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【インタビュー】Anlyの2ndアルバムは、成長した自分を表現!主軸となるループペダルで人と繋がる (1/2)

シンガーソングライターのAnlyが7月25日に、2ndフルアルバム『LOOP』をリリース。今作は、彼女の持ち味となるループペダルで演奏してきた楽曲で構成されており、『LOOP』という言葉を全面に押し出したものになっている。


みんなが脳内ループしちゃうぐらいに良い曲を詰め込みたい

──アルバム『LOOP』に持たせたテーマと、タイトルの意味を教えてください。

Anly:『LOOP』っていう言葉には和、結びつき、繰り返すなどの意味があります。このアルバムをみんなが脳内ループしちゃうぐらいに良い曲を詰め込みたいという想いと、この作品で今まで出会った事がなかった人と繋がりたいなって思っていて。
今回秋のツアー名が『“LOOP Around the World』と付けているのですが、みんなの元に必ず戻ってくるからねという想いを込めているんです。


──素敵なタイトルですね。ループペダルは最近のライブでも披露されていますよね。

Anly:ループペダル自体は、高校生ぐらいからやっていたんですけど、やっと今年の1月の誕生日のライブからループぺダルのスタイルでやるようになりました。


──1st Albumのときは、入りきらず削らざるをえなかった曲もあったとおっしゃっていました。今回その時に入れられなかった曲が入っていたりしますか?

Anly:ないですね。今回はループペダル演奏でやってきた楽曲たちがほとんど入っています。私のライブに来た事がある人は、「ああ、この曲ね!」ってわかると思います。私の今を表現したAlbumです。


──アートワーク周りにはこれまでどこか沖縄を感じるポイントがありましたが、今回は沖縄感ではなく東京の女性感が出ている事に驚きました!

Anly:(笑)そうなんです。やっぱりこの楽曲たちには、場所や人間、環境や年齢で人は成長するものという事を出してみたくて。心の中に必ず、ルーツみたいな『北斗七星』や『Beautiful』のような楽曲も根っこにはあるけれど、成長した部分を見せたかったんです。
それに成長したのが私だから、そういうありのままを見てもらいたいなって。ファッションや色合いも今風にしてみました。


──現在Anlyさんご自身がこういうスタイルにハマっていらっしゃるのですね。

Anly:そうですね。音楽的にもこういう感じが好きです。


──ものすごく近寄って撮られているジャケット写真も、可愛くて綺麗です!

Anly:凄い近くで写真を撮ったので、誰かと目が合ったらいいなって思っています(笑)


──今作には過去曲も収録されているんですよね。

Anly:そうですね。ほとんどはライブでやった事がある曲で、一番古いのが5曲目の『MANUAL』です。この曲は高校生の時に作った曲なんですけど、地毛申請とか、地毛点検とかもあって、私は「髪の毛を染めなさい」って言われた事はないけれど毎月1回地毛点検がありました。『なんでありのままの姿でいる事を点検されなきゃいけないの?』って思ったことが、きっかけで作った曲です。
世の中的にも国際社会になって来てますし、日本人同士でも、外国人でもそうですし、お互いの個性を求認めあって愛溢れるもの社会になって欲しいなって思って、いう想いをこの曲を作りに込めました。


──Anlyさんはどういう学生さんだったんですか?

Anly:私は真面目でルールとかは守るんですけど、このルールは何かおかしい?って思って行かなかった月もあるんです。でも学生だから一つ一つの行動が評価に繋がって将来に繋がるので、矛盾を抱えながら思って我慢して地毛点検に応じていました。
ルールは守るけど、そのルールが正しいか正しくないかは別だしって高校生の頃に感じていました。


──高校生の頃に反抗心だけでなくそういった考えに至れるところがやっぱりさすがですね…!政治家にもなれそうな(笑)!

Anly:いやいや(笑)やっぱり同じ気持ちの人は沢山いるんだなってわかった事があるんです。大阪の女子高生の子が、髪の毛を染められて精神的苦痛を与えられたことについて抗議を出していたようで裁判に訴えていますが、そういう風に行動に移せる子を目の当たりにすると、私が出来る事って歌だなって。だからライブで『MANUAL』を歌う時は「SNSで歌っている動画載せていいですよ」って広めてもらっていて、それが何の力になるかは今は解りませんが、続けていったら解る事だと思うんです。


──ただ反抗するだけでなく、反抗したくなる自分の心の中にある原因や、ルールについてをしっかり考えられる曲ですね。

Anly:なんで?という事をしっかり考えて、どういうルールが間違っているのかや、正しいのかを考えられると思います。


──「わざわざ揃えなくてもじゅうぶん世界は美しい」は当初書かれた歌詞なんですよね。

Anly:そうですね。当事者だから思う事はあったので。当事者じゃなくても「こういう事があるんだ、嫌な気持ちしたんだろうな」って分かち合おうとする気持ちが、優しさに繋がるんです。


──このタイミングでアルバムに入れられたのも、何かきっかけはあるのでしょうか?

