SOWLKVEから『KVE』というタイトルを頂きました
──収録曲全てのタイトルは結構悩まれたのでしょうか?海 THE KID:今回は『STAY KID』以外、ノリが多いですね。
──2曲目に収録されている『CHAOS』はどういう意味があるのですか?
RYOSUKE:『CHAOS』の歌詞は僕が書いているんですけど、ざっと見たときにカオスだなって思ったんで、タイトルを『CHAOS』にしたんですけど、「カオスとケイオスどっちで出すようにする?」って言われて「じゃあ、ケイオスで!」って言ってそうなりました。僕、ライブのときに「ケイオス!」っていう風に英語っぽく言った方がいいかなって思ったんで、こっちにしたんだと思いますね。(笑)
──『CHAOS』は疾走感があってゲームのテーマソングに起用されるイメージがありました。
海 THE KID:確かに『CHAOS』はハマりそうですよね。スピード感があります。
RYOSUKE:そうですね。でもその辺もむずいなって思ったりもするんですよ。タイアップが付いちゃうと、そういうイメージが付いてしまうし。僕等はそういうイメージで書いた訳でもなくってなりそうだし。その辺は僕等のスタイルに合うタイアップが取れたらいいなって思います。
──3曲目の『DRAGON HORN SHOTGUN』はどんな意味が?
海 THE KID:これは龍角散のど飴ですね(笑)
RYOSUKE:俺がめっちゃ龍角散のど飴を食べるんですよ。ミーティング中に龍角散のど飴の話をしていたら、海さんがそのまま決めた感じです。
海 THE KID:彼女 IN THE DISPLAYの曲名に関しては、何も広がらない自信があります(笑)
──では、5曲目の『KVE』は何か意味があるのでは…?
海 THE KID:実は『KVE』って結構深い意味があります。博多にSOWLKVEっていうバンドがいるんですけど、俺らも10代の頃からめっちゃ可愛がってもらっていて。この曲がそのバンドっぽさを出して作った楽曲なんですよ。そのSOWLKVEがカムバック・キッドっていうアメリカのバンドを好きなんですけど、俺らも好きだったんです。そういう縁もあったので、SOWLKVEから『KVE』というタイトルを頂きました。
──SOWLKVEさんには、『KVE』を制作した事をお話しされたのでしょうか?
海 THE KID:完成した後に「作っちゃいました~」って言いました(笑)
RYOSUKE:メンバーの髪とかも切ってくれるんですよ。美容師さんなんで。
海 THE KID:めっちゃ喜んでくれましたよ。
──―SOWLKVEさんとはかなり絆が深いんですか?
海 THE KID:めっちゃ深いですね。バンドの最初のロゴもその人たちに作ってもらいましたし、グッズもやってもらっているし。スペシャリストが集まっているバンドさんですね。
RYOSUKE:多彩なメンバーさんなんです。それにメンバーよりメンバーの事を知っているんじゃないか?っていうぐらい。
海 THE KID:メンバーが髪を切りにいくと、その人に愚痴を置いていくからご意見番みたいになってますよ。
『get up』で好きなフレーズ
──『get up』の収録曲の中から一番自分が推したい楽曲のフレーズを教えてください。RYOSUKE:歌詞を文字だけで見る瞬間が一番恥ずかしい…(笑)僕は『STAY KID』の「僕らから今を誰も奪えやしない」が凄く良いなって思います。『STAY KID』自体は他の曲とまた少し違った思い入れがあって。正直な話をすると、今までの曲は僕だけが書いていたんですけど、今回からは少し手伝ってもらっているんです。僕だけじゃ表現しきれなかった事を誰かとやることで広げられた部分があるなって。言葉自体も哲学的というか、当たり前の事を言っているんです。それは僕が好きだからかもしれないけど。
──RYOSUKEさんの歌詞は、自問自答をしている事が多いような感じがしました。
RYOSUKE:自問自答ばっかしてますもん(笑)歌詞を書くときは基本的に、一人じゃないと無理ですね。落ち着かない。
──体験した想いを反映させる事が多いですか?
RYOSUKE:反映させないと逆に書けないですね。創作物もアートだから全然良いんだけど、それを書いてしまうと嘘を言ってしまっているような自分が今までいたんです。それに気づいてからはリアリティのある歌詞しか書かなくなったと思います。でも、それはそれで可能性の幅を狭めてしまったなって。
──けれど、真っ直ぐさは変わっていませんね。
RYOSUKE:ありがとうございます!多分真っ直ぐに憧れるんでしょうね。自分が紆余曲折してしまうので…。
海 THE KID:『Kick』の歌詞は全体的に好きですけどね。『Kick』はRYOSUKEがお手伝いをしてもらって書いた曲なんですけど、特にお気に入りの箇所は「プライドはまるで錆びついたトロフィー」です。ここはまさにその通りだなって思います。錆びついたトロフィーって過去の栄光に縋っているだけですし。
──海 THE KIDさんは過去を塗り替えていきたいタイプですか?
海 THE KID:塗り替えていきたいというか、『変わり続けるからこそ、変わらずに生きてきた。』っていうニール・ヤングの言葉があるんですけど、それを俺たちは体現したいと凄く思っています。過去がどうこうよりは、今を楽しく。明日の為に今を楽しく生きる事を大切にする感じです。過去の事って俺はあまり興味ないです。やっぱり未来を見ていたい。
──RYOSUKEさんは?
RYOSUKE:俺は過去が好きですね。だから良いバランスが取れていると思うんですよ。
──では、バンドを表しているフレーズを代表してRYOSUKEさん教えてください。
RYOSUKE:いやまじ悩む…。
海 THE KID:RYOSUKEが決めた事がバンドの考えだから。
RYOSUKE:「プライドはまるで錆びついたトロフィー」ですかね。(笑)メンバー全員そこを選ぶと思う。
海 THE KID:俺は、「きっと想いが心で尖るのは限界を破るため」な気がするけどね。
RYOSUKE:じゃあ、そっちにしましょう!(笑)
福岡発 彼女 IN THE DISPLAY(略してKID) 日本コロムビアTRIADレーベルよりメジャーデビューアルバム「get up」5月30日(水)リリース決定! ■公式サイト http://www.kid-official.com/ ■get up特設サイト http://columbia.jp/kid/ ■レーベルサイト http://columbia.jp/artist-info/kid/