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【インタビュー】w-inds.「ダークに落として吐息を活かす」。記念すべき40枚目のシングル『Dirty Talk』で歌われたのは… (2/3)




『Dirty Talk』のピックアップフレーズ

──『Dirty Talk』の中からお一人ずつフレーズをピックアップして、ご紹介を頂きたいです。

緒方:僕はBメロの「その仕草全てso good」のリズムが。

橘:その後の「can’tコントロール」で韻踏んで、そこまで言ってください(笑)!



緒方:「so good」と「ロール」ね、ロールーゥって歌ってるから。そこかなり気持ち良いです!そこまででお願いします!「その仕草全てso goodブレーキはないcan’tコントロール」。2人は?

橘:僕は…サビの最後ですね!「Let’s just kiss till we’re naked」っていう、“裸になるまでキスをしよう”を英語だから言えるフレーズ。

千葉:確かに“裸”って日本語でいうとなんか。

橘:そう、英語だから言えるセクシーな部分をサビの最後に入れているのが個人的にはいいなって思ってます。

千葉:俺は龍一くんパートの頭2行。「この想いは 止まらないな ‘til make you mineそれまで」が好きですね。最初聴いた時からその感情が好き。

橘:“君を僕のものにするまで”ね。

千葉:そう、それまで想いは止まらないよって…(ニヤリ)。


──“僕のものにするまで”ってことはもしかしたら釣った魚に餌をやらない可能性も..(笑)。

橘:(笑)どうなんでしょうね!それは釣ってからのお楽しみ。

緒方:だから釣られてみない?ってね(笑)。


──あぁ〜〜〜!!!(照)

橘:(笑)


緒方:だからこの歌詞ヤバいんですよ!


──タイトルの割りにエロさは抑えた方かと思いましたけど、英語エロいですね。緒方さんが2番までツルッと聴けなかったのわかります(笑)。

緒方:でしょ〜!?ちょっと一回待ってもらっていい?って(笑)

千葉:僕はそんなエッチに聴こえなかった、ロマンチックに聞こえちゃって。

緒方:あぁ〜!そっちなんだ!「揺れるヒップso cool」ですよ(笑)?

千葉:(笑)!


──あと『Dirty Talk』について特筆したいのは、休む暇もなく高音が続くボーカルの難行です…。

橘:そうなんですよ。


──ライブ大変そう..踊りも激しいですし。

橘:やりたくないですもん〜(笑)。

緒方:エグいよね(笑)。


『If I said I loved you』

──『If I said I loved you』を制作する上でのテーマは?


橘:歌モノ系を作りたいなっていうのがありました。w-inds.の曲で歌モノってあまりなかったので、ドラマチックなことをするのがテーマとしてありました。聴き終わった時に映画を見た後のような感覚になるところをイメージして。


──この歌詞は書き溜めておいたものだったり?

橘:(笑)、いや、僕は歌詞を書くとき基本的に想像です。この曲も先に曲が出来ていて歌詞を書いたんですけど、Bメロの雨の音がトラックにあったので、雨の音を活かした曲にしたいっていうことでBメロから書き始めたんです。雨の日に雨に打たれる男の人が見えてきたので、その人になりきって歌詞を書きました。


──なるほど、ストーリーそ想像から作り上げていかれたんですね。

橘:はい、僕の経験だけで書くと…生意気になるんですけど、そんなに失恋したことがないので…(笑)。

全員:(爆笑)!

千葉:すごいなぁ〜。

橘:はい(笑)、実際こういう体験はないんですけど、人のことを観察するのは好きで、人の気持ちになるのも好きなんで、本当にただただ想像です。あとは涼平くんと龍一くんのことを見てて書くことも多いです…(笑)。

緒方:(笑)!ドラマとか映画も好きだよね!

橘:好きです!なのでそういう気持ちにはなるんですけど。

緒方:体験型ではない。

千葉:だとしたら気持ち表現するのが上手いですよね。

橘:なので僕が歌詞を書くのは1つのドラマや作品を作るようなことに近くて、自分の何かを発信したくて作るんじゃなくてエンターテイメントとしてゼロの状態から物語を作るような感覚です。そおうすると違う自分になれる楽しみもあります。

緒方:確かに『Dirty Talk』は慶太っぽさがあまりないから新鮮な気持ちになりますね。


──『If I said I loved you』の1番で「絡めた指の間に いくつも想いを募らせ」とありますが、この絡めた指は1人か2人どちらのイメージですか?

