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【インタビュー】「生きること」をそれぞれの楽曲へ。ココロオークションの1st Album『Musical』は間違いなく名作!

3月28日にメジャー1stフルアルバム『Musical』を発売する、ココロオークション。なんて素敵な、何より歌い手の心模様が手に取るように見える作品だろう。ぜひ、あなたの心を開いて、この曲たちを受け止めて欲しい。4月下旬からは全国ツアーもスタート。アルバムの世界観に惚れた方は、足を運ばずにいれなくなるはずだ。

2018年3月28日

Interview

長澤智典


この記事の目次
  1. ・ココロオークションの音楽であるために必要なこととは…
  2. ・今回のアルバム制作時期の僕は、「人生について語ろう」というモードやったと思います
  3. ・収録したこの曲たちの流れこそに意味がある
  4. ・これまで知り得なかった部分を見た感触
  5. ・先生に「井川くんは素敵な忍者になると思うよ」と言われた記憶もあります
  6. ・今も抱えている夢なんですけど、僕はプロ野球選手になりたいんです
  7. ・ココロオークション 最新情報
  8. ・リリース情報
  9. ・ライブ情報
  10. ・オフィシャルサイト情報
  11. ・ココロオークション Profile


ココロオークションの音楽であるために必要なこととは…

──1stフルアルバムの『Musical』、これ名作になったんじゃないですか?


1stフルアルバム『Musical』

井川:ありがとうございます。

大野:マスタリングを終え最終的に1枚通して聞いたときにも、「力作が出来たな」と思えましたからね。

──『Musical』というアルバムからは、「生きる」など「人生観」がありありと伝わってきました。作品を作るにあたり、こういう内容にしたい想いを胸に作り始めたのでしょうか?

大野:今回、『Musical』というタイトルをつけたんですけど。これは「芸術」や「劇」という意味のミュージカルではなく、「音楽的に」という意味を持った言葉として用いました。具体的に言うなら、「ココロオークションの音楽であるために必要なことはどういうことなのか」、それをずっと考えながら、僕らはアルバム制作を進めてきました。

──ココロオークションの音楽であるために必要なこと…ですか。


大野:はい、そこの考え方は人それぞれだと思うんですけど。僕らは、これまでにミニアルバムを3枚作り、たくさんのフェスにも出させていただき、そこで見たいろんなアーティストさんのライブを通し、「あの大きなステージに立っている人たちと僕らの違いは何か」をずっと考え続けてきました。その中で一つ見い出したのが、バンドの持つグルーヴがぜんぜん違うなということ。

演奏の仕方はもちろん、根本的に楽曲の作り方がノレることを前提にしている。ヴォーカル面に於いても、歌い方一つを取っても、すごく研ぎ澄まされている。僕らは、そこへ感銘を受けました。その根本となる部分をバンドとしてメチャクチャ考えるようになれば、スタジオでもそういうミーティングが増え始めました。それが、今の作品へつながるきっかけになったんだと思っています。

──収録したどの楽曲へも、伝えたい想いをしっかり封入しています。そのうえで、どうサウンドスケープを描くかをいろいろ考えた形だったのでしょうか?

大野:むしろ、音でいかに景色を表現するか。それがココロオークションが音楽を作る意味というか、ココロオークションの楽曲を表現してゆく意義なんだなと僕らは思いました。楽曲を作る段階から、そこはずっと考え続けてきたことでしたね。

──ココロオークションはどれも、楽曲という空間の中、演奏する音の配置をどうするかなどにも神経を注いでいません?

大野:表現する音の奥行きを含め空間をどう生かすかも大切にしていますけど、一番最初に気にするのは、いかに耳を惹くフレーズを作りあげるかなんです。正直なところ、奏でる音の奥行きや質感は、後から技術的に上手く対応していけること。それはそれで、求める世界観を描くうえで大切なんですけど。それ以上に、根本となるフレーズが良くないと、景色そのものが見えてこないんです。

──それ、わかる気がします。

大野:事実、景色の見えるフレーズはかならず存在している。今回のアルバムに関しては、突拍子もないフレーズではなく、シンプルだけど印象深いフレーズをいかに景色良く見せるかを心がけました。

──もちろん、感情を揺さぶるグルーヴも大切ですけど。ギターの音色の面で、聴いた人たちの気持ちをどう彩るかも大きいことですからね。

大野:そう。まして僕らはバンドなんで、生身な感覚をとても大切にしていきたい。

テンメイ:確かに、楽曲それぞれにいろんな音を入れてますけど、その楽曲を演奏する人たちの個性や存在感が見えないことには、そもそも楽曲自体が成立しなくなる。ココロオークションは、昔から4人の奏でる音をずっと大事にしてきたバンド。そこを、今回の楽曲制作でも当たり前に心がけたということなんです。

