失恋で新宿のアルタ前で号泣した山田
――山田さんって、結構ドラマティックな方なんですか?(笑)
吉田結威:もうね、こんなにドラマティックな男他にいないと思いますよ…。
山田義孝:激情型というか、劇的だとよく言われますね!失恋したとき、雨が降ってたんですけど傘も差さずに新宿のアルタ前で号泣していました(笑)
吉田結威:気持ち悪いですよね(笑)
――いやいやいや!とてもドラマですね(笑)
吉田結威:そうですね。そういう星の元でこの人は生まれてしまっているので、しょうがないですよね…。僕は寒いなって思ってますが…。僕みたいなドライな人も世の中には沢山いるし、山田みたいなドラマが起こっている人もいる。
それに自分はそうじゃないけど、そういうドラマティックな事に憧れている人もいる。だからそこに否定はしないけど、互いが違うから面白いですね。
――色とエロスを融合させる発想が面白いなと思いました!
山田義孝:色っていう漢字は男女が交わって出来た言葉だって言いますし。色男とか、色っぽいとか。そういう部分ではリンクしていると思います。
――この『Color』に出てくる主人公は、最後相手の女性を捕まえられたのでしょうか。
山田義孝:そこはもう、それぞれの想像を膨らませてください!!(笑)
――「世界が気づいてしまう前」という歌詞がありますが、ここは好きな女性を第三者に奪われてしまうという事を表現されていますか。
山田義孝:盲目になっちゃう状態ですね。他の人からしたら“そんな可愛い?”っていう子かもしれないけど、僕的には“えええ!!世界一美しい…!!”ってなるんです…。(口を押えた状態で、驚いたリアクションをする山田氏)
吉田結威:その演技紙面にはのらないから(笑)
――のせます(笑)
山田義孝:(笑)その盲目になっている表現というか、他の人が全然見ていない所で“世界でたった一人の美女を見つけた!”っていうそんな歌です!!
――サウンド面では、イントロで鳴るピアノのスタッカートが印象的ですね。サウンドでこだわった点はありますか。
山田義孝:曲って遊び心が大事なので、真剣にふざけたりしました。アレンジを涌井さんという方にお願いしているんですが、面白いんだけどカッコいいという所を表現してもらいました。
高校時代の思い出を歌詞に
――『拝啓』はイントロのギターリフが耳に残る、哀愁漂う楽曲ですね!!こういった楽曲を作るのは珍しいなと感じたのですが。吉田結威:そうですね。曲調がウエスタンというか、そういう感じは今までやってこなかったので、これは初挑戦でしたね。
――2番に出てくる「禁じられた遊び」は昔の曲ですよね。
吉田結威:はい。そういう曲があるんですが、一番に出てくるガットギターで、最初に習う曲が「禁じられた遊び」なんですよ。割と簡単ですごく情緒のあるメロディーが弾けるので、僕らよりも更に上世代の方たちにも響く課題曲だと思います。僕もこの曲は弾けたので、自分の見てきた景色を表現するっていうのが、今回のテーマだったのでこういう歌詞になりましたね。
――「禁じられた遊び」は暗いメロディーですが、『拝啓』のサウンドも少し似たようなところがありますね。ここはあえて意識されていたり?
吉田結威:アレンジが出来上がってから歌詞を書いたので、その影響はあるかもしれません。そもそも1番でガットギターっていう言葉自体が、アレンジだったり、音に引っ張られてその言葉が出てきたっていうのはあるかもしれません。
――吉田さんが書く歌詞は男らしく熱意があるような感じがしました。
吉田結威:どうですかね。自分で男らしいとか女々しいって考えたことないですけど、山田と比べて全然違う青春時代だったので、2人は大分違う歌詞かもしれませんね。
山田義孝:歌詞のタイプは違いますね。割と僕はメロディー先行で言葉が出てくるので、言葉に遊びがあります。よっちゃんは小説を書くように紡いでいく言葉ですね。そういう違いがあるのかもしれないです!