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【歌詞コラム】絢香の『あいことば』はなぜ「愛言葉」なのか?

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11月16日から公開されている映画『人魚の眠る家』の主題歌になっている絢香の『あいことば』は、目を閉じると映画の場面が蘇るほど作品にリンクしている。 涙が止まらない映画の展開と、愛に溢れた絢香の楽曲。作品にリンクする歌詞の秘密を紐解いていく。

公開日:2019年2月7日 更新日:2019年2月7日


この記事の目次 []
  1. ・映画『人魚の眠る家』のために書き下ろし
  2. ・映画の場面を切り取ったかのような歌詞
  3. ・歌われているのは母の愛
  4. ・なぜ「愛言葉」なのか
  5. ・絢香 最新情報
  6. ・リリース情報
  7. ・絢香 Profile

映画『人魚の眠る家』のために書き下ろし

『あいことば』が映画とリンクしている理由は至ってシンプルだ。それは絢香が映画のために歌詞を書き下ろしたため。



つまり『あいことば』は、『人魚の眠る家』のためだけに作られた楽曲なのだ。

映画の場面を切り取ったかのような歌詞



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どうしてなの?
幾千の 生きる意味
神様に祈る度
繋がって
≪あいことば 歌詞より抜粋≫
----------------

「どうしてなの?」という問いかけがそのまま、娘の不幸に見舞われた母親の思いに重なる。

なぜ、うちの娘が。なぜ、よりによって。

大切な人が死と直面した時、絶望的な状況に置かれた時、「なぜ?」と嘆かずにはいられない、破裂寸前の心の叫びのように聞こえる。

----------------
もう一度 あの声が
もう一度 あの笑顔に会いたい
≪あいことば 歌詞より抜粋≫
----------------

もう二度と目を開けることのない我が子。
もう二度と聞くことのできない愛しい声。

あの一瞬をもう一度。あの時に帰れたら。
誰もが願う、叶うことのない願いが胸に突き刺さる。

歌われているのは母の愛

映画では、愛する娘が水の事故によって脳死状態となってしまう。普通ならばそのまま諦めてもおかしくない状況で、母親(篠原涼子)は娘の生命力と奇跡を信じ、延命処置を行う道を選ぶ。

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諦めない
1人でも大丈夫
エピローグ
抱き寄せて 離さない
≪あいことば 歌詞より抜粋≫
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この部分はまさに、娘の臓器移植を拒み、延命処置を選択した場面を想起させる。娘の可能性を信じ、生命力を信じる、信じたいという願いが痛いほどに伝わってくる歌詞だ。

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私はあなたと
ずっとずっと未来を見ながら
永遠に愛します
例え 何があっても
≪あいことば 歌詞より抜粋≫
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たとえ二度と意識が戻らなくても、自分をその目で見つめることも、名前を呼んでくれることもない我が子。

それと知りながらも、何があっても永遠に愛し続けると誓う、強い愛。

それは、母親にしか抱き得ない愛のように思う。父親とも、母親以外の家族とも違う、腹を痛めて産んだ母だからこそ抱ける思いだろう。

意識の戻らない我が子を前に、何があっても愛しますというのは、母親としては当然かもしれない。

しかし一方で、厳しい現実の中で、いつまでも我が子に向き合い続けることは非常に困難なことでもある。

曲中に何度か登場するこのフレーズは、その困難を乗り越えてやるという、強い覚悟のようにも聞こえる。

なぜ「愛言葉」なのか

タイトルになっている『あいことば』はひらがな表記になっているが、本来ならば「合い言葉」となるところを、わざわざ「愛言葉」と表記している。その理由はなぜか。

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透明な愛言葉
今宵は
旅支度を確かめ
≪あいことば 歌詞より抜粋≫
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冒頭で歌われるこの歌詞は、まさに映画の終盤に訪れる娘の旅立ちを示している。

愛しい我が子が天へと旅立つその瞬間さえも、深い愛で包み込む。愛するが故に道を踏み外しそうになりながらも、母親として放つ言葉はどれも愛に溢れていた。

だからこそ「合い言葉」ではなく「愛言葉」なのだ。そして、母の愛に溢れた「愛言葉」が、娘と母を繋ぐ「合い言葉」でもある。タイトルをあえてひらがな表記にしているのは、『あいことば』という言葉に2つの意味を込めたからだろう。

絢香の歌詞は、映画のために書き下ろしただけのことはあり、本編に寄り添う素晴らしい歌詞となっている。それ故に、楽曲を聴くだけでも涙が溢れてくるのだ。

『あいことば』は『人魚の眠る家』という作品にとって欠かせない楽曲だと言える。



TEXT 岡野ケイ

絢香は、日本の女性シンガーソングライターである。所属事務所は2006-2009年が研音、2011年以降がA stAtionである。所属レーベルは2006-2009年がWARNER MUSIC JAPAN/Real Note、2011年以降がA stAtionである。夫は俳優の水嶋ヒロ。幼少期から音楽が好きで、歌手を志し始めた。2004年高校生の頃、「···

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