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【ミニインタビュー】THE ORAL CIGARETTES×武瑠(sleepyhead)が『Kisses and Kills』の世界を語る

THE ORAL CIGARETTESが6月16日、17日に4th アルバム『Kisses and Kills』の世界観を表現した「Limited concept Bar」を、Shibuya GOBLIN. (渋谷HOUSE & HALL)で開催する。それに先駆けた関係者向けの内覧会が6月10日に開かれ、THE ORAL CIGARETTESとsleepyheadとして活動している武瑠に取材を敢行した。

会場レポート

「Limited concept Bar」は、THE ORAL CIGARETTESが6月13日にリリースする4th アルバム『Kisses and Kills』の世界観をファンに体感してもらうために開催されるもの。

場内には、『Kisses and Kills』のConcept Movieがスクリーンで上映されていたり、映像で使用された浴槽や、アンティークな鏡や時計などが飾られている。どこを見ても、『Kisses and Kills』の世界観を表現した妖艶さ漂う空間で、ファンにはたまらない場所となっている。

また、Concept Movieには、元SuGのヴォーカリストで、現在はソロアーティスト・sleepyheadとして活動している武瑠がクリエイティブディレクションとして参加。

今回「Limited concept Bar」には、武瑠も出席しており、UtaTenでは、THE ORAL CIGARETTESと武瑠にミニインタビューを敢行した。内容は以下の通り。

THE ORAL CIGARETTES×武瑠ミニインタビュー!


──「Limited concept Bar」で注目して欲しい展示箇所を教えてください。

山中拓也:全体的に世界観を統一して、全部でまとまるように作ったので、何処に注目して欲しいっていうより、バンドがこういう事をする面白さとか、新しい事を始めようとしている部分を知って欲しいです。今見えているバンドの見え方を変えたい部分があって、音楽だけじゃなくて、アートや映像などを全てとしてカルチャーとして発信していきたいっていう想いがあるので、そういうのを頭に入れてもらって見てもらえたら面白いと思います。

あきらかにあきら:実はライブとの繋がりもあって、床に書かれている文字と絵は大阪城ホールでワンマンライブをやったときに、上に飾っていた垂れ幕なんです。そういう細かい、「こことここは、繋がってるやん!」っていう所をどんどん発見して欲しいなって思いますね。

鈴木重伸:アルバムのジャケット写真以外の写真も色んな所に、点々と飾られています。アルバムの中のブックレットを見て、楽しんでいただいた方にも、尚更楽しんでもらえる場所になっているのかと思います。

中西雅哉:要所要所見てもらって、何でこういう表現をしているのかな?とか、何でこういう装飾をしているのかな?っていうのを音源と一緒に体験してもらえたら嬉しいです。拓也自身が、楽曲を映像と一緒に作っていく事も多かったので、そういう曲と作品とのっていうのが繋がっていると思いますし、切り離せない部分です。音楽と何かが作られている表現の仕方とかを見てもらえたら嬉しいです。

──今回アルバムのConcept Movieには、武瑠さんがクリエイティブディレクション監督を務められていますが、なぜご一緒にやる事になったのでしょうか?

山中拓也:武瑠君と一年前に知り合ったんですけど、最初からクリエイトの話をしてたんです。俺がたまたま好きだった映像を作っていたのが武瑠君だったんですけど、それを武瑠君って知らずに、映像だけ見て惚れて。そこから武瑠君とよくクリエイトの話をするようになって、同じ世界観っていうか好きな世界観が似ていて。表現したい事とかバンドとして何を発信したいのか?の所も似ている所があったんです。あと、情緒不安定な所とかも(笑)

武瑠:だったらこのコミュ力(山中の)も欲しかったよ(笑)

山中拓也:そこで意気投合したんです。『Kisses and Kills』の映像ももっと押し出していきたいっていうタイミングで、一緒に仕事出来たらいいなという事でやって頂きました。

──武瑠さんは、完成した作品を見ていかがですか?

