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『関白宣言』の悲惨なその後…。

皆さんは、誰もが知っているさだまさしさんの名曲『関白宣言』に、続編がある事をご存知ですか?

あの『関白宣言』には続きがあった!


『関白宣言』の悲惨なその後…。

皆さんは、誰もが知っているさだまさしさんの名曲『関白宣言』に、続編がある事をご存知ですか?

その曲のタイトルは、『関白失脚』。あまりに不穏すぎるタイトルですが、内容はタイトルに負けず劣らず悲惨なものです。

関白失脚

----------------
俺より先に
寝てもいいから
夕飯ぐらい残しておいて

いつもポチと二人
昨日のカレ-
チンして食べる
それじゃあんまり
わびしいのよ
≪関白失脚 歌詞より抜粋≫
----------------

思わず涙がこぼれてしまいそうですよね。可哀想なお父さん…。もしかしたらこの歌詞を見て、「同志よ!」と思ってしまうお父さんも少なくはないかも知れません。

正直、この『関白宣言』の歌詞を知った時は、「今時こんな男尊女卑も甚だしい男と結婚するなんてあり得ない!」と、自分が結婚するわけでもないのに憤慨した私ですが(笑)、いくらなんでもこの末路は可哀想過ぎるのではないでしょうか…。

夫がまるで馬車馬の様に働き、妻が夫の稼ぎを湯水の様に使い倒すだけでは飽き足らず、良いようにコキを使って…。

『関白宣言』のお父さんの態度に、我慢していた奥さんが爆発しちゃって反撃に出てしまったのでしょうか。

『関白宣言』の時は、これからの結婚生活に希望を抱いているのに、『関白失脚』では結婚生活の嘆きを歌にしていて、その対比がなんとも言えず哀愁を掻き立てます。

私がこの旦那さんだったら、毎日が切ないなぁ…。

家族のために頑張る父を大事にね


しかし、こんな毎日が続いているにも関わらず、「家族の為」と自分を鼓舞し、毎日必死に働くお父さんの姿には頭が下がります。

だからこそ、少しでも良いから奥さんはご主人に優しくしてあげてほしいと思わずにはいられません。だって、ご主人が一生懸命働いてくれているから生活が成り立っているのだから。

実は昔、大人気だった「ココリコミラクルタイプ」と言うお笑い番組でこの曲をコントにしたものが流れたのですが、それがまた歌詞とベストマッチして、お父さんの悲哀を感じつつ爆笑したのを覚えています。

そして、普段からぞんざいに扱っている訳ではありませんが、私ももう少し父に優しくしてみようと思います。…気味悪がられそうですが。(笑)

TEXT:rie-tong

長崎市出身。シンガー・ソングライター、小説家。 '73年フォークデュオ・グレープとしてデビュー。'76年ソロ・シンガーとして活動を開始。『関白宣言』『北の国から』など数々のヒット曲を生み出す。 通算4300回を越えるコンサートのかたわら、小説家としても『解夏』『風に立つライオン』な···

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