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【インタビュー】w-inds.「ダークに落として吐息を活かす」。記念すべき40枚目のシングル『Dirty Talk』で歌われたのは… (1/3)

w-inds.が記念すべき40枚目のシングルをデビュー記念日である3月14日にリリース!メンバーが選ぶ“エモいフレーズ”や“お気に入りのフレーズ”など耳寄りな情報盛りだくさんのインタビューをご覧ください!
デビュー記念日となる3月14日に、橘慶太プロデュース楽曲第 3 弾として通算40枚目となるシングル『Dirty Talk』をリリースしたw-inds.。
最先端のトレンドと 90 年代の ニュージャックスイングのテイストを絶妙に織り交ぜ、 全く新たなダンスミュージックを作り出した1枚は、常に形を変え成長し続けるw-inds.が今まさに立っている場所を表すものとなった。


記念すべきシングルを「Dirty Talk」でキメたのは


Dirty Talk

──今回デビュー記念日に40枚目のシングルリリースとなりましたが、このことは意識されながら制作も進められたんでしょうか?

橘慶太(以下:橘):40枚目って言うのは実際意識してなかったんですけど、CDのリリースが水曜日って決まっていることもあるので3月14日が水曜日ならこの日にリリースするしかないんじゃないかっていうことで、そこを目指して作っていましたね。


──私、w-inds.さんがデビューしたから16年分の3月14日も調べてみたんです(笑)、そしたら2007年と2012年の2回だけ3月14日の水曜日という日があって、2012年にLIVE DVD & Blu-rayのリリースはあったのですがシングルとしては今作がまさに16年ぶりの3月14日リリースということになるようなのです!

全員:おぉ〜!!

千葉涼平(以下:千葉):やっと周ってきましたね!


──ということで、逆に言えば2回タイミングがあったのにもかかわらず今回を選ばれたのって作品への満足感だったり?

千葉:なんだろう、ね?


橘:なんか、昔は3月14日をそんなに重要視していなかったかもしれないです。15周年のライブでファンの方やスタッフの方、とにかくたくさんの方がお祝いをしてくれた時に、やっぱりスゲェ大事な日なんじゃないかなって改めて思って、心のどこかにあった気持ちが強くなった実感はありますね。それがあっての3月14日水曜日だったのでどうしてもリリースしたいなと思って。そこに向けて「どの曲でいく?」っていうのは焦っていたくらいです!


──15周年で記念日を大切にしたい気持ちが湧いて、良いタイミングで3月14日水曜日が来てくれたんですね!

橘:そうですね!


──どの曲で行こうか迷われたということですが、最終的に何曲くらい候補に残っていたんですか?

橘:トラックだけのものでいうと6曲くらいですね。誰にも聞かせずに自分の中でダメなトラックもあったので(笑)。メロディーを付けたやつの中でいうと3曲くらいですね。


──その3曲は千葉さん緒方さんも聴かれてたんですか?

緒方龍一(以下:緒方):はい、聴きました。


──そこから最終的に『Dirty Talk』でシングルを、というところにまで至った経緯について聞かせてください。


緒方:昨年12月くらいからリリースの話が出始めて、最初に聴かせてもらった曲が今回カップリングになっている『If I said I love you』だったんですけど、ミディアムバラードの世界観で行ってみようかというところから、もう1曲別に昨年のサウンドに近い感じの曲を聴かせてもらい、それでもないねっていうとことで『Dirty Talk』に行き着いたっていう順番でしたね。


──ちなみに『Dirty Talk』というタイトルは最初から付いていたものなんですか?

