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【インタビュー】暁月凛、デビューから2年の現在の思い、そして新曲「Early Days」にオーバーラップする思い (1/2)

謎のアニソンシンガーとして2015年にデビューした暁月凛、2018年5月16日に4枚目のシングル「Early Days/Million Memories」をリリース。湊さんの大ファンである彼女の渾身の作品についてインタビューして参りました!

当初は謎のアニソンシンガーとして2015年にデビューした暁月さん。デビューから早2年、これまでに3枚のシングルをリリースし、その突き抜けるようなクリアかつ情感あふれるボイスで大きな存在感を示し、多くの注目を集めています。その一方でまだステージの登場などの露出もそれほどなく、未だミステリアスな雰囲気を醸し出すシンガーであります。

今回のシングル曲「Early Days」は、4月から放送スタートしたアニメ『実験品家族 -クリーチャーズ・ファミリー・デイズ-』の主題歌。爽やかさを振りまくサウンドに対して、誰もが大人への階段を駆け上がる時に感じる戸惑いを表したような、切ない雰囲気もあり、アニメ作品の世界観にオーバーラップしている雰囲気もあります。「Million Memories」は、ゲームアプリ『ワイルドアームズ ミリオンメモリーズ』の主題歌として使われる曲で、アップテンポでハードなカッコよさを持つナンバーです。

また「Early Days」は、これまでリリースされた暁月さんの楽曲も手がけてきた、コンポーザーの湊貴大さんによるもので、湊さんの大ファンである暁月さんも入魂の楽曲となっています。

今回UtaTenでは、この「Early Days」「Million Memories」の両曲にスポットを当てるとともに、改めて暁月さんの歌に込める思いなどをたずねてみました。


デビューして2年、「美しいと思うものを、人に届けたい」という自分の世界観が見えてきた

──この3月でデビュー2年を迎えられ、改めて振り返ってみるといかがでしょう?

暁月凛(以下、凛):実は正直「余り実感が無い」というか。私はアニメ、アニソンというものに一番の憧れを抱いているので、例えば芸能界や芸能人というステータス的なところを、強く意識しているというわけではないんです。私にとっては“歌う”ということよりも“アニメの世界で歌う”ことが大事なので。
芸能界は私にとって、とても遠い世界でした。そんな世界が急に、本当に実現したので、最初はすごく興奮しつつも実感が湧いてきませんでした。でも一方で、やはり自然にこういったことに対して“自分の人生の世界観”が見えてきたと感じています。


──自分の人生の世界観?

凛:例えばアニメには世界観、ストーリーというものがあります。そういうものに対して、人それぞれの人生にも、そんなものがあると思っているんです。自分の人生は、大まかにはこんな物語なんじゃないかという方向みたいなものが。それが2年前くらいから見えてきた感じです。


──“私はこういうことをするために生まれてきた”という自覚ですかね。対してデビュー前のことをおうかがいしたいのですが、歌を歌うという面では、これまでどのような活動をされていたのでしょうか?動画サイトで“歌ってみた”的な映像を発表されていたというお話はうかがっているのですが。

凛:確かにボカロとかも好きで、少しネットで“歌ってみた”動画なんかをアップしていた時期もありました。ただ、やっぱり歌を真剣にやろうとする中で、当然その時にしかできないこともあった一方で、まだその時にはできなかったことなんかもあって、振り返ってみると、実は格好恥ずかしいところもありまして…


──恥ずかしいところ?どんなところですかね…人前でリアルに歌うことはしなかったのでしょうか?

凛:友達が主催したイベントなんかに出たことはありました。でも今考えると「よくそんな勇気があったな」って。当時は今の立場になるなんて想像もしなかったし、その時に「楽しけりゃいいじゃん」くらいの感じでやっていたんです。やっぱり今の心境とは違っていましたね。


──そうでしたか。それがまたこういきなりドン!とオーディションで…とスゴイことになりましたよね。

凛:ただ、私は合理的な人間で、夢のために全てを尽くす方も沢山いる中で、私にはなかなかそんな勇気は無くて…常に逃げ道を用意している感じなんです。だから現実を保ちつつも、もし夢のチャンスがあればチャレンジはする。思うに、チャンスがあると知っているのに、やらないと絶対後悔するでしょうし。もしそれが掴めなかったとしても、後悔はしないと思います。


──意外に自分の心臓は強いほうだと思いますか?

