他のアーティストによそ見なんかできない…『TOKYO』で夢の続きが見たいから。

“I DON'T LIKE MONDAYS”

これが1900年代であれば、「哀愁のマンディ」がヒットしそうなところ。
しかし2015年現在、この名前を独占するのは世界水準のポップスバンド、通称IDMLs（アイドラ）である。
合言葉は「BE PLAY BOY」肉食系エレガント男子。


一見するとビジュアル押しのようであるが、そうではない。
ど派手なビートから、甘く痺れるバラードまで扱う楽曲は幅広く、どれもレベルが高い。
その実力は海外にも知れ渡り、アメリカドラマ「リゾート＆アイルズ」のエンディングテーマに起用されるほど。
ビジュアルを売りながら、音楽のクオリティーも高い。
ラジオ、ファッションまで何でもこなす、スマートな男たちなのである。

そんな彼らのファーストフルアルバム『TOKYO』は、楽曲が充実しているのはもちろん、PVまで付いている。
今まで、動画やライブなどでしか見れなかった彼らを、いつでも、自由に、近くで見ることができるのだ！！
これから毎日、彼らに会うことができると考えただけで、顔がにやけてしまう。
中でも、「SUPER SPECIAL」は見ても、聴いてもメロメロになる楽曲。
セクシーな映像に目が行ってしまいそうになるが、歌詞を知っておくとさらに気持ちが盛り上がる。

I DON'T LIKE MONDAYS「SUPER SPECIAL」
――――

静かな雨の音で夢から覚めた朝は
気の済むまで君とベッドの中でOh baby
今日の仕事は全てキャンセルして
一日君と抱き合いたい
You are my beautiful angel
白いスーツに包まれて夢の続きをみていたいよ
貴方とeveryday

――――

歌詞だけ読むと、背中が何だかぞわぞわしてきそうである。
しかしこれを、I DON'T LIKE MONDAYSのメンバーに言われたらどうだろう。
場所は2人っきりのお風呂空間。
朝、お湯に濡れたメンバーの誰かに、じっと見つめられながら。


“今日の仕事は全てキャンセルして　一日君と抱き合いたい”


なんて言われたら…。
あっさり仕事キャンセルしてますね、自分だったら。
なんてたってフェロモンボイスですから。
実際はPVの中の出来事だったとしても、彼らに歌ってもらえるから良いのである。
聴いただけでその日は「SUPER SPECIAL」、2人だけの特別な朝なのだから。

本日、堂々のリリースを果たした『TOKYO』は4人が並んだCDジャケットが目印。

ビヨンセやN.E.R.D等のアートワークスを担当する写真家レスリー・キー（LESLIE KEE）と共に制作された力作である。
今にも振り返りそうな後姿、何を見てるの？なメンバー4人の横顔の2パターンだなんて、どちらも揃えておきたくなってしまう。

I DON'T LIKE MONDAYSの全てを独り占めしたい。
その独占欲、このアルバムが満たします。

聴いたら最後、他のアーティストによそ見なんてできない。

Text:空屋まひろ