緒方:最初はタイトルなかったよね。

橘:そうだね。


──歌詞はビッチというか、チャラい感じになっていますが、『Dirty Talk』というほどなのかな…と思ったのが最初の印象です。

緒方:そうですね、はい。

橘:(笑)!みんな『Dirty Talk』を和訳したら“猥談”ってなったんですけど…って言うんですけど、英語のニュアンスって使いどころによって変わってくるのであんまり気にしてなくて。どうしてこのテーマにしたかというと、サビで盛り上がるんじゃなくてダークな感じに落として吐息をトラックとして使いたいと思っていたんで、その吐息を活かす歌詞にしようと思ったところから始まっているんです。


──なるほど!テーマと曲の雰囲気からこのような歌詞に。

橘:そうですね、夜の話というか、ベッドの上の世界観みたいなことが頭に浮かんだので。直接的な表現を使うより『Dirty Talk』のような夜の時間だよっていうことを匂わすような言葉のチョイスでした。


──そこから始まった歌詞だとすれば、逆にエロさを抑えに抑えたような感覚になります(笑)!

緒方:(笑)!歌詞の内容ですよね!

橘:一生懸命抑えてこれですね(笑)!

緒方:逆に僕は、この長い間人生を共にしてきた友人たちというか戦友たちが…

橘:(小声で)友人たちw

緒方:かなりオープンな話もしてきた僕ですら途中で一回歌詞読むのやめるくらいドキドキしましたね!

橘:(笑)!

緒方:最初のデモでは英語で歌われてたんですけど、それに日本語の歌詞が付いて、曲もカッコイイし、いっぺんにツルッと読むのもなんかもったいない気がしたし。1番でワンドキして、2番でツードキ(笑)。


──最初のデモは英語だったんですね、これまでのトロピカルハウスもそうですが、今回のニュージャックスイングのテイストも日本語を入れ込むのって難しくないですか?

橘&緒方:難しいですよね〜。


──言葉選びでこだわったポイントですとか、橘さんの思う日本語をはめ込むコツのようなものあれば聞かせてください。

橘:基本的に同じメロディーは同じ母音で終わるようにかな…。「lady」と「crazy」とか、「僕がI Show」「最高の相性」っていうようなのが好きですね。あとは日本語の混ぜ方と発音の仕方ですよね、「見たこと無い様な」っていうのを「みった こっと 無い様な」っていう風に小さい“っ”とか“ん”も使いながらグルーヴを作るっていうのは自分の作ったトラックにはめるために使います。


──作詞の部分でいうと「lady」「baby」がAメロの同じ部分に入ってくるのは必然の様な。

橘:そうそうそう!そういう書き方しますね。「lady」や「baby」に合わせてその前後の日本語も考えるような。


──パズルのようですね。

橘:そうですね!この曲全体でいうと最初に作ったのラップですし。


──そうなんですか!曲の最後に入れるつもりで。

橘:はい、曲は流れで全部出来ている上で最後に歌詞を書くので、歌詞でいう一番のポイントってなんだろう…ラップだな。ってラップから歌詞を書き始めました。それからサビ、Aメロ、Bメロという感じです。


ピンククローゼットがステージのMV、徹底解剖



──MVもフルで公開されていますが、ラップパートあたりの素でワチャワチャされている感じもいいですよね、見てて楽しくなります!

千葉:そこね!


橘:ふざけてますよね(笑)。


──MVではピンク一色のクローゼットをモチーフにされたところで撮影をされていますけども、ピンクに囲まれることに抵抗はなかったですか?ピンク好きとしては憧れてしまいますが..。

橘:僕は全然気にしていなくて(笑)。涼平くんもそんなにね?

千葉:うん、ピンクの中でも好きなピンクだったので!

橘:かたや龍一くんはずっとそわそわして、ね!

緒方:入ることすらためらいましたね!僕のいるべき場所じゃないって本能的に察知したんでしょうね(笑)!落ち着かな〜〜〜!ってソワソワしました。


──後ろのシンセの音は割とベターっとしていながら振り付けではステップが多いというギャップや、先ほど伺ったように跳ねたような歌い方でグルーヴを作ったりというような、音と振りと歌詞のバランス感はそれぞれの製作中に意識されている部分なのでしょうか?

橘:曲を作った時に映像と振りのイメージもあって、そのイメージが自分の中で正解だっていうことを強く感じているのでそこに近づけたいっていう気持ちはあります。それが良くも悪くもあったりするんですけどね。他の人が考えてきてくれたものを受け付けられないっていうデメリットがあります。


──橘さんのイメージを投げてできたものに対して、さらにリクエストや「こうしたい」ということは伝えられるのですか?

