愛されたいわけじゃなく…
──歌詞についてですが、「愛されたいわけじゃ 守られたいわけじゃ 無いことに気づいた」とありますが、この感覚についてお話を聞かせてください。
伊藤千晃:今回また音楽を始めるにあたっても、私はすごくファンの方に支えられて勇気につながっていて、もう“愛されたい”ではなくて“愛したい”という気持ちに変化していきました。
もちろん“愛されたい”という気持ちが全くないわけではないですけど、前に進むときには愛されたいとか、守られたいからじゃなくて、支えてくれた人とか応援してくれた人を幸せにしたいとか、愛したいとか、今度は守っていきたいっていう気持ちが強くなりました。
──そういった感情に行き着くものなのですね…
伊藤千晃:そこに行き着くまでに私もよくわからない感情の時期ってありましたし、今ここに立てたからこそこういった表現になったのかなと思います。
母になったということとも、リンクしているのかもしれないです。
──また、「この手に掴むべき夢があることだけを信じて行こう」と、歌詞の中にありますが、ソロデビューを迎えた今、伊藤さんの中で見えてきた夢や目標はありますか?
伊藤千晃:もしかしたら抽象的かもしれないんですけど、支えられたり助けられたことがここ数年は特にたくさんあったので、その恩返しではないですけど、今度は自分が相手に何か感じてもらえるようなことがしたいっていうのが夢であり目標です。
私が何か表現することによって幸せを感じたりだとか、前に進む勇気をもらったりとか、誰かの勇気になれる自分でありたいと思います。
私はこの仕事を結構長くやらせていただいていて、初めから今の自分があったわけじゃないですし、積み重ねがいろんな人を呼んだと思っているので、自分がやってきたことを信じて自信を持って歩いて行こう。っと思っています。
ここまでたどり着くまでやっぱり、不安に思ったり自信が持てないことというのはものすごくあったので、悩んで葛藤して、振り切ったからこそ今一歩足が出るというところまでたどり着いた感じです。ちゃんと一歩踏み出すよっていうことを言いたいです。
──不安や葛藤を乗り越える時、結局最後は自分の意思で一歩を踏み出すことになると思いますが、そんな時に一番大事なのはどんなことだと感じますか?
伊藤千晃:今はネット社会で、姿が見えない相手とのコミュニケーションってすごく可能性を秘めていると思うんですけど、一方で疲れてしまう要素でもあると思います。そんな中でも直接、人と会うことでやさしさや温もりを感じられると思うので、相手と直接会って感じる気持ちの方が大切かなって思います。
──伊藤さんもファンの方と直接会う機会があったということでしたが、きっともうその時点で一歩踏み出せていたのかもしれないですよね。
伊藤千晃:内心では不安だらけで、ガタガタ震えている状態でした(笑)。一歩踏み出しているように見えていたのかもしれないですけど、自分の中では全然一歩も踏み出せている状態じゃなかったんです(笑)。
伊藤千晃のピックアップフレーズ
──伊藤さんが今作の中から特にピックアップしたいフレーズについても伺いたいと思います。伊藤千晃:最後の「この目で見たいのは まだ誰も見た事がないような世界」っていうところが大好きです。すごく未来を感じるんです(笑)。
New Beginning 歌詞
──自分で自分に期待しているというか、自分を信じる事で鼓舞しているようにも思います!
伊藤千晃:ワクワク感というか、“明るい未来しか見なくていいんじゃないか!?”という気持ちですかね!
実際そう思っていても辛い事はあるものだし、せめて自分から発する言葉とか表現する事って明るく、前向きなものでいたいと思ってます。
──なるほど…
伊藤千晃:私は出産を経て“時間”というものについてすごく考えさせられました。
生まれたばかりの子供だけど、この子と居られる時間はあとどのくらいだろう?とか、産んでくれた母と居られる時間はどのくらいだろうとか、私のことを応援してくれている人と会えるのってあとどのくらいだろうっていうことを考えた時に、その時間ってすごく短いなって、、、だから改めて一瞬一瞬を大切にしていきたいと強く思いました。
──その考え方、本当にたくさんの人に伝わってほしいです!!!
伊藤千晃:(笑)。そんな時に生まれたフレーズです。
──確かに、夢を見るより先に不安が降りかかってしまうことを考えてしまう風潮というか、そうなりがちなかもしれないです。
伊藤千晃:そうですよね、ただでさえ不安はやってくるものですし(笑)。
──そんな想いの込められた本作ですが、レコーディングの際に印象に残ったことはありましたか?
