜けて花束届けに行くんだよ」っていう歌詞は、歌詞書く時は毎回そのメロディとかがある状態で、オケとかもある程度形になってる状態で書くんですけど、そのメロディのリズムにうまいことはめられたかなっていう感じですかね、語感とかが。

──結構自信作ですか?

コウタロウ:楽しく書けました、この曲の歌詞自体は。(笑)



永田涼司:もう一個あったなあ。

ササキハヤト:俺もあったわ。

──追加しますか?(笑)

永田涼司:追加してもいいですか?『寄り道』の、「いつまでも君と二人踊り続けて生きて行こう」ですね。これはちょっと最初聴いた時鳥肌立ったかなぁ。

──「続く」系が好きなんですね。「いつまでも君と」と、「鳴り響くファンファーレ」。

永田涼司:そうかもしんないっすね。(笑)隙間というか、これも同じなんですけど、でも「踊り続けて生きていこう」っていう、なんていうかハッピー感と、でもこの曲自体はすごく切ない曲なんで、切ないメロディにのって「いつまでも君と二人踊り続けて生きていこう」って言うのは、胸がギュッとなるっていうか。単純にこの歌詞だけ抜いて聴いたら多分結構ハッピーな歌詞だと思うんですけど、それがメロディにのった時により深みが増してる感じがするっていうか。なので、ここの2行もすごい気に入ってます。いいなーと思いました、最初に聴いた時。

ササキハヤト:『ファンファーレ』の、「昨日までの自分を夜に詰め込んで新しい朝が来る」。この歌詞すごい悩んだんですけど、自分自身についてすごく悩んでた時があって、その時期のことを思い返して書いた歌詞なんですけど。そんな自分も全て包み込んで、新しい朝を迎えたい自分、でそんな朝を迎えるファンファーレを鳴らし続けていきたいなって歌詞なんです。一番ここに詰まっているのかなって。

──エモーショナルな部分だけど、最後希望に向かっていく感じですよね、ファンファーレって。

ササキハヤト:そうですね。暗い自分なんですけど、まあ根っこもめっちゃ暗いんですけど、でもハッピーでいたいみたいな部分があって。やっぱ人生はハッピーエンドで終わりたい部分があって。歌詞の世界でも。そういうのが出ているのかなって思います。

──ミヤシタさんはどうですか?追加しますか?

ミヤシタヨウジ:『ドラマ』のこれも最後なんですけど、「君は思い出花束を」っていう。なんていうんだろうな、これ。全てひっくるめて受け入れてる感じみたいな。色々あって、成長して今に至るみたいなものが『ドラマ』には多分あると思うんですけど。

ササキハヤト:サクセスストーリー感あるよね。

ミヤシタヨウジ:うん。(笑)これもロマンチックかなって僕は思いますけど。

──結構ロマンチック系好きなんですね。

ミヤシタヨウジ:そうなんですよ。ロマンチック好きなんですよ。(笑)

──映画も意外とそういうの選んじゃうのかもしれないですね。

ミヤシタヨウジ:そうなんです、そうなんですよ。

──ひとつ気になったんですけど、『POOL』の中に「セブンティーンアイス」って単語が出てくると思うんですけど、あれはササキさんがお好きなんですか?

ササキハヤト:ああ、なんかこれ、元がみんなプールに通うのにハマってた時期があって。

永田涼司:(笑)最近最近。

──みんなでですか?

ササキハヤト:まあ時期にズレがあったりはするんですけど、もともと仮タイトルは『Swim』で。その時ちょうどプールに少し行っててプールに一番行ってた時期が、小学校のクラブ活動でバスケやって、そのまま皆で自転車こいでプールに行って遊んでた時で。その帰りに親から貰ったロッカー代の100円のぶんプラスいくらかでセブンティーンアイスを買ってみんなで食う、みたいな。その1ページを描きたかった。プールの塩素で赤くなった目でセブンティーンアイス食べて、そんな時間が溶けていくな、みたいな。

永田涼司:(笑)全部説明した。

ミヤシタヨウジ:そのまま説明した。(笑)

ササキハヤト:まあ僕の歌なんですけど、これも。結局。

ミヤシタヨウジ:でも俺もあった。通ってたんで、スイミングスクール。

──ここ、アイスだけじゃなくて「セブンティーンアイス」と出てたんで、お好きなのかなと思って。

ササキハヤト:でも好きですよ。

ミヤシタヨウジ:フェリーの中によくあるんですよ。

永田涼司:食べますね。

ササキハヤト:よく食べます。

ミヤシタヨウジ:今回も食べてきました。

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2012年10月にVo.ササキハヤト、Ba.ミヤシタヨウジ、Dr.コウタロウ、Gt.永田涼司により、結成された北海道札幌市在住4人組ロックバンド。 海外ロックの系譜を持った世界水準のサウンドと、抒情的かつ温かな歌声は絶妙なバランスで共存。無邪気に「音」と遊ぶバランス感覚は、フェスシーンからJ-PO···

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