──テンメイさんの奏でるギターの旋律は、どれも耳に印象深く響きました。

大野:いくら打ち込みも加えようが、「ココロオークションはロックバンドでありたい」というのが根本にあるからね。正直、ドラムのリズム一つを取っても、全部コンピューターの中で完結するように作ることも出来るんです。ココロオークションも打ち込みを使いますけど、打ち込むうえで前提にあるのが、ドラムのさっちゃんの音が際立ち、個性を放つうえで、そこを引き立たせるプログラミングであることなんです。それはドラムに限らず、ギターも、歌も、そう。各自の個性を際立たせたうえでのサウンドスケープをココロオークションは描きたい。しかも、最終的にバンドらしい演奏へ落とし込むことを大前提にココロオークションの楽曲を作っているように、そこが何よりも大事なことなんです。

──今は、バンドという形にこだわらず作る人たちも多いですけど。ココロオークションは、たとえ同期を使おうと、この4人で何を描くかにしっかりこだわっていきたいわけだ。

大野:そこなんですよ。

今回のアルバム制作時期の僕は、「人生について語ろう」というモードやったと思います

──収録した曲たちは、アルバムの全容を見据えたうえで作ったのでしょうか。それとも、いろんな楽曲を持ち寄った結果、今回の形になったのでしょうか。

大野:『Musical』に入ってる曲たちの大半は、けっこう早い段階から。それこそ、前ミニアルバム『夏の夜の夢』を作り終えた時点で、何曲かストックしていた曲たちなんです。と言うのも、ミニアルバムを作るうえで僕らがつねに心がけてきたのが、「その1枚を通し、どういうコンセプトを持った作品として描き上げるか」ということ。たとえ良い楽曲でも、そのテーマから外れた場合はストック曲にまわしてきました。だけど、今回フルアルバムを作るとなったとき、ストックしていた楽曲すべてを呑み込んでも1枚としてしっかり表現できる感触がありました。そのうえで、アルバムへ求めるサウンドスケープを描くために必要な楽曲たちを加え、作った形なんです。

──粟子さんの書くどの歌詞にも「生きる」意味や想い、「人生観」を綴っていますよね。歌詞に関しては、最初から明確に伝えたい想いがあったからそうなったのでしょうか。


粟子:ココロオークションとして歌う以上、「僕の生き方や考え方、思想などをしっかり歌詞に乗せて届けなきゃ」とは考えていました。というか、楽曲を聴いてると勝手にそういう言葉たちが乗ってしまうんです。今回のアルバム制作時期の僕は、「人生について語ろう」というモードやったと思います。

──人生について語ろう…ですか。

粟子:20代後半という年齢を迎えた頃からまわりのみんなが結婚し出せば、仕事面でも自分の立ち位置を築き出している。僕は音楽という道で生きていますけど、正直「このままずっと音楽で食べていけるのか」と葛藤するときもあります。そんな一人の男としての今の状況を考えた中、「生きるってどういうことなんだろう」という想いが自然と沸きだせば、その気持ちが、アルバム制作を通し楽曲の中へ反映していきました。

──確かにアルバム『Musical』からは、いろんな「生きる」という思いが見えてきましたからね。

粟子:ココロオークションの場合、サウンドが先に出来て、そのサウンドから受け止るイメージに僕が言葉を乗せるスタイルなんです。確かに「生きる」というテーマは大きいですけど、自分の中ではそんなに大きくは捉えてない。むしろ当たり前というか。息をするような感じで、「生きること」をそれぞれの楽曲へ書いた形なんです。ただ、サウンドが壮大であるように、そのイメージに上手く絡まったことから、そういう印象を受けたのかなとも僕は捉えています。

──とはいえ、どの歌詞もリアリティを持って人生観を乗せていませんか。それこそ人生を一本のミュージカルのように描いているのかなと思ってしまいました。

粟子:そうですね。サウンドから受けるイメージとか、それに合う言葉や言い回し、主人公のキャラクターのイメージなど、そのように見えてきますよね。


収録したこの曲たちの流れこそに意味がある

──楽曲は最初から完成形を見据えたうえで作り、そこへメロディと歌詞を乗せることで完成した形なのでしょうか?

大野:最終的なサウンドや楽曲としての完成形は、レコーディングをする前から見えていたように、そこを目指すという形で進めていました。サウンド面でのイメージはもちろん、聴いたときに人が感じる心境というか、内面に覚える感情も含め、「この曲はこうなって欲しい」という姿は頭の中にありました。ただし、デモ音源を作っている時点では、イメージと自分が作り上げる世界観との間にはまだ隔たりがあったように、それを3人の手に預け、サウンドメイキングやメロディ、歌詞など、僕自身が求めたい中で足りなかった要素を3人にさらにブラッシュアップしてもらい、それぞれの楽曲を完成させています。

