女々しさがわかる！？クリープハイプの曲
1度聴いたら忘れられないハイトーンボイスに、女性目線の独特の歌詞。
2012年にメジャーデビューを飾ってから、何かと話題をさらう男性ロックバンド「クリープハイプ」。特に意味のないバンド名に、尾崎世界感(Vo/Gt)、小川幸慈(Gt)、小泉拓(Dr)、長谷川カオナシ(Ba)の4人で構成されている。
彼らの歌詞が独特と言われるのは、ファンの批判的な声をそのまま歌詞に取り入れたりするところ、「女々しい」と表されることにある。
デビューアルバム『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』に収録された『オレンジ』もその代表曲の1つだ。
彼らは、「聴いた事がない曲」に仕上げる事に重きを置いている。聴いてもらえないと意味がない楽曲とも言えるがファンを着実に増やし続けていっているのだから、その歌詞にどれほど共感してしまうのだろうか。
その度合いで、あなたの女々しさ度がわかってしまうかも。
オレンジ
----------------
あのオレンジの光の先へ その先へ行く きっと2人なら全部上手くいくってさ
鑑定した君の憂鬱はただの細胞の羅列で 凡人とは違う何かが一個紛れこんでいました
確定した公共料金はただの生活の記録で 凡人とは違う暮らしに憧れていました
あのオレンジの光の先へ その先へ行く きっと2人なら全部上手くいくってさ
あのオレンジの光の先へ その先へ行く きっと2人なら全部上手くいくってさ
≪オレンジ 歌詞より抜粋≫
----------------
「凡人とは違う暮らしに憧れてました」。きっといつかは、と誰もが夢見る生活だろう。主人公も彼女も、そんな生活に本当は憧れていた。
でも、主人公はその憧れを無視するかのように何度も何度も言い聞かせるのだ、「きっと2人なら全部上手くいくってさ」。
----------------
逆転した夜の生活で彼女がくれる暮らしの 安定した日々の退屈を幸せと呼ぶのです
≪オレンジ 歌詞より抜粋≫
----------------
幸せを与えられていながら安定した日々を退屈だと思う。幸せだとわかっていても、そんな風に感じている事は相手にも伝わるものだ。
尽くす女性は気付かないフリをしているだけで。その状況に甘んじているようだったら、もう最後だ。
----------------
同点に追いついた時には彼女はもうそこに居なくて 安定した日々の退屈が幸せと気付いたよ
≪オレンジ 歌詞より抜粋≫
----------------
ここまで聴いて、行動が当てはまるようなら女々しさ度100％。いつか、同じ結末がやって来るかもしれない。
しかし『オレンジ』を聴いて女々しくても、格好悪くてもいいんだ、と心励まされる男性がいるのも事実。確かに、女性に甘えてしまうことが悪いというわけではない。ただ、ずっと寄りかかっているだけではダメなのだ。
2人で歩み寄ってこそ、紡いでいける未来がある。
----------------
あのオレンジの光の先へ その先へ行く きっと2人なら全部上手くいくってさ
≪オレンジ 歌詞より抜粋≫
----------------
こんな状況で、どうして上手くいくと言えるだろう？
2人で手を取り合っていくからこそ、歩んでいける未来。女々しさを卒業して、オレンジの光の先で掴みとって欲しいものだ。
TEXT：空屋まひろ
