今回の作品が、出会いのきっかけになってくれたら
── では、アルバム作りに関して例えば20曲、30曲作ってそれを選ぶ、という方もおられますが、そういう感じでもない?知:どちらかというとそんな方向です。
Yurin:1曲ずつ作っていって、どんな曲があればいいかと考えながら、足りないものを足していく、という感じです。
── では、曲作りに対する思いは、かなり強いほうだと?
Yurin:確かに。何事もバランスをすごく大切にしつつ、作っている感じだし。
── その意味では、サイダーガールとしては、“次はこういう方向”みたいなことを、最初にポリシーみたいなものを打ち立てて制作を進めるほうなのでしょうか?あくまでサイダーガールとしては、常に新しいことをやっていこうという思いもあるのでしょうか?
Yurin:そうですね。これまでやっていないことというか、今までと同じことはできるだけしないようにしようかなとは思っています。自分達が飽きないようにできたらいいなと思って。
── なるほど。ではここで「ピックアップフレーズ」を選んでいただければと思うのですが、「パレット」の中で皆さんのお気に入りの、歌詞のフレーズを教えていただけますでしょうか?
Yurin:では僕が。後サビの直前にある「バッドエンドに1.2.3.4.5 バーン」というフレーズ。すごく意味が分からないと思うんですけど、だからこそ気に入っています。ここで一気に“頭が悪そうになったな”という感じがあって(笑)
── “頭が悪そう”というのはすごいですね…この部分は、私も聴いてすごく引っ掛かったというか、気になった箇所なのですが、どのようにひらめいて作ったのでしょう?演奏のタイミングとしても、かなり合わせにくそうなところだなと思っていました。
Yurin:サウンド面でレコードやCDが、音飛びしている感じを人工的に出して見たら面白いんじゃないか、と。その中で聴いてくれた人がびっくりするような、音飛びっぽい言葉を当てようと思ったんです。
── それで"バーン!”と?ここは本当にみんな合わせるのが、大変そうな感じですね。本当に何回も練習しないと、ピッタリとは合わないというか。そのはじけた印象と違ってプレーは緊張感があるというか(笑)
Yurin:聴くのも難しいというか(笑)。でもこれがこの曲の"あれ?”という部分というか、フックになっていると思います。
フジムラ:僕はやっぱりさっきも言った”ありきたりなラブソングも一興”というところですね。こういう曲に“一興”という単語を使うのも面白いし、それがすごく引っ掛かりにもなっている。だからここは曲のキーポイントなのかなという気もします。
── この曲自体がラブソングっぽいのに、"ありきたりなラブソングも…"と言っちゃうと(笑)
フジムラ:そうなんです、自分で言っちゃうのがすごいなと(笑)
── なるほど。面白いですね。
知:僕は、“あーだこーだ言ったって”というサビ頭と、ド頭の“愛だ恋だ”という部分。そこが韻を踏んでいる感じが、面白いと思っています。僕も韻を踏むのが好きで「ああ、それで韻が踏めるんだ」と思ったし、そもそも“あーだこーだ”という言葉は、普段はあまり歌詞に使わないなと思ったから、余計に印象的だと思いました。
── なるほど。リズム的にも韻を踏んでいるだけでなく、意味的にも「ああ、”愛”から遠ざかるのか」的な感じもありますね。
知:そう、そこがすごく歌詞だけ見ても、楽しめる部分だと思って、僕はすごく好きです。
── タイミング的にも絶妙な感じですが、Yurinさんにはこういった韻を踏む癖みたいなものが、普段からもあるのでしょうか?
Yurin:どうだろう?あまりないかもしれませんね。でもこの曲を作っている時に、言葉遊びはちょっとしたいと思っていました。サビのメロディが細かいというところもあるんですけど。かつ少女漫画っぽくできることは何かないかなと探してやっていった感じ。その曲作りの時々に合わせて曲は書いているので、特に“絶対に踏もう”という感じではなく…
── わりと自然に出てきたものを、パパッと書き連ねていくと?
Yurin:そうですね。
フジムラ:僕もそうですね。偶然書いていて、"あ、ここはいける!”みたいな感じで…(笑)
── なるほど、興味深いお話をありがとうございました。では最後に、今後の予定や意気込みなどをおうかがいできればと思います。
知:僕達の自主企画『CIDER LABO Vol.5』が、6月23日に東京のマイナビBLITZ赤坂で、7月1日には大阪・梅田バナナホールでもワンマンを行います。マイナビBLITZ赤坂でワンマンをするのは初めて、大阪でもワンマンはまだ2回目なので、それぞれメンバーはすごく楽しみにしているし、是非遊びに来てください!
── それは楽しみですね。2箇所でのライブは、それぞれ違った感じになるんでしょうか?
知:どうだろう?まあ、まだこれから詰めていく感じで…
Yurin:東京が今までで一番大きい会場なので、何かちょっと今までとは違うことをしたいとは思っています。
── 見せ方も変わっていきますよね。
知:そうですね。
Yurin:今までよりも、もっとお客さんを楽しませられるといいな、と。
フジムラ:僕は『兄友』のドラマや映画を見た人が、ライブに来てくれたらとすごく思っていますし。
知:確かにそんな映画とかで曲を聴いた人が、どんな印象をもってサイダーガールを見に来るのかというのはすごく気になっていて。そういった印象をいい意味で裏切ってみたいなとは思っているけど…どんな印象で来るんだろうね?(笑)
フジムラ:(笑)。でもまあどんな印象であれ、今回の作品が、新しい出会いのきっかけになってくれたら、僕らも嬉しく思います。
TEXT:桂伸也
Photo:愛香
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