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DaizyStripper「可能性に気付きたい」新譜に捧げた真の想い【インタビュー】 (3/4)



フレーズにちなんだ思い出

--「息も出来ないほど愛した恋をしてた」というフレーズにちなんで、皆さんがこれまでにそのような気持ちになった経験ってありますか?

なお:僕がDaizyStripperに加入したときに、まゆ君が使っていたギターを受け継いだんですよ。デイジーに入る前までは、5万円ぐらいのギターでライブをしてたんで凄く安いギターだったんです。だけど彼は30万円ぐらいのギターを使っていて、それ良いなって思っていたんですよね。それで出会った当初で敬語混じりのときに「貸してくださいっ!」ってまゆ君に言ったら「いいよ、あげるよ。機材交換しようよ。ちょうど、なおちゃんが持っているの欲しかったし」って言ってくれてギターをもらったんですよ。初めてのデイジーのライブもそのギターで出たし。それで、そのギターをずっと家に置いていたんですけど、新築を建てるっていう理由で家を工事しなくちゃいけなくて。で、家を取り壊すときに、まゆ君からもらったギターを家に置いたままにしていたんですよ。俺の姉ちゃんに「あの2階にあったギターどうした?」って聞いたら「そのまま潰したよ」って話になりまして…。

--え!そのまま工事で潰されちゃったんですか!?

風弥~Kazami~:俺があげたシーケンスはどうしたの?

なお:風弥~Kazami~くんからもらった機材も家を壊すときに、潰れてしまいました(笑)ガッツリショベルカーで…。

一同:(笑)

なお:姉ちゃんに執行猶予を言われていたんですけど、僕が頭が足りないばかりに忘れてしまったという…。業者さんから「2階に荷物がいっぱいあるんですけど…」って言われたらしいんですけど、姉ちゃんが「いっちゃってくださいっ」ってね(笑)

--かなり悲惨な出来事ですね。

なお:(笑)10周年のライブで、そのギターで弾けたらロマンティックだったんだけどねー。

Rei:もう家ないからね(笑)

まゆ:僕、昔ウサギを飼っていたんですけど全然懐かないんですよ。実家の庭に放していて、小屋も作っていたんですけど、日が暮れると小屋に入れたいんだけど逃げ回って全然中に入ってくれない…。抱きかかえようとしては引っかかれるし。近所に住んでる人もウサギを飼っていて、その人んちのウサギはリードがついているウサギだったんですよね。それでその人がうちに遊びに来たときに、リードを借りてうちのウサギ・チャケにつけようとしたんですけど全然ダメで走ってどっか行っちゃうんです。

--脱走癖のあるウサギさんなんですね。

まゆ:ある雪の日に、そのチャケがいなくなっちゃっていて。親に「いないんだけど…どうしたんだろう」って話したら、親が「どっかでほっつき歩いていんのよー」って言ったんです。でも多分寒くなって凍えて死んじゃったのを、隠してくれてたのかなって。そんなウサギがいたんですけど、今でも抱きかかえたふさふさ感とか、そういうのは未だに残っていますね。

なお:実家のコルクボードにずっとチャケの写真貼ってるしね。

--グッとくるお話ありがとうございます。では夕霧さんお願いします。

夕霧:近所に、めっちゃニンニクの効いた餃子を出してくれるボロっちい中華料理屋さんがあったんですけど、そこの餃子が絶品だったんですよ。定期的にそこの中華屋さんに行ってたんですけど、ある時に店によったら「40年間ご愛好ありがとうございました」って閉店してて。40何年やってて、いつ行っても混んでたお店なのに潰れるのーって思って凄いショックでしたね。

--それはかなり辛いですね…。

夕霧:はい。その後は普通に餃子の王将に行きました!

一同:(笑)

--行っちゃったんですか(笑)


夕霧:満たされなかったですね。そこのお店ニンニクが強くて良かったんです。

風弥~Kazami~:俺は幼稚園低学年のときに、親と定期的に温泉とか旅館に泊まりに行ってたんですよね。ここ数年でたまたまその近くを通る機会があったんですけど、建物はまだあって。でも廃墟だったので、昔のにぎやかだった思い出とかがなくなっている感じがちょっと切なくて。すごい考え深いといいますか。悲しい思い出ではないんですけど、また大人になって親孝行的な感じで、そこに行けたらよかったのになって思っていたんで。寂しさがありましたね。

--思い出の場所だったんですね。

風弥~Kazami~:またできたら行きたかったですね。

なお:廃墟の話を笑顔で語っているからなんか矛盾してる(笑)

一同:(笑)

風弥~Kazami~:廃墟は凄い好きなんですけど、自分が行ってた所が廃墟になっているのはちょっとまた違う感情がありましたね。廃墟的なロマンってそこの建物には思い入れがないんですよね。ただそのひと時を見てすげーってなるけど、実際に自分のいた所が廃墟になるとまた変わるかな。

--そういった廃墟を見たときに曲が生まれる瞬間ってありますか?

風弥~Kazami~:すーごい暗い曲ができますね。(笑)

--デイジーさんのこれまでの曲の中で、廃墟を見たときにできた曲はありますか?

風弥~Kazami~:それはまだないんですよね。でも何か景色を見ながら曲が生まれることはありますね。

なお:あるよねフランスに行ったときとか。

風弥~Kazami~:『QUALTIER LATIN』っていう曲があるんですけど、その曲はフランスの街の中にいるカフェで思い付いた曲でしたね。

夕霧:俺凄くルパン三世が好きで。ルパンの映画でカルチェラタンが出てくるんですけど、僕らでカルチェラタンに行ったときに、その風景を見て一気に興奮して。「風弥~Kazami~くんこの景色を曲にしてください!」って伝えたら10分ぐらい歩いて作曲してて。それで出来たのが『QUALTIER LATIN』っていう曲なんですけど、めちゃめちゃフランス感あります。

--風景を曲にするってさすがですね。ではReiさんお願いします。

Rei:色々考えたんですけど、愛していたことって人とか動物になってくると思うんです。僕の場合は親父が亡くなっているんですが、昔よく一緒に釣り船に乗って釣りに行ってたんですよ。最近、その釣り船屋さんを通ったら釣り船屋さん自体がもうやっていなくて。それを見ると、あの頃の事を凄く思い出すなーって。だから前半でも話ましたけど、「あの頃憶えてる?」っていう歌詞が凄い好きなんですよね。

--思い入れが強いんですね。

Rei:僕、よく自問自答をすることが多いから「あの頃こうだったよなー」って思うことが多いのかも。あと、いちごちゃんっていうハムスターを飼っていたんですけど、亡くなったときはもうペット飼わないって思うぐらい心が痛かったですね。

次ページ : メンバーの名前が歌詞の中に…。

Vocal 夕霧 / Guitar なお / Guitar まゆ / Bass Rei / Drums & Piano 風弥~Kazami~ の5名で2007年3月結成。2008年2月13日1st Single+DVD「ダンデライオン」発売。初作品でオリコンインディーズランキング第1位を獲得。 その後着々と動員を増やし、2012年4月〜5月、5th Anniversary ONE-M···

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