1. 歌詞検索UtaTen
  2. コラム&特集
  3. バンド
  4. FEEDWIT

FEEDWITという発明。男女トリプルボーカル4ピースバンドの美味しい世界。【インタビュー:関西バンドの輪!】 (2/2)




初のデジタルシングル『シュナウザー/赤信仰』

──8月にリリースされたデジタルシングル『シュナウザー/赤信仰』についてお伺いします。こちらはどのような作品になりましたか?

武藤:作品としては、前回作が1年前くらいだったので、かなり間隔も空いて。

僕らは曲のジャンルが曲によって違うので、その振れ幅を2曲でどう表現できるかというのを選んだ結果、「シュナウザー」と「赤信仰」になりました。

ダイチ:僕も、FEEDWITを表す2曲を選んだと思ってます。初めてのデジタルシングル、配信限定というのもあったし。今まではCDでしか出してなかったけど、新しい試みというか。少し時代に乗っかった感じです。

──ありがとうございます。では、楽曲について教えてください。MVにもなっている「シュナウザー」からお聞きします。こちらはどのような作品になりましたか?

ダイチ:はい。MVに関しては、監督の加藤マニさんと意見交換をしつつ作りました。

武藤:ゲスの極み乙女。とかキュウソネコカミとか、人気バンドのMVも撮ってる人です。

曲のイメージや僕が作った歌詞の内容を監督のマニさんといろいろ話し合った上で、ストーリー仕立てにしてもらいました。曲にすごくマッチしたMVを作っていただけました。



武藤:歌詞についてですが、皆、Twitterで「シューゲイザーになっちゃうよ」というワードを一番つぶやいてくれてます。

多分シンプルに耳に残ったと言ってくれてる人もいると思うんですけど、これにも意味があって。今で言うシューゲイザーっていうジャンルの音楽をやっていたアーティストが、ずっと下ばかり見てて。

ある人が、靴ばっか見ているやんけというのを揶揄して、シューゲイザーは"靴を見る人"という意味で、シューゲイザーという名前が出来たらしいです。要するにこの「シューゲイザーになっちゃうよ」というのは、めちゃくちゃ簡単に言ったら"うつむいちゃうよ"という意味です。

かつ:タイトルはなぜ「シュナウザー」なのか説明しなくていいの?

ダイチ:あまり言及しすぎるのも良くないという方針…(笑)

──シュナウザーって犬の種類ですよね?

武藤:そうですね。曲の全体的な音作りとか、楽曲全体のアレンジとかは、シューゲイザーではなく、犬寄り。

ダイチ:犬って!(笑)犬という音楽のジャンルがあるかのような(笑)

武藤:曲はシューゲイザーのジャンルにはせずに、犬のジャンルに。

ダイチ:犬のジャンルって何!(笑)かわいらしい感じ?ポップな感じ?

じゃす:ワンワン!みたいな。

武藤:音作りがシュナウザーの毛羽立っているさぼさした音のイメージの歪みの音とか…(笑)

かつ:おお。しっかり言ってもうたな。

──分かりやすく、ありがとうございます!

武藤:あと、「二重人格」という頭の歌詞で意味を考えてもらえたら更に分かりやすいかなとは思います。

ダイチ:MVに関して?

武藤:全体の意味として。うつむくという点と、「二重人格と思いたいくらいに悲しくなる」というこのワードで全体を通して見てもらえば、ある程度、何を言いたいのか、分かってくれる人は分かってくれるんじゃないかなと思います。

最初の歌詞でなんのこっちゃ分からんという人は、根本的に性格が違うかもしれません(笑)

■FEEDWIT『シュナウザー』Official Music Video


──では「赤信仰」についてお願いします。

武藤:片思いの曲です。でも、シュナウザーと比べると…。比べるのもおかしいんですけど、「赤信仰」のほうが歌詞を聴いてほしいというか。

「シュナウザー」は言ってしまったら、一つひねり、二つひねりで。「赤信仰」は一回聴いて、出来る限り聴きやすく、共感してもらえるところがあったらなと思って書いた曲ですね。

──ありがとうございます。歌詞で特に聴かせたい箇所はどこですか?

