ドメスティックな彼女とは?
2019年1月11日より放送開始の冬アニメ『ドメスティックな彼女』。制作会社はディオメディアです。この作品は、クラスに気になる女の子がいて、色々あって仲良くなって、お互いの気持ちを確かめ合って、付き合ってキスをして。なんて、所謂恋愛漫画の王道な展開はいたしません。なんといっても、原作漫画の始まり方が衝撃的。主人公の『俺はたった今、童貞を捨てた』というセリフからスタートするのです。主人公は小説家志望の高校二年生、藤井夏生。彼はヒロインの1人である橘陽菜に思いを寄せていました。陽菜は夏生が一年生の時に赴任してきた新任教師で、天真爛漫な性格から男子生徒の人気が高いです。
夏生は陽菜に恋心を抱いていますが、やはり先生と生徒の関係。叶わぬ想いを断ち切るために、彼は合コンに参加します。そこで知り合ったのが、もう1人のヒロインである橘瑠衣。瑠衣は、夏生と同じ年の女子高生で、不愛想な性格から周囲と馴染めていません。処女であることを気にしていた彼女は、『周りに見下されるのが嫌』という理由で、初めて会った夏生と肉体関係を持ってしまうのです。
後に、橘陽菜と橘瑠衣が姉妹であることが判明します。更に、お互いの親の再婚によって、彼らは義理の姉弟になってしまいます!同じ屋根の下に、初体験の女の子と憧れの女教師。奇妙な同居生活が始まります。
衝撃的な始まり方をする本作ですが、心情や関係性が丁寧に描かれていて、高校生の恋愛がリアルに伝わってきます。また、家族としての交流の中で、ヒロイン達の性格の光の部分や闇の部分も、より深く見えてきます。美しいだけではない、けれど純粋な。夏生達の恋の行方に注目です。
因みにタイトルのドメスティック(domestic)は、英語で『家庭内の』という意味。ヒロイン2人と家族として過ごす日常を表しています。語感からドメスティックバイオレンス(家庭内暴力)が思い浮かびそうですが、バイオレンスな描写はありませんのでご安心を!作者も原作一巻カバー下で、このことに触れています。
『ドメスティックな彼女』は、OPにも注目!
『ドメスティックな彼女』のOP『カワキヲアメク』を担当するのは、今作にてCDデビューを果たす美波です。実は彼女、CDデビュー前にも関わらず渋谷・大阪でセカンドワンマンライブを開催し、いずれのチケットも完売している注目のアーティストです。
元々美波はユーチューブやツイキャスなどで活動していました。着実にファンを増やした彼女は、2017年8月24日に渋谷eggmanで、10代にしてワンマンライブを行っています。作詞作曲も手掛けるシンガーソングライターで、心に刺さる歌詞と歌声は、若者だけでなく幅広い層から支持を集めています。
ここで、歌詞の一部を見てみましょう。
もう(聞き飽きたんだよ、その台詞)
中途半端だけは嫌!
もういい!「ああして、こうして!」って言ってたって
「愛して、どうして?」言われたって
遊びだけなら簡単で 真剣交渉メチャクチャで
想いもしない重い言葉 何度使い古すのか?
静かな前半から一転して、サビからは怒涛のように彼女の歌が溢れます。曲調や歌詞がOPの映像とマッチしていて、物語への期待を高めてくれます。CDデビュー前から注目されている美波。3月からツアーも始まりますので、要チェックですね。
『ドメスティックな彼女』はEDも見逃せません!
EDの『わがまま』を歌うのは、SonyMusic所属の瀧川ありさ。2015年3月、テレビアニメ『七つの大罪』でメジャーデビューしました。彼女は歌っている時と普段のギャップが凄い話題で、本人も『別の人間です』と話しています。歌唱時だけでなく作詞作曲時も憑依型らしく、制作時の記憶が殆どないのだとか。
では、歌詞の一部を見ていきましょう。
些細な日々の何でもない優しさも
大事にしまって 何度も開けて眺めている
君の本心聞けずに空回りしたりして
簡単な事ほど 難しくなってる
大人になればこんな事で悩まずに
上手く生きられるかな?
瀧川ありさはアニメ作品とコラボレーション楽曲を、多数手掛けています。本楽曲も『ドメスティックな彼女』のために書き下ろしたもので、歌詞が作品とリンクしています。瀧川ありさは本楽曲について、『ドメスティックな彼女』と同じで、様々な視点で聞いて感じ方や意味が変わる曲だとインタビューで答えています。
演じる声優も豪華!
橘瑠衣:内田真礼橘陽菜:日笠陽子
藤井夏生:八代拓
柏原もも:佳村はるか
葦原美雨:小原このみ
ヒロインの橘瑠衣を演じるのは内田真礼。2012年の『中二病でも恋をしたい!』の小鳥遊六花役でブレイクし、現在は声優のみならず、女優や歌手としても活動しています。2014年には、ファースト写真集『まあや』も発売されました。
内田真礼は瑠衣と自分の共通点として『お姉ちゃんはできるけど、私はできないから』と内面を曝け出して卑屈になる部分を挙げています。その他にも共感できる部分が多いので、魅力を引き出したいと語っています。
実は内田真礼と日笠陽子は、四年前に一度橘瑠衣と橘陽菜のボイス収録を行っています。それでも、今回の収録にあたり、監督や演出スタッフと演技のすり合わせを時間を掛けて行ったそうです。特に一話は今後のキャラの心情変化と対比させるために、こだわって演技をしたとのこと。どんな演技で魅せてくれるのか、期待が高まりますね!
『ドメスティックな彼女』
2019年冬の注目アニメ、『ドメスティックな彼女』についてまとめました。衝撃的な始まり方をする本作。日常はコメディータッチで、その分丁寧な心理描写や深い人間関係が引き立ちます。原作は連載から四年を数えており、今作が好評なら続編も作られるかもしれません!OPやEDを歌うアーティストも、今後活躍していくこと間違いなしの『ドメスティックな彼女』。更なる展開から目が離せません!
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TEXT 月猫ひろ