凛:いや〜全然強いほうじゃないと思います(笑)。カラオケによく行くことがあるんですが、DAMチャンネルに出ていらっしゃる方が「ライブはあなたにとって?」「ステージはあなたにとってどんなものですか?」という質問を受けるコーナーがあるんですけど、それに対し皆さんが「居場所」「自分の部屋みたいなところ」とか「心地いいところ」「全然緊張しないところ」とか言われているんですけど、すごいなと思っていますし。私はステージなんて、今でも当然緊張しています。私自身の夢が大きい分、責任も重いという実感もありますし。

──夢?

凛:自分の心に棲んでいる子供というか…私には10年前の自分が心の中に棲んでいて、すごく大きな夢と一緒にいるんです。だからその分緊張も…


──なるほど。その状態からデビューし、今まで歌われて、その他の部分、例えば単純に“歌を歌う”という部分で、新しく発見したものはありますか?例えば最初はアニメ好きというところから始まりましたが、今は歌という職業を持つ格好になったわけで…

凛:好きなのはアニソンがメインなんですが、アニソン以外の部分でも、例えば演歌とか、歌謡曲なんかも好きで、実はそんな自分の好きなものの範中には共通点があるんです。アーティストの方はみんなそうだと思うんですけど、やっぱり「自分が美しいと思うものを、人に届けたい」「人に見せたい」という思いは当然強いと思う。
デビューする前は、自分の表現しようとするものの幅が狭かったり、表現力が足りなかったりしていたけど、これが仕事になってからは、いろんな美しさというものを積極的に発見しようとするようになりましたし、それをどうすれば人に伝えることができるのかを、必死に考えるようになりました。


──では、例えば“アニソンに限らない”という考えもあると?

凛:そんな思いもあります。そもそもアニソンの何がいいか?普通のポップスと呼ばれている音楽では「良いもの」「美しいもの」を普通に歌う。「楽しい」「嬉しい」「ハッピー」という感情をそのまま歌って、それはそれで私もいいと思いますし、美しいと思います。
でも私の思うアニソンでは、悲しいものとか一見醜いもの、欺瞞やこの世界の醜さとか、悪というものを描写することで、真の美がより鮮明に見えてくるというか。そんなところにたまらなく魅力を感じています。私自身にはひねくれているところがあって、美しいものが美しくない、楽しくないものが楽しくない傾向があるんです(笑)


──すごい感性ですね。具体的にはどんな感じなのでしょうか?

ちょっと話がずれるけど、私は一度ディズニーランドに行ったことがあって、その時にパレードを見て泣いたことがあるんです。「幸せな光景」だけど、だからこそ、悲しいんだ、という印象を感じて…


──それは…相当ひねくれているようにも見えますが(笑)

凛:いや本当に(笑)。でも幸せなことが表面的というか、幸せなものがあって、でもその幸せはいつか終わる。それが終わらなかったら、儚い幻に生きるということになりますし。それはそれですごく悲しい一面もあるんじゃないかと思うんです。反面、終わりには始まりがあるということも、よくいわれますよね。
悲しいこと、例えば別れとか、悲惨な運命とか、そんな存在に直面する時に、人は勇気や未来、そんな言葉や概念が芽生えてくると思う。だから“悲しいことが美しい”と、私は思うんです。表面時に美しいことだけじゃなくて、表面的には醜くても、悲しくても、本当は希望が入っているところが、私は好き。まあそこはアニソンに限らず、演歌や歌謡曲にも感じることもありますけど。


私は「面倒くさい」人間、ひねくれた表現を敢えて好む人間

──以前UtaTenでのインタビューでは「アニソンに夢中になってからは、ポップスは聴かなくなりました」とおっしゃっていましたが、暁月さんにとってアニソンとポップスの境とは、どのようなものなのでしょう?もともとこの明確な境は、主観性に依存することもあって具体的に決定付けるのは無理だと思いますが、暁月さんはご自身なりの考えで、境を明確にされていると感じました。

凛:私の中でポップスは、通常世界の生活、感情を描写するもの。そしてアニソンは、架空の世界を表すものだと思っています。当然架空の世界は、実際には存在していない。でも架空の世界の出来事を想像した上で感情を描写するという概念、それが一つあります。
また一方で、ポップスは基本的に最後は前向きな価値観になるけど、アニソンはもっとひねくれているというか、一筋縄ではいかない部分があると思うんです。一見悲しくて、さらにその内容を吟味しても、やっぱり悲しい。前向きな部分はどこにあるんだ?と探すけど、それは必死に探さないと見つからなくて、見えづらいところにある。それが私の中の、アニソンの特徴だと思っています。


──なるほど。ではそれを趣向としている暁月さんは「敢えて難しいほうに行きたい」という感じの部分もあるのでしょうか?