武藤:ここですね。(歌詞に線を引く)

(赤信仰 の 「こたつから出れない 愛されなくて死にたいけど 愛されたくて死ねない」の部分)


ダイチ:そこだけピックアップしたらすごい重いバンド。

武藤:やめたほうが良いかな?(笑)

ダイチ:皆がはっとなるところ。

武藤:FEEDWITの曲の中で一番ストレートな歌詞です。

FEEDWITが注目する関西発のバンドとは?

──今、FEEDWITが注目している関西発のバンドを1組ずつ紹介してください!

かつ:僕はofuloverです。ofulover結成当初くらいに知り合って、よくライブハウスで会って、気づけば、関西、大阪・東京ソールドアウトみたいな感じで、後輩なんですけど頑張ってるなあと。あとボーカルの樹がエロいよね。

ダイチ:なんかあったん?(笑)

かつ:別に何もないよ!(笑)ofuloverは神戸で、僕も地元がほぼ神戸なので、よく一緒に帰っています。

バーベキューに行こうって言ったんですけど、バーベキュー全然予定決まらないです。

──(笑) 好きな曲はあります?


Bass かつ

かつ:ofuloverが近くでレコーディングをしてるって聞いて遊びに行ったんです。差し入れとかを持って見に行ったときに聴いた『国道2号線』って曲がええな~!と思いました。

ダイチ:僕は先輩のハンブレッダーズを紹介したいです。初めてライブを見たのがちょうど2年前くらい前で、音源よりも先にライブを見たんですけど。本当にライブがかっこよくて。僕は、ライブを見るときに、ツンデレな部分があって。

好きなアーティストでも心では、おおー!となっても、拳を上げることはめったにないんです。でもハンブレッダーズは最初のライブで、心の手も、実物の手も、パッと上がりました。

それからずっと好きですね。歌詞もひねりつつもストレートというか。誰しもが絶対に感じたことのあるような感情を、ちょっと面白く、言葉遊びもあって、メロディーに乗せてるというところが、僕の好みですごく好きです。

──好きな曲があれば教えてほしいです。

ダイチ:いっぱいありすぎて…(笑)『逃飛行』という曲が、僕は一番好きなんですよ。新しいMVではないんですけど。メンバーのオフシーンみたいな感じを繋げてる映像で、あの人たち、本当に皆、優しくて、そんな人柄の良さも出たMVです。

見てて笑顔になっちゃいます。めちゃめちゃ好きです。

■ハンブレッダーズ「逃飛行」Music Video



武藤:僕は、滋賀のclimbgrowというバンド。直接会ったことはないけど、最近YouTubeで聴いてシンプルにボーカルの方の声がかっこいいと思いました。

シンプルに男としてかっこいいなと。自分もこんな声を出せたら良いのにって嫉妬するくらいかっこいい声なのに、全体の楽曲としては、繊細な部分があるというか。

ダイチ:名前だけだと、勝手に激しいのかなと思っていた。

武藤:ボーカルのハスキーよりな声がとてもいいです。一番最初に見たのは、『POODLE』というMVなんですけど。その曲はけっこうロックみたいな感じの曲なんですけど。でも、イントロのリフとかが、すごくロックな攻めた、ギャンギャンしたものではなくて。

アルペジオ混じりなキラキラしている部分もあるというか。

ダイチ:そりゃ"プードル"やから。"プードル"っぽいリフなんかもしれん。

武藤:なるほどな!

ダイチ:犬のジャンル。同じことを考えてるかもしれない。合うんちゃう?(笑)

武藤:その曲以外の曲も聴いたんですけど。バランスというか、繊細さとか、曲のあったかさというか。かっこいいバンド特有のオラオラと全部いくところと、またclimbgrowは違うキラキラした部分も持ってて。

だけど、本当の男というかっこよさの部分もしっかり突き抜けて、唯一無二でかっこいいなと思いましたね。

■climbgrow「POODLE」Music Video



じゃす:私は、レベル27です。何回か対バンもさせてもらってて。最初に見たときからまじで印象的でした。

ダイチ:印象にしか残らんよね(笑)

じゃす:そう。まずメンバーカラーがあって、赤、ピンク、黄色、みたいな。かわいいし。曲はポップでキラキラしてます。「はないちもんめ」とか、ファミリーマート入店音から始まる曲があったり。

皆が一度は聴いたことがあるし頭に残る曲が多くてそこも好きですね。

ダイチ:あと編成も面白いです。ツインボーカル、トリプルギターやから。なんか似通った変なところがある。

最初に対バンしたときに、ボーカルの数は負けたけどギターの数は勝ってるみたいなことを言われて、めっちゃ面白かったなと。めったに張り合わないじゃないですか、数で。

かつ:張り合うことでもないしな!(笑)

ダイチ:それで盛り上がったのが印象に残ってますね。

武藤:先輩ですけど、仲良いです。

ダイチ:かつ加入のきっかけやもんね。その感謝を伝えとかな。

かつ:くぼちゃん、ありがとう!

