赤飯の好きな舞ちゃん…!?『ピ』
──では、次『ピ』にいきます!いつもよりも正統派なラブソング作ったなっていう感じがしました。
ぽにきんぐだむ:そうですね。それがテーマでした。
──『ピ』っていうタイトルからして、遊んでいるな~とは思ったんですがメンデルスゾーンの結婚行進曲をモチーフにしていて、ストレートでキラキラして爽やかさがありますよね!でも、いつものオメでたさんらしくなくて、ちょっと怖いんですよ!好きなんですけど、穴に落ちそうで怖いんです(笑)
全員:怖い?(笑)
ミト充:落とし穴あんじゃねーかなっていうね!
赤飯:その怖さってインタビュー的な怖さでしょ(笑)
──落とされそうだなって言うのはありましたが、『ピ』っていうのは、最近流行りの、女の子が彼ピとか付けるあれ…。
赤飯:正解!言ってもらったように、すごいストレートに、キレイなラブソングを作ってしまいました!これに対して、普通のタイトルをつけるのは”オメでた”というバンドとして違うよねって。だからタイトルでひねくれた結果『ピ』になりました。
──なるほど!もう1月になったんですけど、なんで「君に送る 舞 love」を「舞」にしたんですか?
ぽにきんぐだむ:これは赤飯語録みたいな感じですね。
324:赤飯、最近ちょっと切ない恋してるよね(笑)
mao:必ず324からのボールがくるよね!
赤飯:そのキャラ設定やめてくれ…。
324:多分相手が舞ちゃんなんだろうな(笑)
全員:(笑)
赤飯:違うわ(笑)それは俺が小学校の時好きだった子。字ちゃうけど。
ミト充:それを思い出して書いた?(笑)
赤飯:なんでやねん(笑)英語でMy Loveって書くよりも、「舞」ってしたほうが、フワフワしてる気持ち、舞い上がってる感じがするし、字面的にもおもしろいやん。そんな感じ。
リアル脱出ゲームを融合した『終わらない恋からの脱出』
──『終わらない恋からの脱出』もツッコミどころいっぱいあったんですけど…(笑)ぽにきんぐだむ:往年のJ-POPのサウンド。
赤飯:それをうちらが色々再現するっていう。
ミト充:324があるあるをいろいろ作曲の上で詰めていってっていう。
赤飯:もうかれこれ5年ぐらい脱出ゲームに通っていて、いわゆるガチ勢なんです。もし脱出ゲームをテーマに恋の曲を書いてみたらどうなるかな?って書いたのがこれ。いろんな日常の感情の変化をヒントに、自分が恋の迷宮に閉じ込められてしまったと気付いた女の子が最終的に好きな人の心の扉を開けられるのか、片想いから脱出できるかな、っていう話です。そもそも2番はCDには歌入ってないんですけど、曲を気に入りすぎて2番とDメロの歌詞まで作ってしまいました。いつかライブでフル尺でやれたら嬉しいですね(笑)
324:この部分の尺は全部メンバー紹介の尺になっちゃってて。
ぽにきんぐだむ:そこが本来は2番の場所ですね。
──なるほど。赤飯さん、kainの部分ですごいラウドバンドっぽくねって言っていますよね。
赤飯:はい!それでお茶を濁してます!(笑)
日常的の地獄を歌った『HELL”O”』
──『HELL”O”』についても考察してみました!もともとは『HELL』っていう曲で、「地獄にひとつ エン結んで」って歌詞で言ってるから、地獄にいた子だけど、すごい希望に満ちた子になって、こんにちはみたいなニュアンスですか(笑)赤飯:まぁだいたい合ってる。
──ちなみに「昔推したアイドル いつの間にか脱いどる」ってあるじゃないですか。これは赤飯さんが書かれてるので、そう言う風に思ったんですか?
全員:(笑)
赤飯:韻を踏んで遊んだだけ。これ全部あるあるで。ちょっとした日常生活の不幸のあるあるを並べてます。1個心にものすごい引っかかってることがあると、日常生活のあらゆるネガティブなことがものすごい浮き彫りになってくるよね、っていうこと。外出て歩き始めていきなり雨が降り始めて、“うわー地獄やな”。
自分がシフトでバイト入った時だけやたら客が多く来るな、“地獄やな”。今これ電車で動画見てるけどもう電池なくなる、“地獄やな”。もう今日めっちゃ疲れた、ゆっくり寝たいわと思ったら、そういう日に限って隣人が死ぬほど騒いでる、“地獄やな”。ラーメンめっちゃ並んでて、さあ自分の番だと思ったら目の前で売り切れ、“地獄やな”。そういうのが重なってくると、おいおい、昔俺が好きだったアイドル脱いでる、“地獄やん”、っていうやつです!
mao:赤飯、“地獄やん”、って日常的に言うもんね。
赤飯:俺この世界地獄やと本気で思ってるから(笑)
ぽにきんぐだむ:結構人によってだと思うんですけど、僕は外出て雨降ってきても、“あぁ、雨やわ”ぐらいにしか思わないし。人の感じ方の違いで、こういう歌詞書けるんだなって俺は逆に感心しました。
──そういう風に思われたんですね!
赤飯:だから普通の人だったら何にも感情が動かんところでも、1個ネガティブなものが刺さってると、些細なことですらも地獄の要素としてとらえてしまうよねっていう話。まぁこの曲の主人公には大切な人が自分のそばにいないことが地獄のきっかけになっていて、それが1個引っかかってるから色んな物事が全部暗く見えてしまっているやつです。そういう意味ではこの曲もラブソングかもしれませんね。聞く人によってその対象は変わると思いますけど。
「オメでたいコア」略してオメコアを武器に活動する日本一オメでたくて汗だくで騒げるバンド「オメでたい頭でなにより」 ▷オフィシャルサイト ▷公式YouTubeチャンネル