凛:人間としてもそういう傾向があります(笑)。本当の話ですけど、12、3歳の時から「今時の若い者は…」って言っていましたし(笑)


──いや〜それは…ちょっと面倒くさい感じでもありますね(笑)

凛:確かに。5人くらいに言われました、「面倒くさい」って(笑)


──では余りストレートにバン!と表現してしまうというのは、それほど好きじゃない?

凛:そうです!まあ多分それが歌とかもそうだけど、人間としての性格もそうなんです。やはり文学的にも、もうちょっと「あなたに会いたくてしょうがない」ということではなくて「あなたと一緒に見た星は、もう何回ほど回ったんだろう?今のあなたは何処にいるんだろう?」みたいな表現がしたいという(笑)


──それは素敵な表現に見えますね。例えばアニメという部分だけでなく、何か哲学的に考える部分があるということでしょうか?

凛:そういう面もあると思います、どちらかというと。例えば妄想や架空の世界は、誰かが妄想した時点で存在していると思っています。
この宇宙には、無数に並行宇宙が存在している。そんな中で、科学的には存在を否定できないものは、存在しているものに等しいという定理があるといわれています。ということは、並行宇宙の中に自分が妄想している世界は存在しない、なんて断言はできない。つまりそれは一線の希望、どこかに希望が存在しているんじゃないかと。


──すごいお考えですね…でも確かにその考えも一理ありますね。少し話が戻りますが、アニメで何かをしたいと思われた時に、歌以外、例えば”描いてみよう”とか、“筋書きを作ってみよう”とか、そんなことは考えられなかったのでしょうか?

凛:いや〜それは絶対難しいです。例えば画なんかは、見るのはすごく好きなんですけど、描くのはド下手で…(笑)


──“画伯”タイプ?(笑)

凛:そうなんです、幼稚園児以下というか(笑)。子供って、家なんかの建物を書いたりとか、芝生が合ってお日様があって、家があって、パパとママがいてみたいな画を描くじゃないですか。私はそういうのも…棒人間しか描けない(笑)


──一番可能性があったのが、歌だったと?

凛:そうですね。一時期は声優になりたいという夢もあったんですけど、やはり難しいなと…今はやっぱり歌のことであたまがいっぱい。なので、影ながら声優の方々、アニメーターの方々を応援するという形で。


──ちなみにご自身で作詞もされているということですが?

凛:そう。先程も言いましたが「ひねくれた表現が好き」というところがあって、それをまあいつも書いているんですよ、ポエムとか。それが余りにも”痛い”もので(笑)。まあ“痛さ”は置いておいて、やはりちゃんとポエムとして成り立たないと、誰が見ても“痛い”だけじゃないですか?
だからもうちょっと長くして、もうちょっと修正して…と見直して、ちゃんと詞のように見える形で、機会があれば人に見せたいなと思っているんです…ただなかなか難しい。作詞や歌詞とかは、ひねくれた表現が好きというのもあるけど、分かりやすい言い方ができないんですよ、私は。


──ひねってひねって、ひねくり過ぎました、みたいな?マニアックな人じゃないと、分からないと?

凛:そうですね。多分、サウンドホライズンさんみたいなすごい解読や分析をしてみないと、相当分かりづらい。まあでも分かりやすいように書く練習もしています。
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幼少の頃から、大のアニメ好き。 2015年、3000名を超える大型オーディションで、見事グランプリを獲得。 その実力が認められ、2016年3月2日に「金田一少年の事件簿R(リターンズ)」のエンディングテーマ「決意の翼」でメジャーデビュー! 2017年2月15日には、コミックス発行部数累計1500万部突破···

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