変更寸前だった!?グループ名誕生秘話とは?
いきものがかりは、1999年、小学校からの幼馴染でもあった、水野良樹(ギター・コーラス)と山下穂尊(ギター・ハーモニカ・コーラス)の二人が立ち上げたグループ。程なくして2人のストリートライブに参加した吉岡聖恵(ボーカル)が加わり、現在の体制になります。
当初、「いきものがかり」という名称は仮に過ぎず、変更寸前まで行ったそうなんですが、吉岡聖恵がこの名前を気に入った事で、後に正式なグループ名となりました。
ちなみにこの「いきものがかり」というのは、小学校の係活動「生き物係」に由来します。
歌唱力だけじゃない唯一無二の音楽性
「いきものがかり」と聞くと、多くの人がボーカル・吉岡聖恵の圧倒的歌唱力をイメージするのではないでしょうか?
しかし、いきものがかりの魅力は何もそれだけではありません。
アーティストへの楽曲提供も多く行う水野良樹を中心に、現在では全員が楽曲作りに参加。《不特定多数に向けた曲作り》をモットーに、曲作りを行っています。彼らの歌には、ひらがなやカタカナも多く、難しい言葉が比較的少ないのも、こうした理由からなのです。
性別・年代関係なく、誰からも愛される曲は、彼らのこうした強いこだわりから生まれています。
2年におよぶ“放牧期間”そして再集結!
2017年1月、前年まで9年連続での「NHK紅白歌合戦」出場を記録するなど順風満帆だった彼らですが、「一度自由になってみよう」との思いから、《放牧宣言》という名の活動休止を発表。突然の事に、驚いた方も多いのではないでしょうか?その間はメンバー個々の活動期間となり、中でも吉岡聖恵は、ソロカバーアルバムを発売した事でも話題となりました。
そして2018年11月、「もっとこの3人で楽しみたい」との思いから《集牧宣言》を行い、約2年ぶりに再集結。併せてファンクラブ限定の新曲『太陽』を発表し、完全復活を果たしました。
【集牧宣言!】遂にきた!いきものがかり活動再開!「集牧宣言」の全文はコレ!
落ち込んだ時に聴きたい!元気が貰えるいきものがかりの名曲
YELL
2009年度『NHK全国学校音楽コンクール』中学生の部課題曲に起用された事でも有名な、同年9月発売の楽曲。『第42回日本有線大賞』において有線音楽優秀賞、『第51回日本レコード大賞』でも優秀作品賞を獲得するなど、大ヒットを記録。タイトルの示す通り、元気が貰えるいきものがかりの代表曲です。
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サヨナラは悲しい言葉じゃない それぞれの夢へと 僕らを繋ぐ YELL
いつかまためぐり逢う そのときまで 忘れはしない誇りよ 友よ 空へ
僕らが分かち合う言葉がある こころからこころへ 声を繋ぐ YELL
ともに過ごした日々を 胸に抱いて 飛び立つよ 独りで 未来の 空へ
≪YELL 歌詞より抜粋≫
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「別れは寂しいことではない。夢へ繋いでくれるYELL」
卒業を控え、悲しさや寂しさ、そして不安に押しつぶれそうな中学生の心情を理解し、旅立つ勇気を与えてくれる素敵な歌詞ですよね!
孤独や寂しさと言った感情を無理に否定せず、しっかりと受け入れた上で乗り越えて行って欲しいという水野良樹からのメッセージの様に感じます。
じょいふる
「ポッキー」のCMでお馴染みの楽曲。何も考えず、ただ聴くだけで元気が貰えてしまう、明るくポップな曲で、カラオケで歌っても盛り上がること間違い無しです!
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JOY と JOY と JOY と YOUきなベイベー
JOY と JOY と JOY と HAPPY な Say イェー
君の心はそう もっと Do Do
僕の心も そう いっそ Good Good
はじけてるんじゃない? イッツ ジョイふる
≪じょいふる 歌詞より抜粋≫
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歌詞に目を向けても、やはり「JOY」や「HAPPY」といったポジティブな言葉が多く使われており、元気を貰えますよね!
いきものがかりの曲の中でも、とりわけひらがなやカタカナが多用されていて、弾けるような曲調の中にも、やさしさと温かさを感じる事が出来ます。
風が吹いている
「ロンドンオリンピック」のNHK放送テーマソングに起用されたことで、とりわけ一般認知度の高い楽曲。頑張る選手を後押しするこの歌は、水泳・萩野公介を始め、大会に出場したアスリートからも大好評。約8分にもおよぶ演奏時間の長さも話題を集めました。
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時代はいま 変わっていく 僕たちには願いがある
この涙も その笑顔も すべてをつないでいく
≪風が吹いている 歌詞より抜粋≫
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歓喜を味わう選手も居れば、悔しい結果に終わる選手も居る...
4年に1度しかないオリンピックの重みを感じる事が出来ます。
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風が吹いている 僕はここで生きていく
晴れわたる空に 誰かが叫んだ ここに明日はある ここに希望はある
君と笑えたら 夢をつなぎあえたなら
信じあえるだろう 想いあえるだろう この時代を 僕らを この瞬間を
≪風が吹いている 歌詞より抜粋≫
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遠く離れた人達とも、同じ空の下で繋がり、思いを共有出来るというメッセージが込められた歌詞。
「晴れわたる空」というのは「希望」を表現したもの。「誰かが叫んだ」というのは、身近な人に限らず多くの声援を受け、力をもらっているんだという事を強調した表現なのでしょう。
大会に出場したアスリートだけではなく、彼らに声援を送る人達も含めて思いを共有し、日本を一つにした素敵な曲ですよね!
結成20年目の挑戦とこれからのいきものがかり!
2018年11月の集牧宣言で活動再開を果たした、いきものがかり。
復帰早々、紅白歌合戦に2年ぶりの出演を果たすと『じょいふる』を披露し、健在をアピールしました。
年明けには「さんまのまんま」にも出演。活動再開後初のバラエティー番組では、全員が元気な姿を見せ、さんまさんとの軽快な絡みでもファンを大いに喜ばせましたよね!
更に4月からは、約8年ぶりとなるFC限定ツアー「いきものがかりファンクラスツア~モゥ集牧だよー!2019~」を予定。結成20周年となる特別な年だけに、何かサプライズ的なものもあるのではないかと期待してしまいます。
今後益々活躍するであろう、いきものがかりから目が離せません!
TEXT レノ