緒方:あんまり強く言わないね?

橘:そうですね、もちろん戻ってきたアイデアに対して“面白いのあるかな”って考えるんですけど、全然真逆だったりすると“こう言う聴こえ方するんだ”って思ったりもしますね。でもやっぱり、自分の中のものと逆であるものに対しては「やっぱり自分のイメージとは違うので」ってお伝えすることもあります。


──それが例えばリリースされた後の楽曲やMVに対しての捉え方がリスナーごとに違うようなことがあることに関してはいかがですか?

橘:変な話なんですけど、商品として出たものは受け取ってくれた皆さんのもので、僕のものではないっていう感覚なんです。だから、どうやって楽しんでもらっても、どう捉えてもらってもいいと思っています。


──先ほどのこだわりの部分は出す前の過程に限って、ですね。

橘:そうですね。自分のイメージした料理を出したい!っていう。味付けの好みは人それぞれだと思うので、例えるならそんな感じです。


──橘さんが製作過程でお持ちのイメージは千葉さんと緒方さんとも綿密に共有をされるんですか?

緒方:そうですね、そんな最初から完璧に“こうしてくれ”っていうのはなくて、やっていく中での細かい詰め作業は時間が許す限りやっていくし、今まで自分ができなかったことをやるとか、自分の発想にないことをやるにしても慶太はすごくわかりやすく説明してくれるし、それをトライする時間ももらったりするとかなり楽しくやっています。


──千葉さん緒方さんが今回の楽曲に関して印象に残っている橘さんのこだわりってありますか?

緒方:かなりありました(笑)!

橘:(笑)こだわりしかなかったよね。

緒方:それぞれ3回くらいとりなおしてるのでね。

橘:ラップでいうとリズムのずらし方ですよね。

緒方:いかにlazy感を出せるかっていう。


──千葉さんはいかがでしょうか?
千葉:MVはありました。僕らの中では既に共有していたイメージが監督さんとの間でズレがあって、普通なら言いにくいところですけど結構作り込んできた段階から「僕がイメージしているのはその真逆で…」っていうようなことを伝えて、大きく変えてもらったっていうことが2回くらいありましたね。


──確かに、その段階から変えてもらうって言うのに勇気いりますよね..。

橘:僕もどうしよう、なんて言おうかなって悩んだんですけど、ここはもう言葉を選ばずにストレートだと思って…「これじゃないんです(泣)!」って(苦笑)。

緒方:マジで空気重くなりましたよ(笑)。

千葉:丸一日で直してもらってね。

──その違った感覚で捉えられたというのは、橘さんの中でも引き出しの数が増えたような感覚に?

橘:そうですね、僕、自分の意思ももちろんあるんですけど人の意見も大切にするのは好きで、自分と違う捉え方をするんだっていうのは勉強になりましたね。サウンドのどこを聴いているかって人によって違うんだなって。


──なるほど、ポジティブにとらえていらっしゃるんですね。今回のMVで橘さんはオレンジ色のジャケットを着ていらっしゃいますが、デビュー曲『Forever Memories』との関連性はあったり?

橘:今流行りの色だから着てみました(笑)!



──あ!そうだったんですね(笑)、何か伏線のようなものがあるのかと!

橘:実はそうなんですよ(笑)?

緒方:でも、CDのジャケットの衣装は『Forever Memories』と一緒だねって。

橘:本当にたまたま、偶然ね。

緒方:星のめぐりというか。


──ロマンチストですね(笑)。

全員:(笑)



次ページ : 『Dirty Talk』について

2000年 千葉 涼平、橘 慶太、緒方 龍一の3人組として結成。 2000年11月から毎週日曜日、代々木公園や渋谷の路上でストリートパフォーマンスを開始。口コミで瞬く間にその旋風は拡がりを見せ、デビュー直前には渋谷ホコ天に8,000人を動員。そして満を持して2001年3月14日にシングル「Forever Memo···

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