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充電旅にもピッタリ!奥田民生「さすらい」を聴いて旅に出よう

1987年にユニコーンでメジャーデビューした奥田民生。バンド時代とソロを合わせると、もう30年以上も第一線で活躍していることになる。井上陽水とのコラボや、PUFFYや木村カエラのプロデュ―スなど、ソロ以外でも精力的に活動してきた奥田だが、その真骨頂は「さすらい」や「イージュー★ライダー」など自身のカラーを前面に押し出した楽曲にある。
奥田民生の8枚目のシングルとしてリリースされた「さすらい」は、1998年の発売から20年が経過した今でも、テレビ番組のBGMとして使われるなど、長く愛されている曲。

最近では、スピッツのカバーバージョンが、テレビ東京の番組「出川哲郎の充電させてもらえませんか?」で使われ、耳にしている方も多いのではないだろうか。

出川が原付で海辺の道をどこまでも走っていく場面で流れる「さすらい」は、思わず「旅に出たいなあ」と感じさせる解放感に満ち溢れている。



奥田民生「さすらい」


さすらおう
この世界中を
ころがり続けて歌うよ
旅路の歌を


「さすらおう この世界中を ころがり続けて歌うよ 旅路の歌を」。曲の最初にサビがきて、一番伝えたいメッセージを歌っている。

「さすらう」とは、あてもなくさまようこと。「さすらいの旅」などと使われる。世界中とは、物理的に世界中のことなのかもしれないし、もっと身近な、私たちの生きている世界のことなのかもしれない。

旅しよう。ころがり続けよう。押しつけがましくないのに、人生を応援されているように感じる。

続く一番のメロディでは、そんなさすらいの旅に出るきっかけが歌われている。

奥田民生の生き方がそのまま表現されているかのような歌詞

まわりは
さすらわぬ人ばっか
少し気になった
風の先の終わりを
見ていたらこうなった
雲の形を
まにうけてしまった


周りを見渡してみて、さすらっている人はどのくらいいるだろう?

仕事や家事など、自分の役割にしばられて、余裕のない人ばかりではないか。そんなことが気になる。

川べりの土手に寝転んで、風を感じていたら、その風の先に何があるのか、辿っていくうちに旅に出ていた。

誰もが見過ごす雲の形をよおく見ていたら、いつのまにか旅に誘われていた。そんなきっかけ。

まわりは生活にしがみついているのに、自分は自然に誘われるように旅に出ている。そんな自分に後悔はしていない。

置いてきた人が懐かしくなったら、思い出の歌を歌おう。なんだか、奥田民生の生き方そのものみたいな歌詞だ。

続く二番では、日常からのエスケープが主題になる。

人影見当たらぬ 終列車
一人飛び乗った
海の波の続きを
見ていたらこうなった
胸のすきまに
入り込まれてしまった


残業帰り。反対側の人影のないホームに停まっている終電。自分が乗る電車じゃないのに、誘われるように飛び乗った。

夕暮れの海岸。もう帰らなければいけないのに、波の続きを見ていたくなった。日常にふと、ぽっかり空いた心の隙間。

こういうとき、人は旅に出たくなるのかもしれない。

さすらいとは日常からのエスケープ

誰のための
道しるべなんだった
それをもしも
無視したらどうなった


自分の進むべき道しるべ、ひかれたレールを無視したくなるときだってある。

さすらいとは、逃避なのかもしれない。日常からのエスケープ。

でも、もしかしたらそれが、現代を生きる私たちに必要なことなのではないだろうか。

10月には2DAYSの武道館ライブが予定されている奥田民生。

弾き語りスタイルの「ひとり股旅スペシャル@武道館」が開催されるなど、楽しみな内容になっている。

これからもその魅力をいかんなく発揮していく彼を、見続けていきたい。

TEXT:遠居ひとみ

奥田民生(おくだ たみお) 1965年広島生まれ。’87年に、ユニコーンでメジャーデビュー。’94年からソロ活動を本格的にスタート。 バンド編成の「MTR&Y」、 弾き語りスタイルの「ひとり股旅」、 ひとりレコーディングライヴ「ひとりカンタビレ」 など活動形態は様々。 数多くのセッションや、楽···

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