──とてもドラマチックな流れを持って楽曲が進む中、途中に『Interlude』を入れたことで、よりドラマが広がってゆく展開を描き出しているなとも感じたんですよね。アルバム1枚を通した流れも、最初からしっかり見据えていたのでしょうか。

大野:13曲入りの作品は、これまで僕らが作ってきた作品の中では一番多いパッケージ。メジャー最初のアルバムやからこそ、それまでにミニアルバムで発表していた楽曲も入れたいと思ってました。理由は、入れたときに、アルバムの中でまた違う色を出せると感じたことから。そういう既発の曲たちを活かす意識もあったように、アルバムの流れはすごく意識していたことでした。

僕ら、これまでミニアルバムばかりを作ってきたように6曲-7曲以内のパッケージが中心。そのほうが正直考えやすいし、わかりやすい流れを作れてたというか、短い物語として頭から最後まで描きやすかった。もちろん今回も、最終的な一つの流れは意識しているんですけど。どちらかと言うと、「この曲が来た後にはこの曲が聞きたいし、その曲とその曲を聴いた後には,これを聞きたいなぁ」という。物語を描くよりは、聴いた人が聞きやすいように。曲を知ってる僕らの立場からいうなら、「こう聴いて欲しいな」という流れを考えて作りました。

──『Musical』というアルバムは、『Interlude』をはさむことで前編と後編に分かれる印象を受けました。それこそ、2枚のミニアルバムをくっつけたような。そこも、意識していたことだったのでしょうか。

大野:ホント、言われたような形です。『Interlude』を入れたのも、まさにその理由。冒頭を飾ったインストの『Entr’acte』も、中盤に挟んだ、同じくインストの『Interlude』も、幕間を意味する舞台用語なんですね。つまりこのアルバムでは、『Entr’acte』と『Interlude』を幕間を変える一幕二幕の意味あいとして入れました。

しかも、一幕も二幕も、それぞれの幕ごとにキーワードとなる楽曲がある。それが『砂時計』と『かいじゅうがあわられた日』。だから、『砂時計』は『Entr’acte』の次に繋げたし、『かいじゅうがあらわれた日』を『Interlude』の後に入れたわけなんです。そもそも『Interlude』自体が、『かいじゅうがあらわれた日』の延長で作った楽曲でしたからね。そういうたたき台があったうえで、「前半と後半を作るなら、こうかな」という流れで、アルバムを構築したわけなんです。



──まさに、必然性を持って出来上がった作品なんですね。

大野:そうなりました。アルバムに入れたどの曲が欠けても、収録曲の順番を少し変えるだけでも違うとなるように、収録したこの曲たちの流れこそに意味があると思っています。


これまで知り得なかった部分を見た感触

──11曲収録した歌ものは、これしかないと決め打ちで入れた形ということですよね。

大野:結果的にそうなりましたね。

──そこは、無駄撃ちはしないぞと。

大野:無駄撃ち感はないですね。無駄撃ちというと語弊がありますけど、ミニアニバムの場合、1曲は実験的な挑戦もしていくんですけど。今回は一切そういうのがなく、「そこへはまるべくして生まれた曲たちを意味を持って並べた」アルバムになりました。

──『Musical』というアルバム、メンバーそれぞれ「自分なりにどんな手応えを持った作品になったのか」も教えてください。

テンメイ:アルバムを通してもそうなんですけど、1曲1曲に焦点を当てて聴ける曲が揃ってるなと思ってる。もちろん、順番通りに聞くのがベストなんですけど。どこから聴いても楽しめれば、好きになってもらえるアルバムだなと僕は思ってます。それくらい、1曲1曲どれもしっかり表現出来たからこそ、ぜひ聴いて欲しいアルバムです。

──歌詞に関しては、どんな印象でした?

テンメイ:真っ先に思ったのが、なんかつらいことがあったのかなぁということ(笑)。どれも、けっして明るい歌詞だとは思わなかったんですよね。パッと聞き楽しい感じではなくて、むしろ、「何かつらかったことがあったのかな」と想像を広げてしまったくらい。同時に、「音楽に関しての自分なりの考え方が歌詞に現れてるなぁ」とも思いました。

「じつは、こういう風に考えてるんやなぁ」など、これまで知り得なかった部分を見た感触もあれば、それを、こうやって曲に出来たんやなという嬉しさもありました。

大野:誰もが最初に曲を聴いたときに惹かれるのって言葉やメロディだと思うし、そこを求めてる人たちが多いのは自分もわかっていること。だからこそ、どれだけ説得力を持った音の風景を描くかが大事になってゆく。

それを『Musical』というアルバムで形に出来たというか、「やっと、求める景色が音になれたな」という実感がある。そういう風景を描いた音の中で、ココロオークションの演奏と歌と詩を聴いて欲しいなと思います。

──このアルバム、ヒューマン大作映画を観ている感覚もありました。

大野:あっ、良かったです。まさに、求めていたのがそれなんです。

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