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憂鬱な雨の日に聴きたいSEKAI NO OWARI「RAIN」

SEKAI NO OWARIの楽曲にはファンタジー要素を感じるものが多い。その中でも映画『メアリと魔女の花』の主題歌になった「RAIN」は、文字通り「雨」が織り成す描写が印象的だ。

魔法とは何か



「魔法はいつか解けると僕らは知ってる」という歌詞から読み取れるのは、この歌詞に登場する「僕ら」にかけられた魔法はいいものだったということ。

曲の始まりにあるこの一文に、“できることなら魔法が解けないで欲しい”
という気持ちも表現されている。

魔法にかけられた“僕”と「傘を差し出す君」。
2人の登場人物にかけられた魔法は“友情”だったのではないか。
 
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傘を差し出す君に映る僕は濡れてない
水たまりに映る僕は雨に濡れてた
≪RAIN 歌詞より抜粋≫
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雨に濡れないようにと、くれた傘を受け取る時は、嬉しさと感謝で気持ちも晴れやかだが、落ち込んでいる時にうなだれ、下を向いて歩く“僕”の姿は、悲しみに満ちていることが表現されている。

“友情”はたくさんの感情や出来事を生み出してくれる。
一緒に話したり、何かを成し遂げたり、どこかへ行ったり。
その出来事によって生まれる喜びや悲しみといった様々な感情。

しかし“友情”は、喧嘩や裏切り、環境の変化など様々な要因である日突然終わりを告げることもあるのだ。

自分の気持ち次第で変わる未来

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虹が架かる空には雨が降ってたんだ
虹はいずれ消えるけど雨は草木を育てていくんだ
虹が架かる空には雨が降ってたんだ
いつか虹が消えてもずっと僕らは空を見上げる
雨が止んだ庭に 花が咲いてたんだ きっともう大丈夫
そうだ 次の雨の日のために 傘を探しに行こう
≪RAIN 歌詞より抜粋≫
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困った時には助けてくれた、仲が良かった友人はもう近くにいない。
友人だけでなく、自分にとって大切な人がいなくなったら、誰もが言いようもない悲しみを覚える。

その辛さを乗り越えて自分を救えるのは、自分自身。

“僕”は「そうだ次の雨の日に傘を探しに行こう」と別れに対する未練を断ち切って、自分の道を歩み始めようとしている。SEKAI NO OWARIがこの楽曲で伝えたかったことは、気持ちを強く、自分を信じて前を向いて歩いて行こうというメッセージだ。



TEXT:蓮実 あこ



2010年、突如音楽シーンに現れた4人組バンド「SEKAI NO OWARI」。 同年1stアルバム「EARTH」をリリース後、2011年にメジャーデビュー。 圧倒的なポップセンスとキャッチーな存在感、テーマパークの様な世界観溢れるライブ演出で、子供から大人まで幅広いリスナーに浸透し、「セカオワ現象」とも···

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