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【インタビュー】家入レオ5枚目のアルバム『TIME』は “愛”とは何かを教えてくれた。 (2/2)



5th Album 「TIME」初回限定版B

“この人となら不幸になっても良い”っていうのは本物

──『アフターダーク』についてお聞きしますが、2Bの「終電からこぼれ出す光がこじ開けた宇宙隠れ家を探した」っていうフレーズのイメージについて聞かせてください。

家入レオ:この曲は凄く誰かの事を好きになって、自分が自分でいられなくなるといいますか、どんどん自分を失くしてしまっている女の子について書いた曲なんです。次の次元に行ってるなっていう。恋をしている時って恋が正義じゃないですか?だから何を失っても恋に行きたいみたいな恋愛の初期の想いが、「終電からこぼれ出す光がこじ開けた宇宙隠れ家を探した」。本当は、終電でバイバイしなくちゃいけないけど、まだ一緒にいたくて、二人で入れる場所を探していたっていう事になりますね。



──ブレない芯の強さがこの曲にも表れていますよね。

家入レオ:恋は正義とか言いながらも、どこか俯瞰してみている所があるんでしょうね。結局誰といても結婚も同じなのかな?って最近考えるんですけど、誰といてもきついじゃないですか。そしたら誰でもいいんじゃないのかなって(笑)。どうせだったら逆に傷つけてもらえるんだったら好きな人に傷つけてもらいたいって思いますよね。この人とだったら不幸になってもいいやっていう。好きっていつか消えちゃいそうだし、幸せって誰とでも共有できるけど“この人となら不幸になっても良い”っていうのは本物な気がしますね。


天邪鬼な悲劇のヒロイン

──『ファンタジー』はこういうタイトルだったので、そのまんまファンタジーっぽい曲かと思いましたが、全然違うんですね。(笑)どういったマインドで歌詞を書かれたんでしょうか。

家入レオ:そうなんですよ!これは自分も含めて、同世代の子と喋っているときに、ちょっとずつ楽しいんだけど「あれっ?」っていう違和感が積み重なってできた曲で。自分もそうだったけど、“私同世代の友達いないんだよね”って言ってる子を見たときに、“それってただ合わせる能力がないだけなんだろうな”って思ったりとか。“母の味っていうけどクックパッドの味になっていくんだろうな”とか(笑)。ちょっとした自分の毒が積み重なってできて。私のダークの部分の事なのかもしれないんですけど、人を好きになるときに爽やかさとかいらなくて。逆にその人の醜い部分とかに惹かれる。適切なルートで人を好きになれなくて。



──それってすごく得ではないですか。相手の醜い部分をあとから知るんではなく先に目を向けられるし!

家入レオ:本当ですか?私、夢を語っている姿とかを見ても全然キュンとしないんですよ(笑)。誰にでも言ってるんでしょ?って感じなんですけど、弱さとかなかなか誰にも言えない野望を隠し持ったそういうのを見せてくれると、その人に触れた気持ちになって好きってなりますね。


──なるほど。この曲の主人公は天邪鬼な部分があったり…

家入レオ:好きなくせに「好き」って言われたら「嫌い」になったり、「嫌い」なのに「好き」って言われたら「好き」になったりとか。


──家入さんご自身にはそういった部分ってありますか?

家入レオ:私このままの女の子ですね。すごい面倒くさいと思う。(笑)女の子ってどっかで悲劇のヒロインっぽくなっちゃう瞬間ってあるじゃないですか?ちゃんとそれを肯定したいっていうのがあって、悲劇のヒロインになって何が悪いの?って私は思うし。年がら年中それでいられたら怖いですけどね。(笑)やっぱ辛いときとかに、そういうゾーンに入って回復していくのが女の子だと思うので、良いと思うんですよね。


──寛容なんですね。

家入レオ:(笑)こういう曲でひそかに悲劇のヒロインになってほしいですね。表に出さずに。


──レコーディングの際に何か印象に残っているエピソードはありますか?

家入レオ:この曲は色んなマイクを試したんですけど、ライブハウスやカラオケ店にあるSHURE SM58というマイクで録ったんで、その方がリアルなざらざら感とかが出るので凄くダークな気持ちになりながら歌いました。


初めて歌詞を先に作った『微熱』

──『微熱』はなんだか難しそうなメロディーに仕上がっていますよね。何かリクエストした部分はあったのでしょうか?

家入レオ:この曲は初めて詞先で作った曲で、本間さんに「こういう曲を作りたいんです」って送ったらそれを歌詞だと思ってくださって、そのままそれに曲を付けてくださったんです。いつもだったら上がってきたメロディーに対して、プロットから削って歌詞にしていたんですけど、今回は削る作業がこの曲に関してはなかったからど真ん中で伝えたい事をそのまま伝えられている曲になっていますね。



最後に…

──ありがとうございました。お時間もなくなってきてしまったので…これまで家入さんが作詞をされている楽曲について触れてきましたが、特にピックアップしたいフレーズがありましたら教えてください。

家入レオ:『TOKYO』の「私は私の道を行く 生きていくのよ」は23歳でこの街でやるぞっていう決意が改めて込められているし、何か可愛い子、綺麗な子、凄い能力がある子って芸能界に沢山いるんですけど、そういう子と自分を比べても自分が可哀想になるだけだし、自分は自分らしく歌えることを歌っていくんだっていう内面の強さのようなものが、自分のストロングポイントだと思っているので。そういう所で闘っていきたいなと思いました。ここは自分らしさが滲み出ている歌詞ですね。



──最後に読者の皆様にメッセージをお願いします。

家入レオ:自分がいる東京での事や、毎日のことを瞬間、瞬間閉じ込めていて、自分の時間なんですけど、絶対みんなの時間になるアルバムになっていると思います。ぜひ色んな人に聴いてもらいたいです。



TEXT:愛香

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福岡出身。 13歳で音楽塾ヴォイスの門を叩き、青春期ならではの叫び・葛藤を爆発させた「サブリナ」を完成させた15の時、音楽の道で生きていくことを決意。 翌年単身上京。都内の高校へ通いながら、2012年2月メジャー・デビューを果たし、1stアルバム「LEO」がオリコン2週連続2位を記録。 ···

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