武瑠:人のアーティストを撮るっていう事に対して、名前を出すのは初めてだったので、プレッシャーは感じましたね。オーラルのファンに対して、他のアーティストがそこに入っていくという事に、どういう反応が来るのかな?という所が最初に怖いなって思った部分でした。今までも知ってはいたんですけど、真摯に向き合うために、これまでの作品を観たり、去年の新木場Studio Coastのライブも観に行かせてもらったり。

その時に感じた特徴が、凄い人間的に包容力があって、柔らかくファンを包み込む部分。そしてファンを突き放したり、洗脳したりする部分の両側を感じたので、『Kisses and Kills』のアルバムのコンセプトに近いものを感じました。映像自体は、“白やまたく”が救って、“黒やまたく”がまた洗脳するという音楽のループ感を出したくて。そういう気持ちで作りました。

「Kisses and Kills」で好きな歌詞



──『Kisses and Kills』の中から好きな歌詞を教えてください。

あきらかにあきら:『もういいかい?』の最後のフレーズの「今は気づいてますか? 夢を見てんだ 偽物と違う本気の光景を」が好きです。今までの僕らが見ていたものは、勿論ずっと目標が常にあって、それをどんどん超えていっていた。

ようやく目の前の光が今見え始めた瞬間で、見たかった光景がこれなんだ!っていうのに辿り着いていて、このタイミングでしか書けない歌詞だなって思っています。今ではこれを踏まえた更に上の目標もあるし、今後ももっと凄い光景を見ていきたいと思っているので、等身大の拓也の言葉がここに詰まっているなと思います。

鈴木重伸:『ReI』の1番サビにある「いつかあの場所で歌えたらいいな」と2番サビの「いつかあの場所に帰れたらいいな」が好きです。ここはライブをやっていて、その場で思う事で。帰れる場所があるっていう言葉にすごい救われたりして、この曲が持っている本当の力っていうものを感じられるところだと思います。

中西雅哉:『ONE'S AGAIN』の「期待はしないように進みたまへ それでもまだ愛を探し続け 生まれ変わったあなたを僕に見せてよ ここにいるからずっと」は思い入れが強いです。出来たときから、僕の背中を押してくれる曲にはなっていたんですけど、このアルバムになって聴き直してもそこは変わらなくて。

今後、僕の中でこいつに救われたりする事がずっとある曲だと思っています。応援歌でありライバルでもある曲です。

山中拓也:『PSYCHOPATH』の「君は僕のもの 今に見てろ雑魚 一か八か白状に叫べタコ」が好きです。そこは語呂もすげー良いし、ファンのみんな歌えますか?っていう挑戦の部分でもあるし、結構自分の欲望みたいなものを貪欲に吐いている場所でもあります。PSYCHOPATHっていう人の二面性の片方が出ているフレーズだと思うので、自分自身の根っこの部分がより出ているなって思います(笑)

──武瑠さんの好きな歌詞はいかがですか?

武瑠:『PSYCHOPATH』に洗脳されていて、200回くらい聴いているんですよね(笑)やっぱり映像を撮ったので、『PSYCHOPATH』にお気に入りの歌詞が詰め込まれていると思います。フレーズもサイコパスサイコパスってずっと繰り返すし、ループ感で人が狂っている感じが出したかったのかな?って思います。映像でも、最初のシーンからループするっていうように作っているんですが、それは音と言葉から感じ取ったものをリンクしましたね。



TEXT:橋本美波
PHOTO:愛香




2010年奈良にて結成。人間の闇の部分に目を背けずに音と言葉を巧みに操る唯一無二のロックバンド。 メンバーのキャラクターが映えるライブパフォーマンスを武器に全国の野外フェスに軒並み出演。 2017年6月には初の日本武道館公演、2018年2月には地元関西にて大阪城ホール公演を開催し両日と···

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