橘:これは2人です!



──この時点では2人で居たんですね。

橘:1番は想い出を回想しているイメージです。2番でも回想シーンはあるんですけど現実に戻って、最後は土砂降りの中号泣するっていうイメージです。


──後半につれて音数も多くなって盛大に土砂降りな感じが伝わってきます。

橘:はい、そうですね!

緒方:これ聴いたらもう失恋した時雨に打たれなきゃなって思いますよね(笑)。

橘:これ実体験って言った方がいいのかな…?

緒方:慶太が実体験で歌詞書いてたら去年の『We Don’t Need To Talk Anymore』とかおかしなことになっちゃうからね!?

全員:確かに(笑)。



──千葉さんと緒方さんは『If I said I loved you』の歌詞を見て共感というか、“わかる!”っていうような部分も?

千葉:わかりますね!

緒方:英語だと訳のニュアンスが変わったりっていうこともありますけど、今回日本語でほとんど構成されているのでかなり具体的に主人公の気持ちだったり情景の表現があって想像しやすいですし、1番の出だしのところなんかは共感する


──音に関しては、歪んだ感じが雨でできた水たまりやこぼれそうで滲んでいる涙をイメージしました。

橘:確かに!それ言われて気付きましたけど揺れてる感じありますもんね!こういう、ずっと同じ音が後ろで鳴っているワンループものはw-inds.の曲にはなかったので作りたかったんです。


『If I said I loved you』ピックアップフレーズ

──この曲の歌詞から“自分的にエモいフレーズ”をピックアップしていただけますでしょうか!

橘:僕は、「恋に落ちたあの日も こんな雨の日だったの 1つの傘に2つの鼓動」っていうのが。

千葉:綺麗なフレーズだね。

橘:ここが一番最初にできたフレーズで。

千葉:おぉ、最初ですか!



──ものすごく情景浮かぶし感情も伝わる部分です!

橘:雨の日に相合傘をしながら2人でドキドキし合っていたっていうのをこの3行に。


──いやぁ…さすがです。

橘:経験もないのに(笑)

全員:(笑)

千葉:僕はその後の「好きと言えば 全てが 何故か終わる気がして 」がすごくわかる!と思って。言葉にすると現実的になるんですよね、言葉にしなければなかったことにもできるけど。いい方向に行くこともあればそうじゃないこともあるので、その一言踏み出すのって簡単じゃないなって思うんですよ。だからこのフレーズが一番残りました。


──この気持ちすごくわかります。

橘:ですよね…。わかんないくせに!ってそんな顔したでしょ(笑)!


──(笑)!あれ!そんな顔してました!?ではでは緒方さんのピックアップフレーズお願いします(笑)。

緒方:僕は「気づいていた 心が離れゆく音 連絡も無くて 最後声を聞いたのはいつだっけ? その方が君にとって 幸せなんだろうって 忘れようと誓うたびに 蘇る記憶 」ですね。

橘:上手だなこれ(笑)。本当にある話でしょ!?

緒方:本当にある!完璧に情景が伝わるし、もう1人なんだって感じがわかるし。しかも君にとって幸せなんだろうって言っちゃってる感じがもう…マジかぁ〜って。

橘:って思うたびに思い出しちゃってる自分がいるってね!

緒方:完璧だよもう!!!俺ここ好きだなぁ。直前のBメロ「ただ歩いていたんだ 」でサビ期待するじゃん?んでまたAメロが来るっていう感じがまた面白いところな気がする。


──話がズレちゃいますけど、そのフェイント感でいうと『Dirty Talk』の2回目のサビの前にフェエイントかけられました。

緒方:サビ前のヒットのところね!

橘:そこで盛り上がるんじゃないんだ!ってね、僕それめっちゃ好きなんです。

緒方:サビ前にヒットが4発来るのはイントロしかないってことか。

次ページ : ライブの見どころと最後に

2000年 千葉 涼平、橘 慶太、緒方 龍一の3人組として結成。 2000年11月から毎週日曜日、代々木公園や渋谷の路上でストリートパフォーマンスを開始。口コミで瞬く間にその旋風は拡がりを見せ、デビュー直前には渋谷ホコ天に8,000人を動員。そして満を持して2001年3月14日にシングル「Forever Memo···

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