武藤:僕が「ベース良い人いないですかね」って相談をしたんです。最初にすぐかつの名前は出たんですけどジャンルが違うから悪いよなという話で、シンプルに除外してたんです。

かつ:除外するなよ!サブには置いといてくれ!

ダイチ:人柄は良いから一応残しておこうみたいな(笑)

武藤:実質、除外していたんですけど。くぼちゃんさんに、「かつ、仲良いけどジャンルが違うんですよね、でもあいつくらいしかおらんくて…」みたいな話をして。

くぼちゃんさんもレベル27とthe seadaysというバンドに所属してるんです。だから、自分もそうだよと。ジャンルは違うけど入ってみてその良さを知ったし。だからジャンルを気にせず、一回スタジオに入ってもらって、どんな感じか見てもらうのもありなんちゃう?という話をしてくれて。

それで、試しにかつを誘ってみて。


Guitar,Vocal ムラタダイチ

ダイチ:そしたら思ったよりノリノリやったので。

武藤:じゃあええか、と。

かつ:よっしゃ!こいつにしよ!とかじゃないんや。じゃあええか、みたいな感じやったん…。

全員:(笑)



スイミーのように群れて力を発揮

──FEEDWITの今後の目標は?

かつ:感覚ピエロを越したいです(笑)

武藤:僕らの曲は、ごちゃごちゃしているというか…。MVだけを見たらすごくテクニカルなクールなバンドだと思われて。でも、実際のライブを見たら想像よりも熱いライブをしてて良かったと言ってくださった人がいて。そういう良さをもっと知ってもらえるバンドになりたい。

演奏としてかっこいい、だけとかでは終わりたくないなというのがあって。やっぱりライブでも負けたくない。ライブバンドとしても見てもらえるように頑張ります。

今年前半は後半に向けての制作で引きこもってたんですが、このまま来年はノンストップで行きたいです。

──個人的に、ライブでの雰囲気と、こうして話してる姿のギャップをかなり感じます。

じゃす:それはよく言われますね。集まったら明るいというか。

武藤:単体は暗いけど。

ダイチ:味方をつけたみたいな。

かつ:スイミー!

ダイチ:スイミー!そう。FEEDWITは群れて力を発揮するタイプ。

かつ:一人一人やったら、めっちゃ弱いもんな(笑)

──では、最後にこの記事を読んでくれた方へメッセージをお願いします!

ダイチ:かっこいいライブをしてるので、ぜひライブハウスに来てください。僕らは曲にも個性があるし、メンバーも個性があるので。

雑食なあなたにおすすめです。どこかしら好きになってもらえると思うんですよ(笑)

武藤:MVも見てほしいですね。曲だけでキラーチューンとか、そういうところだけで見てほしいと思ってなくて。映像も歌詞も良いと思ってもらえたら嬉しい。

ダイチ:それが気になったら、たぶんアルバムとか、別の曲を聴いてくれたら、もっといいなと思う曲がきっとあると思うので。

これからいっぱい皆さんの目に触れられるように頑張ります!

Artist Photo:ヤマダマサヒロ
Text:すずさや(Twitter@su__saya)

関西出身、平成7年生まれ。 世にも珍しい <男 + 女 + 男> 男女トリプルボーカル4ピースバンド。 歌モノからロック、ポップスあらゆる多ジャンル面を持ち合わせながら、奇想天外な楽曲展開に絶妙なキャッチーさで畳み掛けてくるトリプルボーカルは、一度耳にしたら最後。2度、3度と何度も「···

この特集へのレビュー

この特集へのレビューを書いてみませんか?

この特集へのレビューを投稿

  • ※レビューは全角500文字以内で入力してください。
  • ※誹謗中傷はご遠慮ください。
  • ※ひとつの特集に1回のみ投稿できます。
  • ※投稿の編集・削除はできません。
UtaTenはreCAPTCHAで保護されています
プライバシー - 利用契約