Anly:やっぱりニュースなどで、髪の色などのルールなど取り上げられる事も多くなったので、これは今しか出せないって思いました。楽曲のアレンジも終わっていたので、今出すべきなんだと感じて収録しました。


──アレンジは最近ですか?

Anly:アレンジは、ファーストアルバムの時に出来ていました。


LAで録ってきたサウンドたち

──『DREAM ON』はオシャレな楽曲ですね!

Anly:LAで録ってきました!『DREAM ON』、『COFFEE』、『Moonlight』、『ENEMY』は、LAにいるJuan Arizaっていう23歳の音楽プロデューサーにやってもらいました。この4曲の楽器は全て彼がやっています。
『DREAM ON』とかは最初入れる予定がなかった曲で、『Moonlight』から制作を頼みました。そのあとに『COFFEE』や『ENEMY』をお願いしたりしたんですが、ファイルのやりとりだと細かい部分が伝わらなかったので、3泊5日でLAに行ってきました。時間が余ったので、他のデモを聴いてみる?っていう話になってから、『DREAM ON』を聴いたらとてもカッコいいじゃん!という事になり、半日で今の状態に仕上げてくれました。


──それはすごいですね!

Anly:スピードは速いって思いました。


──LAに行って顔を見ながら制作することで、やっぱりお互いの感覚が通じる部分はありましたか?

Anly:あります!全然違いますね。あと言語が違いますけど、本人が考えている事がなんとなくわかりますし。『DREAM ON』を入れたときは、カッコいいからカッコいい部分を入れていこうって話にもなりました。


──今回、音がとてもシンプルですよね。

Anly:やっぱりループペダルで、ツアーも回ったりするので出来るだけ再現できるようにしました。あまり豪華にはせずに。


──とうとう歌詞にiPhoneを入れてきたんですね(笑)

Anly:そうなんですよ(笑)iPhoneキターって。私はまだiPhone SEですけどね!ポケットに入るから。


──この歌詞は大人なカップルにも勇気を与えてくれる感じがしました。夢を持っていいんだって。

Anly:日常生活感が出たらいいなって思っていて。『DREAM ON』って良い意味もあるしやめ、とけもどうせ叶わないみたいな部分もあるんですけど、周りにそう言われても二人で大きい夢をみていたいよねっていう曲にしたくて。


──サウンドも展開されるので、オシャレですよね。

Anly:ベース音が気に入っています。カッコいいなーって思ってずっと気に入っています。


──音の部分に関してのリクエストは?

Anly:『DREAM ON』に関しては、自由にやってもらったのですが、『COFFEE』、『Moonlight』とかは、ラテン色が強かったんですね。Arizaがラテン系な事もあって。なので、もう少し日本の人が聴きやすくなるような曲にしたいなって思って、調整してもらいました。


──『エトランゼ』のアレンジは違う方ですか?

Anly:『エトランゼ』は『Venus』と『Beautiful』のアレンジをしてくれたJeff Miyaharaさんがやってくださいました。『エトランゼ』は見知らぬ人とか、異国の人という意味があるんですけど、民族が夜、火をたいて楽しくダンスしているような雰囲気にしたいと伝えた所、今回みたいなノリになりました。


──これこそラテン系ですよね。

Anly:そうですね。多分アコギの音が、入っているからだと思います。色んな国のイメージで作ろうよってなったので、笛とかも入れていますし。
ライブって知らない人しかいないけど、私のライブではみんな仲間って感じで盛り上がろうよという意味で、最近歌っています。


──『COFFEE』、は3年前に出来た曲だという事ですが…

Anly:結構前に出来た曲ですね。ピアノで作っていたんですけど、ピアノのリフをループしていました。ライブでも始まりに歌っていた曲でもあるし。ライブに来てくれる人たちへの応援歌として書いた曲です。


──「君はキーボードプレーヤー」って…さすが上手い事書かれますね(笑)!

Anly:(笑)こういう歌詞って、生まれるときは生まれるんですよね。


──どういうテンションでこの歌詞が生まれるんだろう?って思いました。

Anly:これラップにしようかな~って思って、1バースできたら2バースも行けるって感じで、1回目で出来る感じです。感覚を離さずにしています。


──どの曲に対しても日をまたいで作るとかは、されないんですね。

Anly:こういう言葉遊びはバーッて作るんですけど、『Venus』とかゆったりした曲になると、日をまたいでしっかり考えます。ノリなときと感覚ですね。


次ページ : 『Moonlight』を最初に

1997年1月、沖縄・伊江島生まれ。沖縄本島からフェリーで約30分、北西に浮かぶ人口約4,000人、風光明媚な伊江島出身シンガーソングライターAnly。 15歳までPCもインターネットも家にはなく、情報が閉ざされた南の島で、音楽好きの父が持ち帰るブルースやロックのCDを聴き、ギターをオモチャ代わ···

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