伊藤千晃:伝えたいことが大きすぎて、伝えようとしすぎた姿勢で力が入りすぎてしまったのを覚えています。ディレクターさんから「硬い」って言葉を繰り返されました(笑)。「もっと抜いていいじゃない?」っていう言葉に身を委ねて力を抜くように意識したことが印象的でした。
先ほどの話じゃないですけど、私は私でいるしかないんだし、伝えたいことはもう歌詞に書いてあるわけだから、自分が力を抜いて、まるで深呼吸をするかのように歌うというところを模索していくのが大変でした。
──では、まさにありのままの声もここに収録されているわけですね!
伊藤千晃:そうですね!こういう自分を見せたいっていう気持ちは取っ払って、流れるような気持ちで歌えるようにディレクターさんの力も借りてレコーディングできたと思います。
『happiness』
──そして続いてリリースされました『happiness』ですが、こちらは歌詞も音に寄せられたような感覚ですね!伊藤千晃:そうなんです、流れる感じで聴いていただけたら嬉しいです。この歌詞はファンの皆さんに伝えたいなっていうところを一番に出させていただきました。
──パズルのピースを集めながら聴くような感じの曲だと思いました。
伊藤千晃:私もそう思っていて、小さなピースが集まって一つの大きな幸せになる、というイメージをファンの方たちに重ねてみました。ファンのみなさんひとりひとりの想いが重なって私の大きな幸せを産んでくれているので、そう言った温かみを感じてもらえたらなと思います。
──この歌詞を読んで伊藤さんの“幸せ”について考えているだけで幸せな気がします(笑)!
伊藤千晃:そうですか(笑)!それは嬉しいです(笑)。
──この楽曲からも特に伊藤さんがピックアップしたい歌詞のフレーズについて伺ってもいいですか?
伊藤千晃:「時を止めたような出会いに落ちて世界がきらめいた」という部分は、みなさん一人ひとりと出会って、残していってくれた想いや言葉が一瞬の“時”だと思っているので、その出会いがあったお陰で私の人生が煌めいたっていうのがこの歌詞に詰め込まれている気がします(照)!
happiness 歌詞
──そんな想いを持ってあれだけ大きなステージに立つ人ってなかなかいないんじゃないかと勝手に思っていましたが(笑)、伊藤さんみたいな方もいらっしゃるんですね(泣)!!
伊藤千晃:(笑)!もちろん表現の仕方に正解不正解はないと思っていますけど、私は人の温もりとか温度が好きな人間なので(笑)。だからそこを音楽に落とし込めたらと思っています(照)。
ファンクラブイベント開催
──ありがとうございました!たくさん素敵なお話が伺えて嬉しかったです。今後のライブ情報などがあれば伺いたいです。伊藤千晃:ミュージックビデオが公開になった後も御船山楽園でteamLabの作品は公開されているので、機会がある方には是非行ってみて頂きたいです!
それから10月にファンクラブのイベントがあるので、来てくださる方は楽しみにしていただけたら嬉しいです!
──了解しました。それでは、ここまでインタビューを見てくださった皆さんに最後に一言お願いいたします。
伊藤千晃:サウンドが心地よくて、歌詞は、最後に自分の中に何か温まるものが残っているようなものに仕上げたので、是非ともこの曲で楽しんでいただきたいです!ありがとうございました!
Text:愛香
Photo:片山拓
プレゼント応募について
Twitterで応募するとサイン入りチェキをUtaTenをご覧の方に抽選でプレゼント!!【応募方法について】
①UtaTenのTwitterアカウント(@utaten)をフォローをします。
(既にフォローしていただいている方はそのままで!)
②UtaTenのページにあるこの記事上下のツイートボタンからツイート。
※入力されている内容は消さないようにご注意ください!(追記はOK!)
③応募完了となります。応募締め切り後、当選者の方にDMにて当選の旨をご連絡致します。
※応募完了後であっても、該当のTweetの削除、UtaTenのフォローを外した場合、その時点で応募対象外となります。
Follow @utaten
Tweet
【応募締め切り】
9/30 21:00まで
【当選の通知方法】
締め切り後に抽選を行い、当選者には@utatenからDMにてご連絡いたします。
※ご自身のTwitterアカウントのDM設定をご確認ください!!